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未来キッチンプロジェクトを通じた3つの活動成果を発表

プレスリリース

小学生・大学生・クリナップ開発者が考えた生活・社会・地球を豊かにする「未来のキッチン」を発表

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クリナップ(本社:東京都荒川区 代表取締役 社長執行役員:竹内 宏)は、2024年3月7日(木)にクリナップ「未来キッチンプロジェクト」産学共同発表会を武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパスにて開催。

当社は、2023年2月に「未来キッチンプロジェクト」の発足を宣言。本発表会ではプロジェクトの活動成果として小学生・大学生・クリナップ開発者が考える、それぞれの未来のキッチンを発表いたしました。

 

プロジェクト成果①小学生考案。3,000を超える「未来のキッチン」のアイデアの種が集まる。

全国の小学生を対象に募集した「未来キッチン イラストコンテスト」の授賞式を開催。第1回目となる今年度は3,003作品が全国から寄せられました。

最優秀賞は、千葉市立土気南小学校3年生 西岡 蓮さんが考案した、食べたごみをエネルギーに変え、世界中どこにでも移動できる“エコな”恐竜のキッチンのイラストです。西岡さんは作品について「自然に優しく、みんなが楽しめるようなキッチンです。恐竜が、戦争でご飯が食べられなくて困ってる世界中の人にご飯を届けます。」とコメント。また受賞の記念品として、イラストを立体的に仕上げたモデルを贈呈しました。

授賞式の最後には「未来キッチン イラストコンテスト」第2回の開催決定を発表。次回のエントリー作品にもぜひご期待ください。

プロジェクト成果②イノベーション溢れる未来の食生活と、限りないキッチンの可能性を大学生が語る。

産学連携の取り組みである、次世代デザイナーによる未来の食生活研究として、武蔵野美術大学 ソーシャルクリエイティブ研究所 山﨑特別研究員と武蔵野美術大学在学生の田村 義希さん、横田 爵巳さんが「食の未来予測とキッチンの可能性」について発表。  

120パターンに及ぶ未来の暮らしの在り方の“ライフスタイルシナリオ”を作成し、シナリオごとのキッチンと共に実現する、新しい未来のライフスタイルを語りました。山﨑特別研究員は「ライフスタイルの変化によるキッチンの可能性を、家族の生活の仕方や食事のパターンと共に研究を続けていく。」と締めました。

プロジェクト成果③産学共同の構想で“移動”に着目。構想から約5年越しで「モビリティキッチン」をお披露目。

開発担当役員の藤原は、山﨑特別研究員と産学共同で生み出した“移動”という構想について「固定されていたキッチンが移動を実現することで、ライフスタイルの可能性を広げ、社会の危機にも対応できる。」と語りました。

開発戦略部の間辺からは、今回のプロトタイプに搭載するまでに小型化の検討を重ねた「ろ過装置」と、開発過程で行った2度に渡る実証実験を説明。開発戦略部の近岡は、「モビリティキッチン」を「新しいライフスタイルを提案するキッチン」と紹介し、「給排水という家とのつながりを無くすことで、住宅設備から脱却し、場所を選ばない自由な調理と、新たなライフスタイルを提案します。」と想いを伝えました。

最後に間辺が「プロトタイプは次世代キッチンの一つの形であると考えています。私たちは“移動”以外のコンセプトでもプロトタイプの開発と価値の見極めを行っています。これからも、新しい時代にふさわしいキッチンの姿を提案し、未来の食住文化の礎を作っていきたいと思います。」と抱負を語りました。

ろ過装置の実証実験内容を説明

利用シーンイメージ

プロトタイプの各機能を説明

プロジェクトを通じて、2030年までに次世代キッチンの事業化を目指すことを表明。

当社社長の竹内は、本年元日に発生した能登半島地震を受け「キッチンを自由に持ち運ぶことができたら、災害時に被災地で貢献できるのではないかと、改めてメーカーとしての使命を強く感じています。」と述べ、「未来キッチンプロジェクト」で掲げた「脱LDK」の意義を伝えました。

さらに、共にプロジェクトを進めている武蔵野美術大学の若杉所長は、「人が繋がる基盤は、共に食事をすることだと考えている。社会を構築し、共同体を創りだす上で、キッチンは重要なテーマ。」と未来のキッチンに期待を膨らませました。

「モビリティキッチン」を体験。ろ過装置による浄水機能で、もしものときにも対応。

第2部では「モビリティキッチン」のプロトタイプのデモンストレーションとタッチアンドトライを実施。株式会社ホンダアクセスから車両協力をいただき、家の外でも自宅のキッチンと変わらない設備を披露しました。

 さらに「モビリティキッチン」のシンクユニットに搭載したろ過装置による浄水も実演。「内部構造をより洗練させることで、このサイズ感を実現。いつものときだけでなく、もしものときも、独立長期可動を目指しました。」と説明を行いました。

プロトタイプを体験した参加者は、水が循環して浄水されるシンクの使用感に驚き、大いに盛り上がりを見せました。

「モビリティキッチン」を車から降ろす様子

デモンストレーション

設置完了後の「モビリティキッチン」