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キッチン床下収納の使い方|収納アイデアから注意点まで ideas
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キッチン床下収納の使い方|収納アイデアから注意点まで

床下収納は、戸建て住宅のキッチンや洗面所などの水まわりに設置されていることが多く、隠れた収納スペースとして便利です。
しかし、ご自宅にあっても、何を入れるべきなのか分からず、上手に使いこなせていない方も多いのではないでしょうか?

今回は、キッチンの床下収納について、メリット・デメリットや、使い方のアイデアを6個お届けします。

目次

キッチン下にある床下収納

床下収納とは、建物の床に設置される収納のこと。デッドスペースになっている床下の空間を利用しており、日本では昔から活用されてきました。

住居においては、キッチンや洗面所などの水まわりに備えられていることが多く、その他リビングや寝室などに設けられる場合もあります。

床下収納には、いくつかの種類があります。代表的な「蓋がはずれるタイプ」「扉のように開くタイプ」に加え、大容量の収納ができる「可動(スライド)タイプ」といった、新しいものも登場しています。

見える場所に棚を増やすことなく、収納場所として使うことができるので、特に保存するモノが多くなりがちなキッチンでは、上手に使えば非常に便利なスペースです。

キッチンに床下収納があるメリット・デメリット

活用の仕方によっては、とても重宝するキッチンの床下収納。そのメリットとデメリット、両方をおさえておきましょう。

床下収納のメリット

収納スペースに場所を取らない!

もともと存在している床下空間を利用するため、その分、床上部分に棚やラックなどの収納スペースを追加で作る必要がありません。
面積が限られていながらも、モノが多くなりがちなキッチン。床下収納を活用できれば、より効率の良い空間になるでしょう。
といっても、なんでもかんでも押し込んでおけば良いわけではなく、入れるものや収納方法には、ちょっとしたコツが必要です。収納アイデアについては、この後の章でご紹介します。

使用頻度の少ないもの&見せたくないものを隠せる

「ワークトップや背面収納の上には置きたくない」「キッチンの引き出しに入れておくほど、頻繁に使わない」「収納棚ではガラス越しに見えてしまうからちょっと・・・」、そんなものはありませんか?
例えば、大容量の詰め替え用台所洗剤、スポンジやふきんのストック、年に1〜2回しか使わない季節ものの食器などです。
使う頻度が少ないアイテムや、人目に触れる場所に置くのは嫌だなと思うものの保管は、しっかりと隠せる床下収納が最適。

キッチンまわりをすっきりさせたい方や、キッチンのインテリアにこだわりがあり、派手なパッケージを好まない方は、床下収納を利用すると良いでしょう。

床下収納のデメリット

出し入れしにくい

床下にあるということは、出し入れする際に、かがんだり膝をついたりしなければならないということです。
床下収納に、毎日使うものや、重たいものを収納するのはNG。体に負担がかかるだけでなく、日々のキッチン作業が億劫になってしまいます。

また、小さなつまみで開け閉めするタイプが多いので、うっかり指を滑らせると、勢いよく蓋が閉じてしまうこともあります。手をはさんで怪我をする危険があるため、十分気をつけましょう。

縁で段差ができる

床穴と蓋の部分を囲う縁で、どうしても段差ができてしまう床下収納。
さらに、床下収納部分は、床の強度がやや低い場合もありますので、歩く時に若干の違和感があることも。
つまづくのが不安な高齢のご家族や、小さなお子様がいるご家庭は、キッチンマットを敷くなどして、対策をすると良いでしょう。

床下収納に入れる、最適なものは?

