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乾動!優レールハンガーの開発 development
6min
乾動!優レールハンガーの開発

一般的に浴室は、夕方から夜にかけての時間帯で集中的に使われることが多く、その他の多くの時間は使われていない部屋となっています。実際の統計を見ると日本人の平均的な入浴時間は20分ほど。4人家族が別々に入ったとしても、1日のうち22時間以上は使われていない部屋ということになります。これをどうにか、有効に活用できないか…。それが、「乾動! 優レールハンガー」(かんどう!すぐれーるはんがー)開発の始まりでした。
また、このたび「乾動! 優レールハンガー」は、2024年度のグッドデザイン賞を受賞いたしましたので、まずは冒頭にて評価コメントをご紹介いたします。

目次

グッドデザイン賞 評価コメント

グッドデザイン賞 評価コメント

 

都市部の集合住宅はもちろん、環境変化などの様々な理由で浴室乾燥機の利用は年々増えていながら、「干す」行為の助けとなる新たな提案は多くなかった。乾燥機能自体への視点が多い中で、作業性・効率をはじめとした洗濯環境を向上させる提案は評価できる。また、洗濯物の種類や量によって干す密度を変え、乾燥までの時間短縮などの効果があることからも、この製品の機能やデザインが有効であろう。

浴室が「ランドリールーム」になり得ることに着目

近年、洗濯物を頻繁に部屋干しするご家庭が増えています。それには花粉やPM2.5、防犯対策、日中は仕事をしていて洗濯物を取り込めないなど、雨以外にもさまざまな理由が影響しているようです。しかし部屋干しするにしてもリビングだと人の目が気になったり、生活動線的に邪魔になります。また、ランドリールームを増設しようとすると工事費がかかる上、他の部屋のスペースを狭めてしまいます。その点、浴室は密閉された空間で、水をたくさん使う前提があるので水仕舞いがいい。さらには人の目にも触れにくく、多くの場合に洗濯機置き場が隣接しているため、部屋干しするのにぴったりな空間です。とはいえ「ランドリールーム」といえる場かというと、開発担当者は少し物足りなさを感じていたといいます。
「個人的な経験では、一般的な物干しバーだとたくさん干してしまうと生乾きになってしまったりするため、結局リビングなど他の部屋にも干すことが多くあります。浴室だけで部屋干しが完結できて、『ランドリールーム』と呼べるようなアイテムができないか…。結果、生まれたのが『乾動! 優レールハンガー』でした」

可動式だから洗濯物が重ならない、入浴の邪魔にならない

一般的な浴室用物干しバーは、1本ないし2本のバーが壁から壁に渡って固定されているものです。浴槽の上でしか干せませんから1本だと干せる量は限られますし、2本だと干せる量は増えるものの、バーの間隔が狭いため洗濯物が重なってしまいがちです。
「それならば、2本の物干しバーの間隔を広げるため、洗い場側に物干しバーを設置すればいいのではないかと考えました。そこで、バーの位置や間隔、浴室のどの位置にバーを取り付ければ乾きやすいのか、入浴中邪魔にならないのかなどを確かめるため、さまざまなパターンで洗濯乾燥検証を実施しました。汗染みが目立ちやすい色のTシャツを安売り店で大量に購入してきて検証室にこもり、真夏から冬にかけて半年間、暑さとの戦いでもありました(笑)」

しかし、洗濯物の乾燥に適した位置を追究すると、バーが洗い場側に張り出してきます。そうすると今度は、体を洗う時などにバーが邪魔になってしまうという問題点が浮上。
「そこで考えたのが、 使うときだけ洗い場側にあって、入浴中には浴槽側に収められるバー。つまり可動式です」

可動式ですから、スムーズな動きも重要です。これを実現するためには「レール」「ローラー」「嵌合部品」という3つの条件があり、それらの最適なバランスを取るのに大変苦慮したのだそう。

「1つめの『レール』については、取り付ける位置もさることながら、断面に凸凹が少なくなることも重要。汚れが溜まりにくく掃除がしやすい形状を目指しました。2つめのスライド部分の『ローラー』は、動かしたときに安定することと、2本のバーを浴槽側にまとめたときに邪魔にならないことを両立させるために何度もローラーの幅の試作を重ねています。そして3つめの『嵌合部品』は、バーを分解したときのかみ合わせの部分です。コの字の一体型にすれば、スムーズに動かすのはもっと簡単なのですがバーの清掃性を重視し、取り外ししやすく、安定して動かせる形状にしました」

可動式だから楽な姿勢で干せる、いろいろなものが干せる

従来の物干しバーは浴槽側の上部にあるため、洗濯物を干すときに、どうしても体を乗り出す無理な姿勢になりがちでした。この「乾動! 優レールハンガー」なら、衣類を干すときにはバーを洗い場側に移動させて、浴槽に身を乗り出すことなく、体にやさしい姿勢で作業できます。また、バーは浴室入口付近まで移動させることもできるので、洗面室に洗濯機を設置されているお宅なら最短動作で作業ができるので、なおさら便利さを実感されることでしょう。

また、2本のバーは連結して固定することもできます。
「連結のアイデアが生まれたのは、社内アンケートからでした。それは“子どものシーツなど大きいものは部屋干しできない”というもの。そこで2本のバーに渡して干したときに、動かないよう、連結パイプを用意することにしました。連結パイプは30cmと50cmの2種類あります。シーツの他にも枕やクッションをパイプの上に載せて干すことができますし、おしゃれ着の平干しにも便利です」

圧迫感を極力抑え、しかも使い勝手のいいデザインに

スライドを安定させるために、もっとレールやハンガーを太くすることもできました。しかし、それだと入浴時に圧迫感を感じてしまいます。リビングバスルームのコンセプトを守るためにも、浴室では、やはりゆったりとくつろいでいただきたいということで、圧迫感を極力抑えたデザインを心がけたといいます。

バーの断面は一般的な丸い物干しバーと異なり四角となっています。これはハンガーを掛けるときフック部を2点で支えることで自然と垂直に整わせる効果を生み、衣類の重なりを避けてくれます。そしてバー本体はアルミ製ですが、上面だけは樹脂で出来ています。長く使っていくうちにハンガーが直接触れる上面は、アルミに施した塗装が剥がれて素地が見えてしまうことを想定して、たとえ傷が付いても目立たない樹脂をチョイスしたということです。

また、使い勝手のよさを、細部のデザインでもサポートしています。バーの中央のワンポイントにカバーが設けられていますが、これはバーが最もスムーズに動かせる中央部分を掴むよう誘うデザインです。空間の統一感を出すために、別途ご用意しているスムーズクッションチェアの配色と色味をリンクさせています。

リビングバスルームが、より多機能に

リビングでくつろぐ感覚で、ご家族みんなに楽しい入浴体験を味わっていただきたい。そして20年先まで健康に過ごしていただきたい。そんな気持ちを込めたコンセプト【リビングバスルーム】を具現化した「SELEVIA(セレヴィア)」の中で、浴室が活躍する時間をもっと増やすために開発した新アイテム「乾動! 優レールハンガー」は、性能・デザイン両面で浴室をランドリールーム化するアイテムとしてご満足いただけるものです。

また、クリナップでは時短・節電につながるヒートポンプ方式採用の浴室除湿乾燥機「乾爽!除湿ファン」(かんそう!じょしつふぁん)もご提案しています。「乾動! 優レールハンガー」と組み合わせることで、浴室をランドリールームとしてさらに進化させることが可能です。入浴以外の時間も便利に使えるクリナップならではのアイテムに、どうぞご注目ください。

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