未来キッチンプロジェクト

未来キッチン
アクション

つながる力が、未来を動かす

未来キッチンアクションが取り組む重要なテーマ

地域社会とのつながりをつくる

クリナップは、未来キッチンプロジェクトを通じて、地域や企業、団体と協働し、人々が交流し、支え合う場を生み出しています。
たとえば、中学校での循環ろ過装置を使った防災教育や、地域イベントでの災害時に役立つキッチン展示、子どもたちが未来の暮らしを描く「未来キッチンイラストコンテスト」など。 こうした多彩な取り組みを通じて、キッチンは人や地域をつなぐ拠点へと広がっていきます。
日常の中で自然に支え合う文化や社会を育み、未来へとつながるアクションを。 クリナップは今後も、地域やさまざまなパートナーとともに、暮らしと社会を豊かにする“交流の場としてのキッチンづくり”を進めていきます。

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2025年9月ひめじ未来EXPO 出展レポートキッチンから考える、
未来のくらし

阪神・淡路大震災から30年の節目の年に開催された「ひめじ未来EXPO」では、楽しみながら防災意識を高める多くの展示や体験が集まり、当日は約5,500名が来場。会場は大いに賑わいました。
クリナップは「未来キッチンプロジェクト」として、災害時にも日常にも役立つ〈モビリティキッチン〉の展示と、子どもたちのアイデアで未来の暮らしを描く〈未来キッチンイラストコンテスト〉の応募コーナーを出展しました。

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災害時も日常も、みんなを守る「モビリティキッチン」

会場では、水道や電気に繋がずに水を循環させて使える「モビリティキッチン」に、多くの来場者が足を止めました。
実際に手を洗った方からは、「どこにも繋がっていないのに、水が出てる!」と驚きの声が上がります。
水をろ過して再利用する仕組みや、自宅の寝室・ベランダ・キャンプ・避難所など、さまざまな場所で使える点にも、多くの関心が集まりました。
「災害時に少しの水で清潔に手が洗えるのは安心」「アウトドアでも便利そう」といった声や、「どれくらい汚れが取れるの?」という具体的な質問も寄せられました。
さらに、『避難所や自宅避難では、限られた水をどう使うかが課題。少量の水で手洗いができれば、手荒れや衛生の問題も防げる』という説明に、来場者が深くうなずく場面も。
自然に使い方をイメージできる展示となったことで、モビリティキッチンの方向性が生活者に受け入れられる、確かな手応えを得ることができました。

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ひめじ未来EXPO

「食」「職業」「防災」の3つのテーマをもとにした体験プログラムで、子どもも大人も家族みんなで一日楽しめる、地域に根差したイベントです。

日時:2025.09.15(月)11:00~16:00
場所:アクリエひめじ (姫路市文化コンベンションセンター)
主催:姫路商工会議所青年部

子どもたちの夢が描く、未来のキッチン

同ブースでは、子どもたちの発想を未来の暮らしに生かす取り組みとして「未来キッチンイラストコンテスト」の応募コーナーも設置。過去の受賞作品を展示するとともに、会場で新たな応募も受け付け、自由な発想の作品が集まりました。子どもたちが思い思いに描いた未来のキッチンからは、暮らしをより楽しく、便利にする多様なアイデアがあふれ、未来のくらしへの期待が自然とふくらむ展示となりました。

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未来キッチンイラストコンテスト

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ひめじ未来EXPO

「食」「職業」「防災」の3つのテーマをもとにした体験プログラムで、子どもも大人も家族みんなで一日楽しめる、地域に根差したイベントです。

日時:2025.09.15(月)11:00~16:00
場所:アクリエひめじ (姫路市文化コンベンションセンター)
主催:姫路商工会議所青年部

2025年1月中学校で
防災イベント!
循環ろ過装置を体験

東京・練馬区豊玉地区で行われた「中学生と学ぶ防災訓練」で、
「未来キッチンプロジェクト」が発表した「モビリティキッチン」のプロトタイプと循環ろ過装置を提供しました。
当日は、地域住民約150名と練馬区立豊玉中学校の生徒約40名が参加。
災害が起きたとき、中学生が中心になって避難所を運営することを想定した訓練が行われました。

