匠の技術を継承し続けているからこそ自信があります。 家族の思い出を引き継ぐことにも責任を持っています。

「飛騨の匠」という言葉は、誰か一人のスタープレイヤーのことをさしているのではなく、この地にいる高度な技術を持つ職人全体を総称して言われています。
クリナップでは「クラフツマンワークトップ」のようなものを作れる技術者の養成に力を入れているそうですが、飛騨産業でも同じ。匠の技を継承するために、就労後や休日に先輩の匠に若手が教わったり、独自のコンペを開催したりしています。今後は工場内に技術者を育成する学校も作る予定です。
そして、そんな匠が作ったものだからこそ、自信と責任があります。飛騨産業ではS.S.の「スマイル20(20年間サポート)」と同様、10年の品質保証をうたっています。修理には作るよりも高い技術が求められるため、担当する職人は、家具作りのすべての工程を熟知したベテランなんですよ。家庭のなかで大切に使ってもらってきた家具だからこそ、ただ修理するだけではだめなことも。例えば、「おじいちゃんが愛用していた思い出でもある座面の傷」や「子どもが小さいときに貼ったシールの跡」は残してという依頼に応えるのも職人の能力なのです。
高度成長期のものは使い捨てだった時代から、今はようやくじっくり選んだものを大切に使い、次の世代に受け継いでいくという考え方が浸透してきたなあと思いますね。

家具やキッチンのような暮らしの道具を作る企業として 環境に配慮したもの作りを続けていきたい。

私たちは今まで、飛騨のブナ林をずいぶん消費してしまいました。これからもずっと家具を作り続けるためには、木を無駄にしない努力が必要です。そこで、今までは家具には使えないとされていた節のある木材をあえて使用した「森のことば」シリーズや、端材を組み合わせて作る「baguette life」シリーズ、柔らかいから家具には向かないとされていた杉を圧縮して使った「HIDA」シリーズなどを考案しました。
国産の杉を使うことは、地場産業の活性化という面でもプラスになっています。森林は一定の頻度で間伐して育ちやすい環境にするとCO2の吸収率も高まります。私たちは、国産林を積極的に使っているので、林野庁から感謝状をいただきました。
また、端材は小物を作ったりして、最後の最後は、ボイラーで燃やします。このボイラーの熱や蒸気を家具作りに活かしているので、CO2を排出する重油は燃やしていないのです。また木を切る際に出たおがくずは、近くの牧場の牛の寝床や肥料になります。このように木を余すことなくとことん使いきり、無駄を出さないようにしています。
S.S.は、キャビネットから引き出し、扉までがステンレス仕様のキッチン。そのステンレスは、リサイクル率が80%以上というエコ素材だそうですね。やはり暮らしの道具を作る企業としては、環境に責任を持たなければいけないと思います。

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