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第11回 環境に意識の高い西海岸

シアトルでは日本領事館やバイオディーゼル協同組合が僕たちの歓迎を兼ねてアメリカ横断出発式展を催してくれた。オープニングは和太鼓のセレモニーから始まり、バイオディーゼル燃料のプラントを紹介したり、個人の方たちに廃食油を給油していただく。思っていた以上の人達が集まり、地元の人達と交流ができてとても有意義な時間を過ごす事ができた。アメリカ最初の都市でこれだけの人達がエコロジー、そしてバイオディーゼル燃料に関心があることを肌で感じる事になった。

その後も行く先々で思いがけない暖かい歓迎を受けることになる。例えば、ポートランドでバイオディーゼル燃料を売っているガソリンスタンドを訪れた時だ。
オーナーのジェイさんが、いきなり「今日はどこに泊まる予定なんだい?」と聞いてきた。ぜひ、家に泊まって行ったらどうだというのだ。
おまけに近くの知り合いのレストランなどに声をかけて廃食油を集めてくれる。家にお邪魔すると燃料が精製しやすいようにガレージを開けてくれ、夕食はジェイさん自慢の手料理でもてなしてくれた。そして、アメリカ横断中に何度も電話がかかってきて近況を報告しあうまでになった。バイオディーゼル燃料が縁で思いがけない絆が増えていくことになったのだ

サンフランシスコでは消防車や救急車が当たり前のようにバイオディーゼル燃料を使っていた。さらに市内を走るバス、個人でバイオディーゼル燃料を入れて通勤している人などもけっこういる。
中にはヨットやボートにもバイオディーゼル燃料を使っているという人の話を聞いた。 2年前に訪れた時よりもバイオディーゼル燃料を売るスタンドが増えている。想像していたよりもアメリカはバイオディーゼル燃料や代替燃料が進んでいることにビックリ。

 

バイオディーゼル燃料が地球温室効果ガスの要因である二酸化炭素を削減したり、黒煙などの大気汚染物質の低減に役立つことから西海岸では、代替燃料への興味が増しているようだ。エコロジーに興味がある人だけでなく、レストランでもバイオディーゼル燃料がどういうものか知っているので心よく廃食油を提供してくれるところも多かった。ヨーロッパが国を挙げて大規模にバイオディーゼル燃料の導入に力を入れているのに比べ、アメリカは個人レベルから芽が生え、広がっているようだ。

西海岸に比べ人口密度の低い中央部の砂漠地帯に入ったらバイオディーゼル燃料にどれだけの理解と協力が得られるだろうか。ましてエコロジーへの関心も見当がつかない。廃油を集めるのが更に大変になるだろう。

(続く)

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