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大掃除のついでに見直そう! キッチンで保管する防災備蓄 knowledge
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大掃除のついでに見直そう! キッチンで保管する防災備蓄

2024年は元旦から能登半島地震が発生したり、8月には南海トラフ巨大地震臨時情報(巨大地震注意)が発令されたりと災害への備えの必要性を感じた方も多いのではないでしょうか。今回は年末の大掃除のタイミングで行いたい、キッチンで保管する「防災の備蓄品」の見直しについて解説します。

目次

災害時にはライフラインが止まる! 備蓄はどのくらい必要?

ひとたび大きな災害が発生すると、電気・水・ガスといった私たちの生活に不可欠なライフラインがストップします。9割程度復旧するまでの日数は、阪神・淡路大震災では電気は2日・水道は37日・ガスは61日でした。また東日本大震災では電気は6日・水道は24日・ガスは34日。内閣府による首都直下地震などによる東京の被害想定では、電気が6日・水道が30日・ガス(都市ガス)で55日となっています。

出典:tenki.jp「ライフラインが復旧するまでにかかる日数」 (https://tenki.jp/bousai/knowledge/48ae160.html)を加工して作成

それに加え、大規模災害の場合には食品や生活物資が売り切れる、物流機能が低下してモノが被災地に届かないといった事態も想定されるため、各家庭で必要な物資を備蓄しておくことが非常に重要です。備蓄品の中でも「水」と「食料」は命を守るためにも不可欠。一般的には家族の人数×3日分が必要だと言われていますが、南海トラフ巨大地震のような広範囲での被害が予想される災害に備えるには、3日以上過ごせる量があると良いかもしれません。

ライフラインが止まった際の食事はどうすれば良い?

過去の災害後のライフライン復旧状況から考えると、電気がもっとも早く復旧する可能性が高いといえます。そのため、IHクッキングヒーターや電気ポットなどがあれば簡単な調理は可能になるでしょう。カセットコンロとガスボンベがあれば停電時も加熱調理ができるので安心です。ただし、電気が使えても水道が止まっていることがあるため、使用後に洗わなければならない鍋やフライパンなどの調理道具を使った本格的な調理は難しいでしょう。カップ麺やインスタントの味噌汁などお湯を注ぐだけで食べられる食料、湯煎で温められるカレー・牛丼などのレトルト食品、調理道具をあまり汚さずに済む乾麺(うどん・パスタ・そばなど)、そのまま食べられる缶詰などがあると便利です。

◎用意しておくと安心な調理道具
電気・水道・ガスなどが使えず、思うように調理・後片付けができるとは限りません。節水しながら限られたエネルギーで調理するために、下記の調理道具・消耗品を用意しておくと安心です。

・カセットコンロとガスボンベ
・アルミホイル(フライパンなどに敷いて加熱時に使用)
・ポリ袋(高密度ポリエチレン製のものなら湯煎調理にも使える)
・キッチンバサミ(まな板を使わず、食材のカットに便利)
・調理用手袋(水が少ない状況下で食中毒のリスクを抑えられる)
・使い捨ての紙皿や割り箸
・ラップ(お皿に敷いて洗い物を削減できる)

最低限ストックしておくべきものは?

備蓄する食料品は非常時にも食べやすい・食べ慣れたモノを選ぶようにしましょう。栄養バランスを考慮し、炭水化物・タンパク質・その他の栄養(ビタミンなど)をバランス良く用意しておきます。

《1人あたり1日分の量》
・水……1人あたり最低3Ⅼ
・炭水化物をとれるもの(アルファ化米・レトルトご飯・乾麺)……3食分
・タンパク質をとれるもの(缶詰・レトルト食品)……3食分
・栄養を補助するもの(サプリメント、ジュース、バランス栄養食など)…必要な分だけ
・心の栄養になるもの(お菓子、コーヒー・紅茶、いつも食べているモノなど)…必要な分だけ

水は飲用水としてだけでなく、トイレを流す・体を拭くなどの生活用水としても必要になるということを忘れずに。水のストックが少なければ、前述したインスタント食の調理も難しくなります。水のストックはできるだけ多めに考えておいた方が良いでしょう。

また、ライフラインがストップしてしまうほどの大きな災害が起こると誰でもパニックになってしまい、「何をどう調理したら良いか」を冷静に考えるのが難しくなります。月に一度、「備蓄品調理」の日を設けてカセットコンロを使った調理をしてみる、土鍋を使ってご飯を炊いてみるなど、日頃から災害時に備えた食事の練習を取り入れていくのがおすすめです。さらにキャンプなら、楽しみながら災害時に役立つ食事の練習ができます。飯盒炊飯をしてみる、缶詰を温めてキャンプ飯を楽しんでみるのも良いでしょう。

災害時のストレスは食べ物にも。 ローリングストックのススメ

災害時は、非常事態の生活に精神的な負担が大きくなります。そんな時、普段食べ慣れていない非常食や防災食だけではさらにストレスを増長させることに。とくに小さな子どものいるご家庭では、普段から食べ慣れていないものばかりで全く食事をしてくれなくなった、といったことも考えられます。精神的負担を軽減するためにも、備蓄する食料品は普段から食べ慣れたものを用意しておくことも大切です。そのためにも、普段から非常時にも食べられる食品を多めに備蓄し、日々の暮らしの中でその備蓄した食材を食事に取り入れ、食べた分だけ買い足していく「ローリングストック」をライフスタイルに取り入れてみてはいかがでしょうか。
そうすることで万一の際に「備蓄が足りない!」ということだけでなく、「消費期限が切れている!」といった事態を防ぐことにもつながります。

備蓄品は温度変化の少ない場所で保管する

ローリングストックでこまめに入れ替えをするなら、備蓄品はキッチンに保管するのがベスト。保管場所としては「直射日光が当たらない」「湿度が高くない」「温度変化が少なく15〜25℃が保たれる」場所がおすすめです。ただ、床下収納や吊戸棚の上の方などに仕舞い込んでしまうと、出し入れが面倒になりローリングストックが実践しづらくなります。保管場所としておすすめなのが、キッチンの作業スペース下の収納。引出し1つ分を「食料品ストック」として決めておくと、備蓄品も含めた乾物や調味料など食料品のストック管理もスムーズです。

まとめ

明日にも起こるかもしれない自然災害。いざというときも、備えがある安心感は落ち着いた行動につながり、家族の心身の健康を守る“支え”になります。年末の大掃除のついでに、備蓄品の賞味期限や量の確認、収納場所の見直しなどをしてみてはいかがでしょうか。

過去の記事でもキッチン収納の防災対策を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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