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流レールボールの開発 development
3min
流レールボールの開発

髪の毛や泡を排水口へ導く「流レールボール」

今回は流レールボールがいかにして生まれたか、開発者の声とともにお届けいたします。

「誰かがやってくれていた」掃除を肩代わり!

「気持ちよく使える、よりよい洗面空間。これをテーマに新商品開発ミーティングや調査を重ねていたところ、実は洗面ボールは、ふだん私たちが思っている以上に汚れるものだということに気づきました。いろいろなご家庭があるとは思いますが、家族のなかには、洗面ボールの汚れをまったく意識していない人も存在します。それは何故かというと、自分以外の誰かが、汚れがひどくならないうちに掃除をしてくれているからです」

担当のデザインナーは、これはぜひとも解決しなければならない問題である、と強く感じたといいます。そこで開発チームが目を付けたのは、「手洗いや洗顔のときに使う水の流れを利用」することでした。

 「キッチンの流レールシンクも水の流れを利用するものでしたので、そちらのアイデアとも連携、融合させつつ、つくり上げていきました」

従来のボールは水の流れでごみが堆積
水の流れで底面をお掃除

スムーズに流れる底面の形状や傾斜角度を、手作業で削りだして確認

アイデアスケッチを描いてデザインプランを固めてから紙模型を製作、それをもとに図面を起こし、実際の形状と質感で試作するという工程を繰り返して仕様を決め込んでいくのが、このような製品の開発手順です。

「ところが計算し尽くしたつもりでも、試作品に実際に水を流してみると、なかなか思い描いた通りにはいきません。そこで、想定と異なる流れの箇所を自分の目で確認しながら少しずつ手作業で削りだして、また水で流すという繰り返しをひと月近くかけてやりました。その頃はちょうど真冬の寒い時期でこたえましたが、結果として理想的な流れを得ることができました」

その後は、自動車のモデリングで使われる3Dスキャニングの技術を利用するなど、製品化に向けて精度を高める段階へ。「自分の目で確認してきた形状を実際の製品に落とし込むことができましたので、各ご家庭に理想の流れの流レールボールをお届けできていると思います」

主張しすぎない、やさしく全体を包むようなデザイン

まず最初に流レールボールが搭載されたのは、ステンレスキャビネットの標準装備などにより、特に清掃性にこだわった仕様を誇る洗面化粧台S[エス]でした。

「突出した機能を持ちながらも、それを感じさせないデザインを目指しました。洗面化粧台は、特に女性が気持ちよく過ごしたい空間の中心ですので、機能が立ってしまうと違和感につながりますから。具体的には、少し離れて眺めたときにはインテリアへ心地よく溶け込むスッキリした印象に。また、洗顔やお化粧で顔を近づけたときにも、目にうるさい感じがしないようスッキリ柔らかくまとめました。たとえば、排水口のフタの部分は、ボールの底面からちょっと飛び出しているのが普通ですが、流レールボールでは、底面とフラットになるようにしました。そんな小さなこだわりも、お使いになって発見していただけるとうれしいですね」

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