5月(皐月)

二十四節気、五節句、和名、草花

 暦上では「立夏」から「立秋」前までを夏。「立夏」から6月上旬の「芒種」のころを初夏といいます。天気が安定し、過ごしやすい日が続き、次第に夏の気配も感じられます。5月の晴れ渡った空を「五月晴れ」といいますが、実は誤った使い方。旧暦の5月は梅雨であるため、本来は梅雨の時期の晴れ間を指します。
 5日の「端午の節句」は、男の子の健やかな成長を願う行事で、昭和23年に「子どもの日」として制定されました。五節句飾りの鯉のぼりは、池や沼などでも生息できる強い生命力の鯉が、激流を登り竜になった「鯉の滝登り」の伝説(「登竜門」の語源)を受け、男の子の立身出世や成功を願って飾ります。
 五月人形の金太郎や弁慶、牛若丸などは、厄の身代わりとして強くたくましく立派に育って欲しいとの願いを込め飾ります。「先手必勝」という言葉から、飾るのは早い方が良いとされていますが、一般的には、春分から4月中旬に飾り、梅雨入り前の天気の良いに片付けます。
 行事食としては柏餅や粽などをいただきます。柏餅は、新芽が出るまで古い葉が落ちない柏の葉から「家系が途絶えない」縁起物。粽は、中国の故事に由来しており、災いを除くとされています。粽を結ぶ赤・青・黄・白・黒(紫)の五色の糸は、子どもが無事に育つようにとの魔よけの意味があり、鯉のぼりの吹流しの色にも反映されています。

 端午の節句」は、「菖蒲の節句」ともいいます。菖蒲とは丸く細長い花穂をつけるサトイモ科の植物。強い香りを放つため邪気をはらうと考えられていました。菖蒲の習わしには、束ねて軒先に吊るす「菖蒲ふき」、お酒にひたしいただく「菖蒲酒」、枕の下に敷いて寝る「菖蒲枕」、浴槽に浮かべ入浴する「菖蒲湯」などがあります。菖蒲湯には血行促進や疲労回復に効果があるといわれています。

梅雨入り前の夏支度

 本格的な夏前に夏支度をします。寒い間使っていた布団を梅雨入り前にお手入れしましょう。布団は汗などの水分が吸収され、放っておくとカビやダニが繁殖、においの原因に。布団の天日干しは、日差しが強すぎると生地が傷みやすくなるため、この時期の湿度が低くなる午前10時〜午後3時ごろがベスト。また、衣類の防虫対策も済ませておきたいもの。外出時などに衣類に卵が産みつけられクローゼットの中でふ化し、虫食いの被害を受けるケースが多いようです。毛や絹など動物繊維を好むほか、食べこぼしや汗などがついた衣類も栄養源となります。しっかりと汚れを落とし衣替えに備えましょう。

八十八夜(2日ごろ)

 立春から88日目の雑節のこと。八十八は組み合わせると「米」になるため、農事の吉日とされていました。茶摘みは一度摘んでもまた新芽がでてくることから、年数回この時期から秋まで行われます。今年初めて摘んだお茶は一番茶。摘み取った順に二番茶、三番茶と呼ばれます。一番茶は長寿をもたらす縁起物で新茶ともいいます。冬の間蓄えられた新芽には栄養がたっぷりで旨味、香味が豊かです。日本一のお茶の産地静岡では4月中旬〜5月中旬ころ、二位の鹿児島ではやや早く4月上旬ころから茶摘みが始まります。

おいしいお茶の入れ方
@急須に茶葉を入れます。(1人分3gを目安にお好みで)
A沸騰させた湯を人数分の茶わんに入れ温めます。(これで湯の温度を70〜80度程度に冷まします。
B茶わんに入れた湯を急須に移します。
C急須に蓋をし1分程度待ち、深蒸しします。
Dすべての茶わんのお茶の濃さが均等になるように少しずつ注ぎます。
E二服目もおいしくいただけるよう、急須の湯は全て注ぎます。
 最後の一滴まで注ぎきることがポイントです。

おいしい暮らし研究所

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