Stainless Knowledge ステンレスの知識
経済性・安全性・環境適応力。
究極のバランスを備えたステンレス
ステンレスは、鉄にクロムやニッケルを加えて作られた合金鋼で、「炭素が1.2%以下で、クロムを10.5%以上含む合金鋼」と定義されています。
暮らしのさまざまな場所で活躍していますが、その理由は、単に「錆びにくい」だけではありません。
経済性、安全性、環境対応力。それらを高いレベルで両立する、“究極のバランス”にあります。
発明から約100年の新しい金属・ステンレス。その特徴と活用の歴史を紐解きます。
Featuresステンレスの素材特性
自己修復×適応力を備えた耐久性(さびにくさ)
- 自己修復機能
- 傷ついても再生する「不動態皮膜」が、美しさと強度を維持。長寿命化により高いコスト効率を実現します。
- 環境への適応力
- ニッケル等の配合調整により、海水や化学薬品にも耐える強力なグレードも存在します。
菌も毒も許さない安全性
- 洗浄性
- 緻密な表面が菌や汚れを遮断。洗浄・消毒に強く、食品や医療現場の厳しい衛生基準をクリアします。
- 無毒・無害
- 成分溶出がほぼ皆無で人体に無害。高い安全性が求められる医療器具や食品設備の現場に不可欠な素材です。
高温・低温環境下でも変質しにくい耐熱性
- 高温強度
- 高温下でも酸化や変形を抑制。500〜800℃の過酷な熱環境でも実用的な強度を保ち、長寿命化を支えます。
- 低温耐性
- 極低温下でも脆化せず、高い靭性を維持。LNGタンクや宇宙開発など、超低温設備の安全を足元から支えます。
100年寿命、100%リサイクル可能
- 耐久寿命
- 適切な選定とメンテナンスで、10年から100年以上の使用も可能。
- リサイクル性の高さ
- 100%リサイクル可能。現在流通しているステンレスの最大90%が、回収されたスクラップから再生されています。
意匠性と加工性の両立、表現の幅は無限大
- 意匠性
- 多様な表面加工が生み出す美しい金属光沢を、長期間維持できます。
- 二次加工性
- 溶接、切削、プレス加工など、現代の高度な加工技術に対応しており、複雑な形状の製品も製造可能です。
History ステンレスの歴史
0000代
江戸時代後期
合金の研究開始
イギリスのファラデーらが
鉄とクロムの合金を研究し、耐食性に注目する。
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明治44年
耐食性の条件解明
ドイツのモンナルツが
「クロム12%以上で錆びにくくなる」ことを論文で発表。
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明治45年/大正元年
実用化の誕生
ドイツ(クルップ社)がニッケル系、
イギリス(ブリアリー)がクロム系の
ステンレスを同時期に開発。
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大正2年
カトラリーへの応用
ハリー・ブリアリーが「錆びない鋼(ステンレス・スチール)」と命名し、ナイフなどの製品化が始まる。
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大正後期〜昭和初期
18-8ステンレスの完成
現在の主流である「18-8ステンレス(SUS304)」が完成。化学工業や建築に使われ出す。
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昭和中期
日本での本格普及
「連続鋳造」などの大量生産技術の確立。
一般家庭のキッチンへ急速に広まり、
戦後のライフスタイルが大きく変化を迎えることに。
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昭和後期
高機能化と多様性
より錆に強い「二相ステンレス」や、デザイン性の高い「意匠鋼板」が登場。
現代
暮らしになじむステンレス
衛生的で丈夫、そして手入れがしやすいステンレスは、1950年代から、私たちの生活に欠かせない存在となりました。
そして現在もなお、さまざまな場面で活用され、暮らしを支え続けています。