キッチンと暮らしのまん中で輝く人
教室ストーリー
「やりたい」気持ちを止めないで
料理スクールが人生の転機
幼少の頃からお料理が好きで、お母さんの料理本を見てはご自身で作っていたそう。
お仕事をされていたお母様を喜ばせたくて、お料理を作って帰りを待っていたといいます。
「その影響か、今でも家庭料理が大得意なんです。」

その後、料理とは全く関係のない理系の道に進み、研究職・弁理士(特許)事務所での勤務を経て、現在のご主人様が当時いたアメリカへ。3か月ほどアメリカで過ごした後にご結婚。
「当時、今の主人がアメリカにいたので、行ってみたくて渡米しました。主人はアメリカで職を探していたのですが、当時9.11テロが起こってしまい、滞在が困難になって帰国することになったんです。」
帰国後は宮崎から東京へ上京。その上京が転機となります。
「主人は、子どもができたら家で子どもたちを迎えてほしいというタイプの人で。主人から仕事しなくて良いから家にいて欲しいと言われ、仕事はしていなかったんです。
だけど、私は家でじっとしていられなくて(笑)。東京の街をあちこち散策していたんですよね。そのおでかけ中に、街でABCクッキングの勧誘にあって、もともと料理も好きだし楽しそう!ということで、そのままスクールに入会しちゃったんです。」

ABCクッキングではパン作りコースを選択。
パン作りは人生で初!
それまで、お料理やお菓子作りの経験はありましたが、そのどちらとも違う“パン作り”の面白さにみるみるうちにハマっていきました。
「ABCクッキングのコースもお料理・ブレッド・製菓・和菓子と全部契約しちゃって、毎日通っていましたね。」

そのタイミングで妊娠が発覚し、いよいよ1日2~3コマのレッスンを受講する日々に。
通い詰めた結果、「ABCクッキングの先生にならないか」と勧められたそうです。
「本社で面接をやっているから行ってみて、と言われて、そのまま面接に行っちゃったんですね、妊娠8か月なのに(笑)。そしたら当然のごとく、面接官にも“落ち着いたらまた来てください。“と言われて。そしてその時に、”ご自身で開業するという道もありますよ。“と面接官に教えてもらったんです。」
このときの面接官の一言に「そんなことができるんだ!」と目から鱗だった先生。
「幸いにもABCクッキングで習得したレシピを使用しできるお免状(ABCクッキングブレッド師範ライセンス・ ABCクッキング製菓師範ライセンス・ ABCクッキング料理師範ライセンス など)は取得していたので、すぐにでもお教室をスタートできる状況でした。」

“自宅で開業できるなら、自宅教室をしよう!”と思い、妊娠8か月でお教室をスタートさせました。
最初は教えるからおいでよ、とお友達に声をかけ、1000円からスタート。
「亜由美ちゃんって商売へただよね、と友達に言われちゃうぐらい、採算とか考えてなくて(笑)。それでも楽しくやれていたので、全然気にしてなかったんです。」
お話を伺っていくにつれて、安部先生は「やってみたい」「楽しい」が原動力であり、芯となる部分なのだな、ということが伝わってきます。

「私はつわりもなくて、すごく元気だったんです。その後5人子どもを産みましたが、産後はすぐ動けるぐらいで。お教室を開くことが私のストレス発散になっていたんですね。ホームページを作ったり、SNSで出会った人に来ていただいたりもして…。
すっごく活動的だったなと自分でも思います。
でも、お友達に会えることも嬉しかったし、作ったり、教えたりすることが大好きなんです!」
にこやかな笑顔でお話する安部先生。
そんな安倍先生のお教室は、ご自身の経験もあり、お子様連れでも大丈夫!
産後は一人でこもりがちですが、先生と同じように外に出てストレス発散したいなという方は、お教室に通うのもよさそうです。

“やりたいな”という気持ちと“生徒さんを大切に”する心
今後お教室を開きたい方には、安部先生からこんなお言葉が。
「お教室運営は、自分のタイミングで始めることができます。
子連れでもできるし、私のように妊婦でもできちゃう。
やりたいなと思ったら、ぜひやってみてください。」

「実際始めてみると、生徒さんに喜んで頂けることもとっても嬉しいんです!
生徒さんからお声をもらえると、励みにもなります。
本当に生徒さんのおかげだなと思いますし、生徒さんがいてくれるからこそなるし、続けられるんですよね。
ですので、生徒さんを大切にしてもらえたらなと思います。
生徒さんに楽しみながらレッスンに参加していただくために、ちゃんとコミュニケーションをとること。
最近は健康志向の方も多いので、私は健康ご飯なども伝えて、より生徒さんの満足度がアップするように心がけています。」

生徒さんの笑顔を一番に考える安部先生らしい一言がとても素敵でした。
最後に、安部先生の今後の展望を伺いました。
「今までお教室に通ってくださっていた生徒さんたちも、年月を経て、お子様も大きくなって皆さん働きに出るようになりました。
そんな背景もありますし、今後はご近所だけでなく、全国展開をしていきたいなと思っています。
リアルも大切にしつつ、今ではオンラインでのレッスンも行っているので、そちらもどんどん力を入れていきたいなと思いますね。」
「あと、個人的には親孝行もしていきたいなと思っています。長らく両親に会えていないので、そろそろ実家(宮崎)に帰省出来たらいいなと思っています。」

幼少のころからの好きを仕事にし、お仕事もプライベートも全力投球な安部先生。そのバイタリティの源は、「やってみたい!」という好奇心とその行動力!先生が未来を向いて活躍する姿は、きっと生徒さんの励みにもなっているはず。安部先生、ありがとうございました。
ディレクション:株式会社COOK ART
インタビュー:エリ
撮影: 佐藤 幸一





