HISTORY
クリナップの歴史
創業者井上登が、座卓の製造販売を開始したのが昭和24年(1949年)10月。東京都荒川区日暮里町(当時)のわずか30坪の敷地に、最初に自力で灯をともした原点がここにありました。その後、井上食卓株式会社を設立し、井上工業株式会社へと改称。昭和36年(1961年)には商標「クリナップ」が誕生しました。
座卓からステンレス流し台、その後システムキッチンをはじめとする水まわり製品の開発・製造・販売へと、企業の姿をつねに進化・深化させながら、これまでの技術・ノウハウの蓄積、ものづくりに懸ける想いは、企業のDNAとしていまも脈々と受け継がれています。
1949(昭和24年)
東京都荒川区で個人経営の欅材の座卓製造販売を開始
ケヤキ材の座卓
1954(昭和29年)
井上食卓株式会社設立
1960(昭和35年)
井上工業株式会社に改称
ステンレス流し台
ステンレス流し台の製造販売を開始(写真はS.34試作品)
1961(昭和36年)
商標「クリナップ」誕生
米びつ付き「CSM型」流し台
業界初の米びつ付き(CSM型)流し台発売。はじめて「クリナップ」の商標で商品を発表
1962(昭和37年)
久之浜工場(福島県・いわき市)新設
1963(昭和38年)
営業拠点の第1号、北九州営業所開設
1967(昭和42年)
四倉工場(福島県・いわき市)新設
1968(昭和43年)
ステンレス流し台「ダイヤレザー」「オパール」
業界初の深型シンクのステンレス流し台として、宝石シリーズ「ダイヤレザー」、「オパール」2商品を発売
1969(昭和44年)
クリナップ店会を結成(のち1974年クリナップ協力店会)
1970(昭和45年)
初のショールームを飯田橋(東京都)に開設
洗面化粧台「B型」
キャビネットに洗面ボールと水栓金具を組み合わせ、当社初の洗面化粧台「B型」「BS型」「BH型」を発売
1971(昭和46年)
クリナップ常磐工業株式会社(福島県・いわき市)設立(現・湯本工場)
1972(昭和47年)
水切りプレート付き流し台
業界初の「水切りプレート付き流し台」を発売。調理台を狭くする洗いカゴを追放し、清潔に水切りができるように
1973(昭和48年)
日本初のシステムキッチン
日本初のシステムキッチンを発表。システムキッチンのパイオニアメーカーとしてのスタートを切る
1974(昭和49年)
親子シンク流し台
中級以上の全主力商品に採用された「親子シンク流し台」を発売。第1次オイルショック後、価格を据え置いたまま販売する方針が支持され、販売数が急増
鹿島工場(福島県・いわき市)新設
1975(昭和50年)
クリナップ特約店会結成
ステンキャビ流し台「さくらDX」
業界初の側板、背板、底板までがステンレスのステンキャビ流し台「さくらDX」を発売
1976(昭和51年)
株式会社クリナップステンレス加工センター(福島県・いわき市)設立
システムキッチン「モダン」
システムキッチン「モダン」、「クラシック」2シリーズを発売し、本格的なシステムキッチンを市場に投入。「クラシックシリーズ」はアメリカスタイルの伝統的なデザインを強調した商品で、初めて海外との技術提携を行う
1978(昭和53年)
インコヨーロッパ社・新日本製鐵株式会社よりステンレスの発色に関する技術導入
カラーステンレス浴槽「メルヘン」(人魚姫)
影絵作家・藤城清治氏制作の絵柄が描かれた、化学発色(インコカラー)によるマルチカラーを施した新しいデザインのカラーステンレス浴槽「メルヘン」シリーズを発売
「カウンターキッチン」
後のクリンレディの原型となった「カウンターキッチン」を発売。ステンキャビの質の高さとシステムキッチンが備える合理性と豪華さをミックス
ステンキャビ流し台「クリンテスS」
デザインニーズの多様化を受けて「クリンテスS」を発売。当社始まって以来のベストセラー商品に
1981(昭和56年)
クリナップ岡山工業株式会社(岡山県・勝田郡)設立
1983(昭和58年)
クリナップ株式会社に商号変更
システムキッチン「クリンレディ」
