生産技術
production technology
安全により効率よく 高品質の商品を安定的に生産!ものづくりを支える「縁の下の力持ち」
INTERVIEWEE
村田 和彦
技術部 生産技術課 係長
東京理科大学 理工学部建築学科卒
2004年入社
新規生産設備やラインの導入を検討し安定稼働まで導く
どんなに素晴らしい商品を開発したとしても、それを「量産化」する体制がなければ、より多くのお客さまにお届けすることができません。クリナップは国内に複数の生産拠点があり、商品の加工・組み立てといった「製造」や、さまざまな試験を行って品質を評価する「品質管理」など、生産に関わるさまざまな仕事を生産職が担っています。
なかでも「生産技術課」は、安全や品質、コストなど、さまざまな視点から量産体制を整備することをミッションとしています。例えば新商品のリリースを予定していたとします。生産技術担当の社員は、工場や研究所など、さまざまな部門とプロジェクトを組み、生産設備新設の準備に取り掛かります。完成商品にするまでに、どのような工程を組むべきか。新しい商品を加工・組み立てするために、生産設備が必要なのか。これら一つひとつを検討し、ラインを設計していくのです。
工程が多いとラインが長くなってしまうので、商品の完成までの時間や工場の建物面積も考慮して設計することが大切です。また、配置する人員が多いと、その分、コストがかかってしまいます。いかにして効率よく、低コストで品質の高い商品を量産する体制を実現するかが、生産技術担当の腕の見せ所です。
被災により自社工場での生産が困難に
協力工場の力を借りて、安定生産を取り戻す
これまで、数多くの設備導入に携わってきましたが、2011年の東日本大震災後に行った「外注改善」は、私にとって忘れられない思い出となっています。これは、福島県にあるクリナップの工場が被災して生産が困難になってしまったため自社商品の生産を協力工場に外注したことに端を発します。協力工場での生産に遅れが出てしまったことから、私と先輩社員が現地に行って対応にあたることになりました。
協力工場を訪れた私たちは、当社独自の生産方法を協力工場の皆さんに理解していただくため、何度も話し合いを重ねました。そして、協力工場の皆さんと共に力を合わせることで、徐々に現場の生産体制が改善され、1日の生産台数を目標値まで上げることができたのです。あの時に感じた達成感を、私は生涯、忘れないでしょう。当時、協力してくれた方々とは今もつきあいがあり、たまに思い出話をしています。
このように、生産技術の仕事は、多くの方の協力を得ることで成り立っています。入社以来、誰かが困っていると必ず別の誰かが手を差し伸べる姿を見てきました。もちろん、私も若い頃からたくさんの方に助けていただきましたし、後輩にも「悩んだら、一人で抱え込まず、話してほしい」と伝えています。共に力をあわせて取り組む姿勢は、クリナップに根付いている社風なのかもしれません。
挑戦する姿勢を忘れずに抱き生産職として成長を続けたい
私は大学で建築を専攻し、「お客さまと近い仕事に就きたい」という思いを抱いたことから、住宅設備メーカーを志望するようになりました。クリナップは新しい技術や世の中にない商品を数多く開発しており「常に未知の領域に挑戦する姿勢」を感じ取ったことから、入社を決めました。
この「未知の領域に挑戦する姿勢」は、当社のマインドとして受け継がれています。新規生産設備やラインの導入は、時に難しい要求に応えなければならないこともありますが、これからも挑戦する姿勢を忘れずに抱き続けていきたいですね。先日も、ある生産工程の仕様を変更したのですが、目標の生産台数を出すまでに何度もトライ&エラーを繰り返しました。大変な仕事ではありますが、どんなに高度な要求であっても諦めたくはありません。「それを達成するためにはどうすればいいのか」を考えながら、目標を達成すべく日々戦っております。
近い将来、クリナップに入社する「未来の後輩たち」にも、チャレンジ精神を持って仕事に臨んでほしいですね。クリナップでいろいろなことに挑戦することで、きっと、皆さんが想像している以上に「成長」できると思います。
一覧へ戻る