「洗面化粧台」とは水の出る水栓と、
水を受け止める洗面ボールに
鏡・収納・小物置きなどの機能が
プラスされたもの。
このページでは、毎日の身支度を快適にする
「洗面化粧台」について解説します。
「洗面化粧台」とは?
住まいの中で「洗面」は、毎日の身支度に欠かせない設備です。「洗面」とひとくちに言っても、その種類にはさまざまなタイプがあります。混同しやすいのが「洗面台」と「洗面化粧台」。「洗面台」は水栓と洗面ボールのみのシンプルなものなのに対し、「洗面化粧台」は洗面台は鏡・収納・小物置きなどの機能が追加され一体になっているものを指します。
「洗面化粧台」を住まいにとり入れることで、身支度の心地よさはもちろん、収納しやすさ、お手入れのしやすさなども大きく変わるといえるでしょう。
「洗面化粧台」を選ぶメリット
理想の洗面空間を叶えられる
洗面化粧台なら、ホテルライクな雰囲気で身支度を整えたい、収納を充実させてサニタリールームをすっきり見せたい、じゃぶじゃぶ洗濯物の予洗いをしたいなど、デザイン・機能を自由に組み合わせることで理想の暮らし、洗面空間の使い方を叶えることができます。
たっぷり収納できる
鏡の裏側やキャビネット下に収納スペースがあり、化粧品・整髪料・タオル・洗剤など、置き場に困りがちな物をたっぷりと入れることができます。スライドタイプの収納なら奥の方のモノも出し入れしやすく、毎日の身支度や家事がよりスムーズに。
お手入れがしやすい
洗面ボールやカウンターが一体化している洗面化粧台は、継ぎ目が少ない分、お手入れがカンタン。また水アカ、汚れ、傷などがつきやすい洗面ボールやカウンターには最新の技術や素材が利用されていて、美しい状態を長くキープしやすくなっています。
デザインが豊富
カウンターやキャビネット扉の素材・色などのバリエーションが豊富にあるのもポイント。室内のインテリアや、洗面室と隣接するバスルームも含めたトータルコーディネートができ、自分らしくデザイン性の高い空間を実現できます。
「洗面化粧台」にはどんな機能や設備がある?
「洗面化粧台」には、さまざまな機能が一体化されています。理想の洗面空間を実現するためには、それらを適切に選んで組み合わせることが大切です。機能の種類と役割、選ぶ際のポイントについて解説します。
鏡(ミラーキャビネット)
鏡の形状は3種類から選ぶことができます。鏡の枚数によって収納量も変わるため、洗面化粧台に入れておきたいアイテムの量などをイメージして選ぶのもおすすめです。
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1面鏡
中央に1枚の鏡が配置されているシンプルなタイプ。鏡の枚数を減らすことで価格を抑えることができますが、収納量が少なくなるデメリットも。
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2面鏡
シンプルでありながら、ある程度の収納量を叶えられる2面鏡。限られた間口を効率的に使いたい場合に便利なタイプです。
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3面鏡
3方向から姿をチェックできる3面鏡。鏡裏を収納として活用できるため収納量は多め。中央鏡の両側にLEDライトを設置するタイプが人気です。
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丸形ミラー
すっきりした薄型の鏡。家具のようなデザイン性の高い鏡なら、より自由に自分らしい空間づくりが可能になります。
カウンター
洗面化粧台のデザイン・使い勝手のポイントとなるカウンター。カウンターの素材や色によって空間の雰囲気が大きく変わります。また、素材によってお手入れのしやすさや耐久性なども異なるため、ライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
人工大理石
上質な質感が魅力の人工大理石。重いモノを落としても割れにくい強い素材です。素材の進化により、細かな傷や薬品による変色を防ぐ機能性もUP。天然石や水晶のような透明感があり、カラーバリエーションも幅広く、人気の素材です。
メラミン
家具のようにインテリアになじみやすいカウンターです。表面は水に強いメラミン材を使用しているため、水はねも簡単に拭き取れ、キレイを保てます。
陶器
素材そのものの美しい光沢を楽しめる陶器製カウンター。高級感がありながら価格はリーズナブルで、もっとも一般的な素材です。硬度が高いため小さな傷などがつきにくく、お手入れしやすい一方で、強い衝撃が加わると割れることもあり、注意が必要です。
その他にも…
ホーロー | 金属の強度とガラスの美しさを兼ね備えた耐久性の高い素材で、汚れや臭いがつきにくいのが特長。強い衝撃には注意が必要で、表面のコーティングが欠けたり、急激な温度変化で破損することがあります。 |
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有機ガラス系 | 撥水性があるため汚れや水アカがつきにくく、日々のお手入れも簡単。また割れやヒビ・傷に強いという特長があります。 |
洗面ボールの種類
洗面ボールの形状・取り付け方にも種類があります。
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埋め込み型
カウンターと洗面ボール一体型のタイプです。ボールとカウンターに高低差がないため、お手入れも簡単です。
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置き型(ベッセル型)
カウンターの上に洗面ボールを置くタイプです。デザイン性が高く近年人気のあるデザインです。
洗面ボールの位置
洗面ボールは、配置する位置や形状によって使い勝手が大きく変化します。洗顔、洗濯の予洗い、洗髪、ペットのシャワーなど、どのような使い方をするのかを考えて選ぶことが大切です。カウンターの中央にボールがある「センターボールタイプ」が一般的ですが、使い勝手や暮らし方によって間口の広い洗面化粧台を選べば、ボール位置を選べる場合もあります。
