ショールームを
探す/予約する

キッチンと暮らしのまん中で輝く人
教室ストーリー

フランス語×フランス料理の知識

「フランス語ができる」を活かして

はい、そうなんです。
料理教室の他にも、料理関連でフランス語の翻訳やタイトル付けなどもやっていました。
というのも、ホテルの料理長向けビデオや本を出すという話があって、その料理コンサルタントとしてお声かけ頂いたんです。1か月半、フランスへの取材に同行しました。
“フランス語ができるけど料理が分からない”
“料理は出来るけどフランス語が分からない”
という中で、料理もフランス語も分かる、というのはとても重宝して頂いて。

沢山の方と出会い、お話を伺い、フランス語のレシピを見て日本語に文字起こししたり、そのフランス料理にタイトルをつける等々、色んなことをやっていましたね。

先生の好きと得意を活かして

――先生の学びが大きく生かされたんですね。

そうですね。しかも、その際に出会ったフランス人オーナーにすごく良くして頂いて、とても仲良しになったんです。
6年間ずっと、8月になると南フランスに行って、1か月間オーナーの住まいに居候して働かせて頂きました。
実際に厨房に入って、私は前菜を担当していましたね。南フランスはムール貝がとても有名。そのムール貝を使ったグラタンや、仕込み、オーダーの組み立てなど、様々な経験を積ませて頂きました。

本場仕込みの料理の数々

南フランスのラングドック地方独特の郷土料理も学べて、私自身のスキルアップにもつながり、本当に良い経験となりましたね。今では南フランス地方の料理が一番得意です!

お教室名は大切な方から譲り受けたもの

――お教室名である「ピルゥファス」にはどのような意味があるのですか?

実は、“ピルゥファス”の名は、そのフランスのオーナーから譲り受けたんです。
最初は巣鴨の自宅で教室を始めたんですが、神楽坂に引越すことになって。引越しを機にお教室の名前を色々考えていたんですが、イマイチどれもしっくりきませんでした。

神楽坂への引っ越しが一つの転機に

そんな中、実は同じタイミングで仲良しのオーナーもレストランを南フランスに移して、元のレストランを閉めるという話を耳に挟んだんです。
そこで、オーナーのお店「ピルゥファス」をもらえないかと打診したら、快くOKを頂いて、そのままお教室の名前が“ピルゥファス”になりました。

「Pile ou Face - ピルゥファス」

――素敵な名を受け継いだのですね。

そうですね。そしてその神楽坂に引越した先の大家さんから「レストランをやりたい人がいないか探してほしい」と相談を受けて。
それなら私が…と思い、レストランと料理教室をやっていくことになりました。
現在はレストランの規模も縮小して、1日1組限定で開催していますが、神楽坂に来て、名前を受け継いで、様々な経験と思い出が作られたと思います。

生徒さんやお客様との素敵な思い出がたくさん

=======================================================

沢山の思いを受け継ぎ、現在までフランス料理と向き合ってきた斉藤先生。本場仕込みの技術と自身で学んだ知識…その努力に、お教室が大人気な秘訣が垣間見えました。次回はいよいよ最終回です。

ディレクション:株式会社COOK ART
インタビュー:エリ
撮影: 佐藤 幸一