業界初の簡易施工型システムキッチン「クリンレディ」を発売。“買えちゃうシステムキッチン”のキャッチコピーが広く市場に浸透し、ベストセラーに
1984(昭和59年)
鹿島システム工場(福島県・いわき市)新設
1985(昭和60年)
システムバスルーム「松の湯」
業界で初めての和風感覚を取り入れた樹脂製浴室ユニット「松の湯」「竹の湯」シリーズを発売。空間の広がりとくつろぎ、ゆとり感を大切にした1坪用浴槽ユニットとして開発
1986(昭和61年)
新生産方式CPS(クリナップ・プロダクション・システム)導入
1987(昭和62年)
システムバスルーム「きらら」
ステンレスのシステムバスルーム「きらら」2タイプを発売。戸建住宅の浴室改造のほか、2世帯住宅やアパートなどの設置にも適した商品として開発
システムキッチン「クレステージ」
1976年に発売された「モダンタイプ」の最高級品として「ノーマンバーチ」と「ノーマンオーク」2タイプを発売。名称を「クレステージ」に変更
1988(昭和63年)
ICI社(英)と人工大理石製造に関する技術提携
1990(平成2年)
システムキッチン「クリンミセス」
高級タイプのシステムキッチン「クリンミセス」を発売。異形シンクは、業界においても同タイプのシンクをもつシステムキッチンが次々と商品化されるきっかけに
1991(平成3年)
システムバスルーム「COSS(コス)」
創空間バスルームをコンセプトに、広がりとゆとりを追求したシステムバスルーム「COSS(コス)」を発売
1992(平成4年)
クレート工場(福島県・いわき市)新設
1994(平成6年)
井上登名誉会長「勲四等旭日小綬章」を受章
1996(平成8年)
クリナップ研究所(福島県・いわき市)設立
1997(平成9年)
システムバスルーム「ラクシーユ」
滑りにくい「フラットフロア」や入浴動作をサポートする「握りバー」など、快適空間への機能を充実させたユニバーサルデザインのシステムバスルーム「ラクシーユ」シリーズを発売
1998(平成10年)
コンパクトキッチン「コルティ」
2世帯住宅のサブキッチンやアパート用として、調理に必要な最小限のスペースに十分な機能をもたせたコンパクトキッチン「コルティ」を発売
ステンキャビ システムキッチン「S.S.(エス・エス)」
オールスライド収納のステンキャビ システムキッチン「S.S.(エス・エス)」を発売。大収納で優れた耐久性と清掃性を誇るステンレスキャビネットを採用
1999(平成11年)
フロアコンテナ搭載システムキッチン「クリンレディ」
業界初のフロアコンテナ・システムキッチン「クリンレディ」を発売。作業性を向上させるため、排気の捕集効率と清掃のしやすさを大幅に高めた「アイエリアレンジフード」、スライド式の「プルオープン食器洗い乾燥機」なども開発
2004(平成16年)
システムキッチン製造・販売の合弁会社 上海可林厨衛有限公司(中国・上海)設立
アクアリビングアメニティースペース「アクリア」
洗面室と浴室のコーディネート提案を可能にしたアクアリビングアメニティースペース「アクリア」を発売。バスルームには「足裏マッサージジェット」、濡れても滑りにくい「グリップストーンフロア」などの業界初の機能を搭載
2005(平成17年)
可麗娜厨衛有限公司(中国・上海)設立
クリナップキャリアサービス株式会社が有料老人ホーム「感謝の郷いわき(福島県・いわき市)」オープン
クリナップ岡山工業株式会社・津山工場(岡山県・津山市)新設
「スーパーサイレントe-シンク」
業界初、シンクに水アカやキズがつきにくく、水はね音などが抑えられる「スーパーサイレントe-シンク」を採用したシステムキッチン「S.S.(エス・エス)」、「クリンレディ」を発売。のちに、「美・サイレントシンク」と名称変更
2006(平成18年)
会員登録制組織「水まわり工房」を全国ネット化しスタート
2007(平成19年)
「洗エールレンジフード」
