BDF発電機も、何の問題もなくステージの電力を無事に作り出してくれた。発電機が置かれているのはステージから約15mしか離れていない場所。こんなに近くてうるさくないの!? と思うところだが、防音処理がされているため、なんと1mまで近づいても音がほとんど聞こえない。
排気口から出る排気ガスもほとんど無色透明で皆さんこれまたビックリ。「こんなに静かなんだね」「排ガスって臭いと思っていたけど、これはいい匂いがするよ!」と通りかかる人々も興味津々で感心していた。
このBDF発電。ディーゼル発電機とBDFさえあれば、電気が停電した時でも、天候昼夜問わずどこでも電気を生み出すことができる。そしてBDFは車の燃料にもなる。僕がこのBDFで震災直後から機動力を確保できたように、まさに緊急時に大いに役立てられる発電システムなのだ。もちろんこのBDFはあくまでもひとつの方法にすぎない。大切なのはその土地がもつ環境や気候、そこで人々が育くんできたものを活かして、様々なエネルギーシステムを複合的にバランスよく組み合わせること。その根幹では、人と人をつなぎ、文化を継承するための脇役として上手に利用していくことが欠かせない。今後も「自然・再生エネルギープロジェクト」は続いていく。 |