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センターボールタイプ
中央に洗面ボールを配置したスタンダードなタイプ。両側にスペースがあるため広々と使えます。
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片寄せボールタイプ
洗面ボールを片側に寄せたタイプ。片側を広く使えるため、タオルなどの一時置きとして活用できます。
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2ボール
2つのボールを同時に使えれば、家族の使用タイミングが重なる朝の身支度時や家族が多いご家庭でも、待たずに使えたり、洗濯物の浸け置きをしながら洗面を使用することができます。
水栓
洗面化粧台にとって欠かせない水栓。デザイン性や使い勝手に合わせて選ぶことができます。水栓は、設置場所によって2種類に大別できます。カウンターの水平面に立ち上げて設置するタイプと、壁面から水栓を出す形で設置するタイプです。
1.立ち上がり(カウンター面設置)タイプ
一般的な水栓はこのタイプが多いです。カウンターや洗面ボールに水栓を差し込み、下からナットを使って固定するタイプです。
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タッチレス水栓
センサーにより、レバーに触れることなく水を出したり止めたりできるタッチレス水栓なら、手についた汚れや泡がレバーに付着することがないため、清潔に保てます。
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ハンドシャワー水栓
ヘッド部分を引き出してシャワーとしても使えるタイプ
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シングルレバー式水栓
レバーの上下左右で水量・水温をコントロールできるタイプ。
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ハンドル式水栓
くるくると回して使う従来タイプ。
2.壁出し(壁面設置)タイプ
水栓の根元に水が残らないから、水アカや汚れがたまりにくいのが特長。カウンター面がスッキリするのもポイントです。
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Point 1.
手洗いや歯磨き時にはストレート吐水、洗髪や洗面ボールのお手入れ時にはシャワー吐水など、用途に合わせて吐水スタイルを切り替えられるタイプが人気です。
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Point 2.
水栓によっては、省エネ機能が付いているタイプも。無駄にお湯を使ってしまわないよう、レバー中央位置で水を優先して吐水し、湯の境に「クリック感」が設けられた水栓もあります。
キャビネット
洗面ボール・カウンターの下にあるキャビネットは、出し入れの方法によって3つの種類に分類されます。入れたいモノの量、サイズ、出し入れの頻度などをイメージして適切なものを選びましょう。
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スライドタイプ
奥の収納物もラクに出し入れできるスライドタイプ。収納スペースをフル活用できます。
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片引き出しタイプ
(スライド+開き扉)小分けのできる引き出しと収納スペースの広い開き扉の組み合わせ。効率よく収納できます。
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開き扉タイプ
収納スペースの広い開き扉タイプは、高さのあるバケツや掃除道具などもたっぷり収納できます。
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オープンタイプ
椅子に腰掛けたり、車椅子での利用がしやすいオープンタイプ。洗面空間にくつろぎ感をプラス。
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フロートタイプ
床から浮かせたフロート式のスライド。空間をスッキリと見せてくれます。
周辺収納
キャビネット以外にも収納を充実させたいなら周辺収納を検討しましょう。キャビネット横に設置するトールキャビネット、鏡の上のスペースを有効活用できる吊り戸棚などがあると、たっぷりとモノを入れることができます。
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トールキャビネット
(扉タイプ)収納内部のほこり・汚れ・水ハネの心配が少ない開き扉タイプ。タオルや化粧品の収納に便利です。
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トールキャビネット
(片面収納タイプ)出し入れしやすいオープンな片面収納タイプはよく使うスキンケアグッズや整髪料の収納に便利です。
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吊り戸棚
天井高を利用して設置できる吊り戸棚。めったに使わないお掃除グッズや洗剤のストックを入れるのに最適です。
購入までのステップ
リフォームは、古くなった洗面化粧台を新しいものに交換するだけではありません。あなたが思う「理想の暮らし」を叶えることが、リフォームの本質です。
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