キッチンと暮らしのまん中で輝く人
教室ストーリー
薬膳料理を日常食へ
やらなくちゃいけない状況を作り出す
――これからお教室を開きたい方に向けてアドバイスをお願いします。
色々悩んでいるよりは、まずは一歩踏み出してみた方が良いかなと。
その方が、得るものが多い気がします。
私がやっていけるのかな、私で大丈夫なのかな…と悩んでいると、ずっとその状態で足踏みしてしまうというか。

――不安や怖さがあって中々踏み出せない方も多いですよね。
そうですね。私自身も、背中を押してくれる方がいたから踏み出せたところもありますね。
お友達や、自己啓発の先生、スピリチュアルの先生、コンサルの先生…本当に色々な方に背中を押していただけました。
――素敵な出会いがあったのですね。
私の場合は、自分ひとりだと悩んでしまうので、外堀りを埋めてくれる人に相談したんです(笑)。外堀りを埋めてくれる人=「やってみたら?」と言ってくれる人。
皆さんに相談して、あとは自分が“やるしかない”状態に追い込んでいきました。
ポイントは、「やってみたら?」と言ってくれる人を選んで相談する事。
私の場合はもともと公務員だったこともあって、「なんで辞めるの?もったいない!」という人も続出するだろうなと分かっていたんです。
そういう声を聞かないために、敢えてそう言うであろう方々には言わない・相談しないと決めていましたね。
自分ひとりだと踏み出すのが怖い人は、「やってみる」しかない状態に自分を追い込むこともすごく良いと思います!

健康食を日常食へ
――最後に、今後の展望を教えてください。
先日、認知症予防カフェの講師を務めました。
体操、脳トレをしてから、健脳の働きがある“くるみ”を使ったおやつをみんなで作って食べたんです。
エイジングケアの雑談なんかも交えながら、皆さんでワイワイ楽しみました。
その時に初対面の方々が仲良くなって、お話している姿も見受けられて、すごく良いなと思ったんです。
私も、健康を軸にこのような場を提供できたらいいなと思いましたし、色々な方とコラボしていくのも面白そうでいいなって。

生まれた時から人生を終えるときまで、人は一生食べて生きていきます。
食って本当に大切です。
“食”の大事なところを押さえておけば、生活の質も向上して、より良い人生が歩めるのかなと思っています。

今、私には介護が必要な家族がいて、仕事をしつつ介護をしているのですが、ふと「自分もいつかは介護される側になるんだな」と感じることがあります。
そう思うと、“いかに長く健康でいられるか”ってすごく大事だなと思って。
薬膳や発酵は「健康」にすごく役立つものですし、認知症予防にもうってつけ。
だからこそ、薬膳や発酵が、イベント食じゃなく、日常食になるといいなと思っていますし、そうなるよう一層励んでいきたいなと思っています。

熊谷先生の健康・そして身体への向き合い方は、誰もが生きていく上で意識しなくてはならない大事な事。その先陣を切って自分の身体を向き合うことをしっかり伝えてくれる熊谷先生。大人気なのも納得です。熊谷先生どうもありがとうございました。
ディレクション:株式会社COOK ART
インタビュー:太田 えり
撮影: 上山 隆憲