アルツハイマー病を含む認知症の一番の危険因子は年を取ることです。加齢は止めることはでませんが、脳の老化を予防することで認知症の危険率はある程度低くすることが可能です。
脳の老化を促進する主な要因には、遺伝的素因、ストレス、酸化傷害(活性酸素)、運動不足、過剰栄養などがあります。
このセミナーは、料理が認知機能低下予防に効果が期待できるとの観点から、料理を通して認知症予防効果が期待される食材について学ぶ場を提供するために開催しました。学んで作って食べてと盛りだくさんな内容に、参加者の方々からは大変好評なセミナーとなりました。

 
開催場所

クリナップ・キッチンタウン・東京 詳細はこちらをご確認ください
 
 
第1回 緑茶

2016年10月18日(火)
期待の健康食材“緑茶”の認知症と老化への予防効果

緑茶の渋み成分であるカテキンには、エピガロカテキンガレート(EGCG)が一番多く含まれています。ネズミを使用した研究の結果、EGCGには加齢に伴う学習能の低下や脳の萎縮を有意に抑える作用があることがわかってきました。また、緑茶の旨み成分であるテアニンには、様々な病気の引き金にもなる“ストレス”の緩和効果があり、ストレスによって促進される “老化”を防ぐ作用があることもわかってきました。これらのことから緑茶に含まれるカテキンやテアニンには認知症予防効果があると考えられています。

しかし緑茶中のカテキン(EGCG)や苦味成分であるカフェインは、テアニンの作用を打ち消してしまうこともわかってきました。緑茶によってテアニンとカフェイン、カテキン等の成分バランスが違っていることから、緑茶を飲んでストレスを軽減したい場合は、緑茶を水出しにすることや、玉露であれば熱湯では入れないことなどの工夫が必要です。また、カフェインを減らした「低カフェイン緑茶」はお子様やご高齢の方でも安心して飲める緑茶です。
疫学調査の結果から、毎日緑茶を飲むことで認知症のリスクが低下することも明らかとなってきました。ご自身に合った美味しい緑茶を飲むことをお勧めします。

講義講師 :
静岡県立大学薬学部 准教授
海野 けい子(うんの けいこ)先生
研究テーマ:
「老化およびストレスによる生体機能変化の解析」

調理実習

第1回 緑茶を使ったレシピ

緑茶の消臭効果利用したり、茶殻をトッピングすることで普段の料理のアクセントに!
素材本来の味が楽しめる料理です。

調理講師 :
奥村 恵子(おくむら けいこ)先生
日本茶インストラクターリーダー
茶審査技術6段
茶匠おくむら園店主
 
 
第2回 スパイス

2016年11月8日(火)
インド伝承医学で体も脳も健康に!スパイス料理の魅力

漢方薬はインドからきており、漢方の原型がアーユルヴェーダです。アーユルヴェーダでは “消化”が一番大事なことで、きっちり消化させること、消化がよくなるように食べることが重要です。スパイスの一つ、フェンネルには消化を助ける効果があり、インドでは食事の後に必ず食べます。また、クミンにも消化を助ける効果や強壮効果があるといわれています。

今回のセミナーで私が一番おすすめしたいスパイスはカルダモンです。カルダモンには脳の血流を上げる効果があり、アルツハイマー病の薬として製薬会社でも研究が進められています。さらには、脂肪燃焼やイライラを取って心を落ち着かせてくれるリラックス効果、口臭予防などにも効果があるといわれています。精神科で処方される薬の中にもカルダモンの抽出液からできているものが実際にあります。カルダモンは柑橘系のものと一緒にとることでより効果があります。みなさんもスパイスを上手にとって脳のケア、胃腸のケアをしましょう。

調理・講義講師:香取 薫 (かとり かおる)
インド・スパイス料理研究家
有限会社 食スタイルスタジオ 代表取締役
キッチンスタジオ ペイズリー 主宰

調理実習

第2回 スパイスを使ったレシピ

野菜たっぷり!スパイスたっぷり!
体にやさしく意外と簡単に日々の食卓で
楽しめるスパイス料理です。

 
 
第2回 スパイス

2016年12月13日(火)
「脳を生かすも殺すも油しだい!いい油をきちんととる!」

脳の60〜65%は油でできていて、毎日食べる油が脳の働きに影響を与えるといわれています。脳の油は、一番多いものがコレステロールで25〜30%、二番目に多いのがDHAで17〜20%あると良い状態です。脳の中にDHAがたくさんあると細胞膜の柔軟性が上がります。アルツハイマー病の方の脳はDHAが8%に下がっています。ただ、DHAはそれだけ摂っても脳まで届きにくく、ビタミンEと一緒に摂ることが必要です。

脳の機能に影響を与え得る慢性炎症の原因はオメガ6系の油(大豆油、コーン油、紅花油)のリノール酸だといわれています。脳を元気に保つためには炎症を起こすリノール酸の摂取を極力減らし、炎症を抑えるようなオメガ3系の油(亜麻仁油、えごま油、チアシード、青魚)である、α-リノレン酸、EPA,DHAを積極的に摂ることが重要です。α-リノレン酸は体の中で一部がEPAとDHAに変換され、変換されると脳に良い働きをしてくれます。オメガ3系の油を積極的に摂ってオメガ6系を減らしていくということを心掛けてください。

調理・講義講師:地曳 直子(じびき なおこ)先生
日本オイル美容協会理事
NPOがんコントロール協会
油アドバイザー

調理実習

第3回 オメガ3系の油を使ったレシピ

オメガ3系の油を上手にとるためのおすすめレシピ!脳に重要といわれている脂質レシチン、にんじんと好相性な亜麻仁油を使った料理です。

 

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