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第22回 「沖縄からの便り」
南風原町のクリナップショールームで講演終了後、ショールームのスタッフ達と記念写真。

南風原町のクリナップショールームで講演終了後、ショールームのス タッフ達と記念写真。

現在、日本一周の旅は4月19日東京をスタートしてからおよそ3ヶ月を経て、旅は比較的順調に進み、日本一周では最南端にあたる沖縄まできている。沖縄へは鹿児島からバイオディーゼル車バスコファイブをフェリーに乗せ、約25時間もかけて海を渡らなければならなかった。そういった意味でいかに遠い場所にあるか実感することができた。沖縄では小学校から高校まで8校訪問し、講演させていただいた。子供達との触れ合ったことが今でも忘れられない。

沖縄の小学校を訪問して、まず校庭がとても広いのに驚いた。子供達が虫取り網を持って大きなガジュマルの木が生えた校庭を走り回っていた。南国の花や緑生い茂る植物に囲まれ、ゆったりとした空間の中で子供達が育っているようだ。体育館ではプロジェクターを使って大きなスクリーンに地球一周の旅の映像を映し、人々との触れ合い、廃食油の集めた苦労、トラブルシーンなどの写真を見ながら話をした後、子供達からの質問を受けたのだが、どこの小学校でもよく手が上がり、一時は100人くらいの生徒がマイクの前に並び何度か質問攻めにあった。例えば、昨年の世界一周の時の話では「言葉はどうしたの」とか「食べ物はどうしたの」「油が集まらなかった場合はどうしたの」「いちばん大変だったのはどこですか」などだ。旅や見たことのない世界に触れるのはもちろん、捨てる油を再生し、エネルギーを自分で作ることができる可能性や地球環境に感心を持ついい機会になったにちがいない。

沖縄ショールーム駐車場でリアハッチを開けてバイオディーゼル車と精製機を直接見てもらった。

沖縄ショールーム駐車場でリアハッチを開けてバイオディーゼル車と精製機を直接見てもらった。

次に校庭に出て子供達にとって初めて見るバスコファイブのリアハッチを開けて精製機を見せる。機械を外に引き出すと、どんどん子供たちの表情や目が輝いていく。精製の仕組みを説明した後、一人づつ自分の家から持って来てくれた廃油を直接精製機へ入れてもらい、実際に車を校庭で走らせると拍手と歓声があがり、子供達が車を追いかけて走り出した。自分たちが油を入れた車が目の前を走る。しかも天ぷらの匂いをさせて! その事実が、子供たちの心を揺さぶったのだろう。想像以上の反応に嬉しかった。こういった体験が子供達にとっていい刺激となり、将来自分の夢を叶える力になってくれればいいのだが。

子供たちだけでなく大人に対しても交流を持つ機会になったのが、南風原町にあるクリナップの沖縄ショールームだった。

ショールームには約30名ほどの一般の方達がバイオディーゼルアドベンチャーの話を聞きに集まってくれた。

ショールームには約30名ほどの一般の方達がバイオディーゼルアドベンチャーの話を聞きに集まってくれた。

講演の当日、約30名近い地元の方達がショールームに集まってくださった。どこの地域でもいえることだが、特に油を使う料理が多い沖縄では、廃食油の処理に非常に困っている。ゴミ回収のときに廃食油だけはリサイクル処理ができないため、今までは油凝固剤を使うか、新聞紙で吸い取って捨てるしかなかったと参加してくださった主婦から伝えられた。それに対して、廃食油は石鹸にしたり、バイオディーゼル燃料にして有効利用ができることを伝えることができた。しかし、燃料を再生することができる精製機を手に入れても、廃油の回収システムとそれを利用するシステムの需要と供給のバランスがとれた循環できる仕組みを考えないと長続きしない。まずは民間と行政と企業が一緒になって社会の循環システムを作る必要がある。そこでひとりひとりの住民の意識を高めることが重要になることなど突っ込んだ内容の話にもなった。
また、沖縄ショールームでは、廃食油の回収拠点としても協力してもらったおかげで沖縄を走る燃料も作る事ができた。広く一般の方達がバイオディーゼル燃料や世界のエネルギー事情や環境に対する取り組みについて知っていただく機会を作っていただいたクリナップに感謝したい。

地球と自然と人間が共存する方法とは何か。さらにこの旅を続けながら考えていきたい。今後も日本一周の旅は続く。

 
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