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キッチンを心地よくする秘訣は、 エアコンとの位置関係と気流! knowledge
4min
キッチンを心地よくする秘訣は、 エアコンとの位置関係と気流!

キッチンは毎日立つ場所だから、季節に関わらず快適な空間にしたいと思っている人も多いことでしょう。
しかしリビングに比べて冷暖房が効きにくい傾向にありますので、リフォームや新築を考える際はエアコンの設置場所にも注意が必要です。
今回はキッチンで快適に過ごすためのおすすめの設置場所と冷暖房効率を上げるコツをご紹介します。

目次

田中真紀子(たなか まきこ)先生

田中真紀子(たなか まきこ)先生

家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブで紹介する家電のスペシャリスト。自宅には最新家電を中心に200以上を所有し、年間300以上の記事執筆・監修に携わる。テレビ・ラジオにも多数出演。

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キッチンが夏暑く、冬寒くなりがちな理由

キッチンは昔から、夏は暑く冬は寒いイメージがあります。
その理由として大きいのが、リビングに比べて日当たりや風通しが悪い場所にレイアウトされることが多いためでしょう。
もっとも昔は今ほど空調や保存技術が発達していなかったので、食材が傷みにくいようあえて日当たりの悪い場所を選ぶこともあったようです。

しかもキッチンでは火を使うため夏は暑く、冬は天井に溜まった暖かい空気が換気扇から逃げて、足元に冷たい空気が流れ込んで寒く感じるなど、温度コントロールがうまくいかない条件がそろっています。
近年は断熱機能の向上などにより冷暖房効率も高まり、リビングとの温度差も縮小しつつありますが、キッチンをより快適な空間にするためには、リビングに設置したエアコンの冷暖房を上手にキッチンに取り込む工夫が必要といえるでしょう。

キッチンが快適になるエアコンの設置場所とは

エアコンの理想的な設置場所は、部屋のもっとも遠くまで気流が届けられる場所です。一般的な長方形のリビングの場合、部屋の短辺側の壁に設置すれば、気流が長く遠くまで届き、部屋全体に行きわたります。
縦長リビングの場合、エアコンの対面側にキッチンが設置されることが多いので、気流が遠くまで届くパワーを備えたエアコンを選べば問題ないでしょう。また横長リビングでキッチンも横向きなら、エアコン側に人が出入りする動線を作れば、エアコンの気流がキッチン奥まで入りやすくなります。

理想的なエアコンとキッチンの位置関係

逆に横長リビングでキッチンの正面(長辺側の壁)にエアコンを設置してしまうと、気流は一部にしか届かず、部屋全体の気温をコントロールしにくくなります。キッチンの冷暖房効率は上がりそうですが、距離が近すぎるとエアコンのセンサーがキッチンの熱に反応してしまい、温度コントロールがうまくいかなくなる可能性も。長辺側に設置せざるを得ない場合でも、キッチンの正面は避けた方がいいでしょう。

キッチンに近すぎると、部屋全体に気流が届かない

もし長辺側に設置したい場合は、部屋の大きさより小型のエアコンを2台設置し、左右それぞれを使い分けるのも1つの手です。マルチエアコンといわれるエアコンを使えば、室外機1台で2台以上の室内機を稼働させることが可能です。

小型エアコン2台設置

サーキュレーターで冷暖房効率アップ

しかし上記の条件で検討しても、理想通りの場所に設置できないパターンも出てくるでしょう。
そんなときに活用したいのが、サーキュレーターです。サーキュレーターは、直進的な風を遠くまで届ける働きがありますので、エアコンの冷暖房効率を上げるサポートしてくれます。
冷房時はサーキュレーターの吹き出し口を上に向けて冷気を落ちにくくしたうえで、エアコンの下に置き、斜め上に向けて気流を送りましょう。冷気が落ちずにキッチン側まで届きやすくなります。

暖房時は、吹き出し口を下に向け、暖気が床を伝って部屋に広がるようにしたうえで、サーキュレーターをキッチン内側に向けて置きましょう。
近くまで広がってきた暖気をそのままキッチンの足元まで届けてくれます。それでも足元が寒く感じる場合は、足元にキッチン用電気カーペットを置くのも有効です。コンパクトなので電気代もさほど高くなりません。

サーキュレーターでキッチン内側に気流を送る

オイルミストがエアコン汚れに一因に?

実はエアコンがキッチンに近いと、別の問題も起こってきます。キッチンで使用した油が細かいミスト状になって空気中に舞い、エアコンが吸い込んでしまうことがあるのです。するとエアコン内部やフィルターに油が付着してベタついたり、ホコリが吸着して取れにくくなり、冷暖房効率が下がったり、エアコンの不具合につながる可能性もあります。そういった意味でも、キッチンとエアコンの距離はある程度確保したほうが安心です。

実はダイニングテーブルで焼肉などを楽しんだ場合も、同様の現象が起こる場合があります。いずれの場合も調理を始める5分前には換気扇をつけ、オイルミストを含む空気がエアコンではなく換気扇に誘導される気流を作っておくとよいでしょう。

キッチンを快適にするエアコンのおすすめ機能

近年はエアコンの性能が大きく進化しているため、冷暖房の気流も部屋の隅まで届きやすくなり、キッチンでも暑さ寒さに悩まされず過ごせるようになってきました。特に以下の機能を搭載したエアコンを選ぶと、より便利に快適に使えますので、参考にしてみてください。

【人の居場所を検知するセンサー機能】
センサーが人の居場所を検知し、人に風が届くよう風向きを自動で変えてくれます。製品によっては、家具などの障害物があると家具を避けて調整してくれるもの、人の動きに合わせて追尾するものなどもあり、キッチンにいる人にもエアコンの風を届けてくれます。

【熱交換器の自動お掃除機能】
エアコン内部の熱交換器の汚れ対策として近年、「熱交換器の自動お掃除機能」を搭載したエアコンが増えています。特に油汚れに強いのが、加熱処理を行うもの。熱交換器を一度加熱して油を浮かせた後、結露水で一気に洗い流すもので、メーカーによっては一度凍結させることで汚れをしっかり捉え、溶かしながら油も一緒に流すものもあります。また内部の素材に油汚れがつきにくい加工を施したものもあります。これらの機能があれば油汚れが付着しにくくなり、場合によってはエアコンクリーニングの頻度も減らせるかもしれません。

まとめ:エアコンの気流を呼び寄せ快適なキッチンに

以上のようにエアコンは設置場所によって、冷暖房効率が大きく変わってきます。気流をどのようにキッチンに呼び込むかが、快適さを左右するカギです。新築・リフォームの際には、どこにエアコンを設置すればキッチンで快適に過ごすことができるかを考えながら、間取りを検討してみてください。

<執筆・監修:家電コラムニスト 田中真紀子>

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