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実演展示で関心続々! モビリティキッチンが描く未来の暮らし

「子どもたちが“もしも”の時を未来視点で考えるきっかけにしたい」というご要望を受け、クリナップが考える未来の暮らし方を紹介。もしもの時だけでなく、いつもの時にも使えるモビリティキッチンが生み出す新たな生活シーンを説明し、地域住民の方々から驚きと共感の声をいただきました。
実演を交えた実物展示には、多くの方が興味を持ち、「災害時に役立ちそう」「新しいライフスタイルを予感させる」といった声が寄せられ、中でも、水を繰り返し使えるシンクユニットが注目を集め、災害時はもちろん、日常生活でも活用できる次世代キッチンの必要性を改めて感じました。

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参加者の注目を集めた「モビリティキッチン」

中学生による炊き出し訓練で、ろ過ユニットを活用した手洗いを実証

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中学生がろ過装置を体験

防災イベントで行われた炊き出し訓練では、循環ろ過装置が「作業開始前の手洗い」「作業中の手洗い」「作業後の手洗い」といった想定されたシーンごとに活用され、災害時には様々な場面で手洗いの必要があることを再確認することができました。

2022年11月 千葉県館山市地域活性・災害支援を
目指した実証実験

地域社会におけるコミュニケーションの場を移動式キッチンで手軽につくることで、日常時は地域の活性化に、非常時はライフライン支援になることを目指しています。
2022年11月に千葉県館山市で実施した社会実験では、自動車メーカー関連企業の協力も受け実際に車で運んだプロトタイプのキッチンで調理を行いました。循環ろ過装置による水の使用や、車からの電源供給などを自治体の方々と検証し、実用化に向けた課題を整理しました。

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実用化に向け
キッチンを大幅に
小型化

館山での実証実験の結果、設備から切り離された状態での調理は思いのほか快適であり、大きな可能性を感じるものとなりました。
しかし、装置は大きく、移動や設置に大変な労力がかかるため、次段階にすすむためには大幅な小型化が必要になりました。そこで、フィルターを制作している三美製作所様と協力させていただき、装置の小型化に取り組み完成したのがボックスタイプ、スタンドタイプの2つの実験モデルです。

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ボックスタイプスタンドタイプ

ボックスタイプ

手軽に持ち運べ、屋外での使用をイメージしやすいクーラーボックスサイズ。タンク、ポンプ、濾過フィルター、シンクを収めました。テーブル等の上に置いて使用することを想定し、高さを300㎜程度に抑えています。女性一人でも持ち運べるサイズ感と重量です。

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クーラーボックス同等のサイズ
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内部にタンク、ポンプ、フィルターを搭載

スタンドタイプ

地面に直接置いて使う自立型のタイプ。スタンドタイプは、ボックスタイプの構成にさらにもう1つ濾過フィルターを追加し、2つのフィルターが互いに洗浄しあう「逆洗浄機能」を搭載。本体内部でフィルターが自動洗浄されることにより、災害時などでも独立して長期間稼働することができるよう設計しています。

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逆洗浄機能:ろ過したきれいな水で汚れたフィルターを洗浄

2023年12月ろ過式キッチンの
実証実験

ボックスタイプ、スタンドタイプを、実際に野外に持ち出して実証実験を行いました。
ホンダアクセス様にご協力いただき、車輌に実際に積み込み、積み下ろしと、設営、調理という一連の動作に関する検証を行いました。

車両での
運搬と積み下ろし

車両への積載も問題なく、積み下ろしも容易で、ボックスタイプはこのように女性一人でも持つことができるサイズ感と重量に収まっています。

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キッチンとして
問題のない使用感

野外で一通り調理作業を行い、結果としてアウトドアシーンでの全く問題のない使用感を確認することができました。自由に使える水があることで、通常のキッチンと同じような感覚になり、 ろ過装置の可能性感じると共に、キッチンの在り方を大きく変える要素になると考え、次世代キッチンへの展開を考えました。

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