業界初のフィルター自動洗浄機能を備えて発売された「洗エールレンジフード」。「S.S.(エス・エス)」、「クリンレディ」にセットされ、キッチンの家事効率が向上することから大きな反響を呼ぶ
20年サポートプログラム「スマイル20」がスタート
2008(平成20年)
創業者井上登名誉会長 逝去(享年87歳)
システムキッチン「ラクエラ」
足元まで面材仕上げとし、リビングとの調和を図れる家具のようなインテリア性を表現した普及タイプのシステムキッチン「ラクエラ」を発売
2009(平成21年)
システムバスルーム「hairo(はいろ)」
小さな子供との入浴を考えてつくられた普及クラスシステムバス「hairo(はいろ)」を発売
2010(平成22年)
新コーポレートロゴ制定
2011(平成23年)
ステンレスキャビネットキッチン「クリンレディ」
「高い清掃性」「クリーン」という価値を取り入れたステンレスキャビネットを標準搭載した「クリンレディ」を発売
2012(平成24年)
天空のショールーム「キッチンタウン・クリナップ・大阪(大阪ショールーム)」オープン(のちに「クリナップ・キッチンタウン・大阪」に改称)
福島県内における被災地復興支援の一環として「一般財団法人クリナップ財団(福島県・いわき市)」設立(2013年公益財団法人として公益認定)
2013(平成25年)
システムバスルーム「ユアシス」
普及クラスのシステムバスルーム「hairo(はいろ)」をモデルチェンジし、住まいの空間と調和するインテリア性を備えた「ユアシス」を発売
2014(平成26年)
国際家具見本市「ミラノサローネ2014(伊)」初出展
2015(平成27年)
共感型ショールーム「クリナップ・キッチンタウン・東京(新宿ショールーム)」オープン
「流レールシンク」
発売32年目の「クリンレディ」に、シンクを流れる水を科学して誕生した新機能「流レールシンク」を標準搭載
2016(平成28年)
国際家具見本市「ミラノサローネ2016(伊)」で新しい食空間を提案
「クリナップ・キッチンタウン・名古屋(名古屋ショールーム)」オープン
「流レールボール」
システムキッチンに搭載の「流レールシンク」の発想を洗面化粧台にも。新開発の洗面ボール「流レールボールLL」を搭載した洗面化粧台「FANCIO(ファンシオ)」を発売
2017(平成29年)
Valcucine社(伊)と取引契約締結。国内ショールーム「Valcucine Tokyo(東京都・港区)」オープン
2018(平成30年)
ステンレスシステムキッチン「CENTRO(セントロ)」
最高級価格帯ステンレスシステムキッチン「S.S.(エス・エス)」を刷新。美しさと機能性が進化した「CENTRO(セントロ)」を発売
ステンレスキャビネットキッチン「STEDIA(ステディア)」
長年愛されてきた中・高級価格帯ステンレスキャビネットキッチン「クリンレディ」を刷新し、「STEDIA(ステディア)」を発売
2019(令和1年)
「クリナップ・キッチンタウン・横浜(横浜ショールーム)」オープン
飛騨産業株式会社との共同事業による新キッチン「HIROMA」
2021(令和3年)
Valcucine(伊)との共同開発日本限定モデル「iaponica(イアポニカ)」
2023(令和5年)
未来キッチンプロジェクト始動
クリナップが日本初のシステムキッチンを発表してから50年。キッチンを通じて生活・社会・地球が豊かになることを目指す「未来キッチンプロジェクト」始動
ステンレスシステムキッチン「CENTRO(セントロ)」モデルチェンジ
システムキッチン発表50年の節目に、最高級システムキッチン 「CENTRO(セントロ)」をモデルチェンジ。コンセプトは「憧れを、よろこびに変える。」
2024(令和6年)
浴室や洗面室にリビングのような使い方や楽しみ方を取り入れた新提案「リビングバスルーム」4ブランドの商品を発売
システムバスルーム「SELEVIA(セレヴィア)」「rakuvia(ラクヴィア)」 洗面化粧台「ELVITA(エルヴィータ)」「rakutowa(ラクトワ)」の4ブランドが同時発売