家具に学ぶ。くらしの工芸に学ぶ Vol.2 家具 飛騨産業

「飛騨の匠」の技と 豊かな森林資源を基に 日本の家具文化を育んできました。

飛騨は、面積の約93%が森林という自然に恵まれた土地です。豊かな森林資源を背景に、自然と木工の技術も発達。やがて奈良時代になり、宮殿や寺院を建てるために都に徴用された飛騨の人たちが優れた木工技術を持つことが知られ、総じて「飛騨の匠」と呼ばれるようになりました。そんな飛騨高山の人々のもとへ、ドイツ発祥の“曲木”の技術が旅人によって持ち込まれたのが1920年(大正9年)のこと。これをきっかけに、有志が株を出資しあって西洋家具のメーカーを創業したのが、今の飛騨産業です。当時としては画期的なベンチャービジネスだったんですね。当初は西洋の家具がまだ日本に根づいていなかったこともあり、生産の中心はアメリカへの輸出だったそうです。戦後は優れたデザインと品質で国内の評判を集め、数々のロングセラーを生み出してきました。
現在は、長年培ってきた高度な技術や木の知識を持っているからこそ実現できる、未利用資源の導入や廃材の利用などにも挑戦。創造力をもって新しい試みを続けています。クリナップのキッチンに用いられている高度なステンレス加工技術も、使う人の気持ちに沿って開発されたもの。そこに、我々と共通するものづくりの姿勢が感じられますね。毎日の暮らしのために、技術や知識に基づいた確かな品質を確立する。それは、家具もキッチンも同様に大切なことだと思います。

人のカラダに沿うやさしさと美しさを実現するために─。 曲木も「クラフツマンワークトップ」も 職人の高度な技術が必要です。

飛騨産業の誇る“曲木”は、高温の蒸気で柔らかくした木材をプレスし湾曲させる高度な加工技術です。優雅で美しいデザインだけでなく、人のカラダに沿うやさしさを生み出します。椅子は、直線ではなく、有機的なフォルムだと心地いいのです。“曲木”で作られた部品は強度も高いので、体重を支える椅子の脚や背板などに最適です。また、木材の無駄も最小限に留めることができます。同じ形をくり抜いて作るのは簡単だけど、強度に問題もあるし、材料に無駄が出てしまう。
使う人の快適さを生み出し、かつ美しいフォルムという面では、S.S.の「クラフツマンワークトップ」も同様ですよね。どちらにも、そのフォルムを実現するために高度な匠の技が詰まっていると感じます。

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