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第14回 「オーガニックワイン農場に滞在」
ルーション地方
ルーション地方

北米大陸を横断後、ポルトガル、モロッコ、スペインと油は常にぎりぎりの量しか集まらないが、なんとか順調に進んでいる。このバスコファイブに乗れるのは3名がやっと。ポルトガルから合流した2名のクルーは6月下旬にスペインから帰国することになっている。次の2名のクルーとバルセロナで合流予定だったが、事情がかわり、彼らは来れなくなってしまった。そんな時、以前クリナップさんの紹介でオーガニックワインの輸入販売をしているマヴィ(株)の長谷川さんから連絡が入った。

マヴィ(株)の長谷川さん
マヴィ(株)の長谷川さん

ちょうど南フランスにおり、仕事が終わったので合流できると言っていただき、2週間ほど付き合っていただくことになった。人手がないところだったので大助かり、しかもフランス語、スペイン語が堪能なのだから本当にグッドタイミングだ。
このマヴィ(株)は、ヨーロッパ各地のこだわりを持っているオーガニックワイン農場と契約して厳選されたワインを日本に輸入しているとてもユニークな会社だ。そこで環境や未来の地球を意識したバイオディーゼルアドベンチャーの趣旨とぴったりな農場を紹介していただけることになった。

マドリードから約東150キロ
マドリードから東へ約150キロ

マドリードの駅で長谷川さんと合流した後、一緒に廃食油を集めていただき、カスティーリャ・ラ・マンチャ州のクエンカでバイオディーゼル燃料を作った。その燃料を使ってバルセロナの南にあるカタルーニャ地方に移動した。

エリックさん
エリックさん

農主のエンリック・バルトラさんは、とても笑顔の素敵な男性だった。エンリックさんの農家は1540年から約460年の歴史があるそうだ。彼はその26代目になるという。彼は先祖たちが育てた尊い遺産を守り続けること、環境、安全なワイン、伝統的な製法を守ることを大切にしているという。オーガニック農業を選択することで、地下水に農薬を浸透させず流さず、出来る限り無駄なエネルギーを使わず二酸化炭素排出量を減らしたいという。
エンリックさんは、この世界一周バイオディーゼルアドベンチャーの趣旨にも賛同していただき、宿泊の提供とレストランなどから廃食油を集めるのを協力していただいた。

フランスとスペイン国境までの海岸線とピエーレ山麓あたりまでの地域
フランスとスペイン国境までの海岸線と
ピエーレ山麓あたりまでの地域
ブーリエさん
セヴリーヌさん

もう一つ訪れたのが、フランスのルーション地方にあるオーガニックワイン農場のブーリエさんのお宅だ。奥さんのセヴリーヌさんは実に情熱的な女性。ボルドー大学で醸造学を修めた女性です。彼女はワインに夢中。自分の理想のワインを作る事に真剣にとりくんでいる。彼女の造りたいワインは、しなやかで香りがあるワイン。彼女の取り組む姿勢はアートな感覚に近いと思った。人を喜ばせるということを大切に考えている彼女は手作りの料理でもてなしてくれた。特に自家製のサラダとオリーブオイルのコンビネーションが絶妙で気に入ってしまた。


セヴリーヌさん夫婦

また、家の作りや環境がよく本当に癒される時間を過ごした。旦那さんのフィリップさんも本当に気さくな方でバーベキューをしていただいたり焼いていただいたり廃食油を275リットルも集めていただいた。行動力があり、ネットワークが沢山ある彼らはバランスのいい生き方をしていると思った。

エンリックさんブーリエさんどちらの農場も自然と対話すること、そして今あるものを大切にしながら自分の生き方をしっかり持っている。大事なのはそこに住んでいる人達が、どういう生き方をしているかが、食事やワインの味ににじみ出てくるものなのだろうと思った。彼らの生き方が、とても地に足がついていること、探究心があること、地球を愛していることを肌で感じた。本当に彼らと会えて良かった。長谷川さん、ありがとうございました。

(続く)

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