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第15回 「ファーストフードからスローフードへ」

都会では時間に追われ人々は慌ただしく日々を過ごしている。早くて、簡単に食べられることからファーストフードが浸透し、今やどこに行ってもファーストフード店が目につく。僕らの旅も次の目的地のアポイントが決まっているときは、車の中で食事を済ませなければならず、時々そういったファーストフードを利用する事がある。ところでスローフードという言葉を聞いた事があるだろうか。スローフードとは、食に対する正しい知識、食文化を学び、人とのコミュニケーションを大事にしていこうというものだ。

 
 

そのスローフード協会の本部は北イタリアのブラという小さな村にある。ちょうどその近くを通過するのでぜひ寄ってみることにした。実際にスローフード協会が村のどこにあるかは全く知らなかったが、たまたま入ったピザリアでスローフード大学の学生に出会った。翌日その学生達に大学を案内してもらい、スローフードについて色々教えてもらう。現在スローフード協会は世界38カ国、132の都市にあわせて約8万人の会員をもつ一大組織なのだそうだ。最近できたこのスローフード大学には世界中から食についてあらゆることを学ぶために学生達が集まっている。校内には食について専門的な知識を身につけるために、図書館や、料理を検査する厨房や味を見分ける実験室、食の文化、歴史、その他調理などを勉強する最新の設備が用意されていた。

そもそもこのスローフード協会が発足するきっかけとなったのは、今から約15年ほど前、ローマにマクドナルドの1号店が誕生したとき現在のスローフード協会の会長となるカルロ・ぺトリーニ氏と仲間達がファーストフードの脅威について語り合っていた、すると誰かが「スローフード」という言葉を口に出し、それが発端になったのだという。


大学と隣接しているホテルのロビーでスローフード協会の方たちと昼食を取る時間をいただいた。協会についていろいろな話をお聞きしていると、そこへ協会の創始者、ぺトリーニ氏が通りかかる。彼はバイオディーゼルカーの事を学生からすでに聞いていて、プラントをぜひ見たいという。ぺトリーニ氏がバイオディーゼルカーを見て偉く感動して、廃食油を自ら給油してくれたことにビックリした。しばし食や人間らしさについて話をすることができてとても有意義な時間を過ごす事ができた。

バイオディーゼルカーは、廃食油を集めるため人とのコミュニケーションが不可欠になる。そしてじっくり時間をかけて燃料を作って旅をする行程はスローフードと共通点がある。スローフード、ファーストフード、あなたはどちらを選びますか。スローフードの方たちと話をした後、思った事は限られた時間の中でもゆったりと人間らしい生き方を選びたいということだった。スローフード、スローライフ、・・・燃料を作ってさあ東へ向かおう。いつかはきっと日本に着くだろう。

(続く)

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