床下収納の主なメリット・デメリットを挙げてきました。では、何を入れておくのが最適なのでしょうか? 床下収納に適しているものを3つご紹介します。

長期保存ができるもの

長期保存ができる防災用の非常食や、缶詰や瓶詰めの収納場所に向いています。
未開封のペットボトルや缶・瓶などであれば、温度変化や湿気が気になる床下収納でも、悪くなる心配は少ないでしょう。

※最近では、住宅の密閉・断熱性能が上がり、昔よりも床下の温度や湿度が高くなる傾向にあるため、ご自宅の環境によって異なります。

ただし、長期保存可能だからといって、収納していることを忘れ、いつのまにか賞味期限が切れていた・・・なんていう可能性もありますので、収納する際に日付をチェックしておいたり、定期的に中を確認したりして、管理しましょう。

取り出し頻度が少ないもの

季節特有のものや、1年に数回しか使わないものの保管にも、床下収納が適しています。
例えば、せいろ、重箱、お花見・ピクニック用の大きなお弁当箱などです。お正月にしか登場しない、おめでたい柄物の食器も、重たくならない程度の枚数なら、一緒にまとめておくと良いでしょう。

軽量のもの

軽いものの収納は、床下収納が最適です。
安売りで複数買ってしまったり、ガソリンスタンドなどで思いがけず手に入ってしまうティッシュ類、倉庫型スーパーで扱っている厚手で大判のキッチンペーパー、たくさんストックしておきたいふきんや雑巾など。

これらのものは、軽量であり、頻繁に取り出すものでもないので、床下収納に詰め込んでしまっても問題ありません。

キッチンの床下収納アイデア6選

ここからは、キッチンの床下収納を最大限活用するためのアイデアをご紹介します。
家にあるものや、100円ショップ、ホームセンターなどで簡単に手に入るグッズで、より使いやすい収納スペースになりますので、ぜひ参考にしてみてください。

アイデア1.ファイルボックスを使う

ファイルボックスは、ストック品を種類別に仕切って収納するのに便利です。
同じメーカーで、スリムタイプからワイドタイプ、高さ違いのものもラインナップされていることが多いので、床下収納のサイズに合わせて組み合わせることができ、見た目にも統一感が出ます。
防災用の非常食はスリムタイプに、大容量の詰め替え用洗剤はワイドタイプに入れるなどして分類すると、すっきり収納できますね。

また、上から見ても種類が分かりやいように、横にして並べておくのがおすすめの缶詰類。仕切りがない場合、満遍なく敷き詰めないと転がってしまいますが、ファイルボックスを使えば、効率よく収納できます。

横にしても、ちょうど良く収まります。

重ねてしまうと、下段の種類が見えにくくなってしまうので、スタッキングできるファイルボックスを使うのも良いでしょう。

アイデア2.取手付きのケースやカゴで取り出しやすく!

床下収納は、取手が付いているケースやカゴを使うと、出し入れしやすくなります。

ふきんやハンドタオルなどの軽いものは、大きなカゴにひとまとめにしておいて、使う時にカゴごと出すのも良し。小さめの取手付きケースで、種類ごとに区切るのも良しです。

最近は、さまざまな取手付きケースが販売されています。アイデア1でご紹介したファイルボックスにも、真ん中にハンドルが付いたものがあるので、100円ショップや雑貨店などで探してみてくださいね。

アイデア3.万能!つっぱり棒で仕切る

ケースを駆使しても、なかなかぴったり収まらない場合もあるでしょう。そんな時は、つっぱり棒がおすすめ。簡単に仕切りを作ることができ、入れるものによって、自由に位置を変えることも可能です。

また、床下収納の両端に、突っ張り棒を2本橋渡しして、その上に収納ケースやカゴを引っ掛けるという方法も。固定しにくい場合は、結束バンドを使う手もあります。

重たいものを乗せることはできませんが、スポンジや保存袋など、軽いものを入れておく場所として便利です。床下収納の深さを、有効に使うアイデアです。

アイデア4.深い床下収納には「コの字ラック」も便利!

深さのある床下収納は、コの字型の台やラックを使うと、高さが出るため、取り出しやすくなります。しっかりとしたつくりのラックなら、上面にある程度の重さがあるものも乗せることができ、下の空間にも他のものを収納できます。
下にあるものでも、上から手を伸ばして、横から取り出すこともできますね。

床下収納には、日常の使用頻度が少ないものを入れておくのが良いのですが、その中でも、取り出す頻度が高いものを上に置いておくと良いでしょう。

アイデア5.上から見て分かりやすい「ラベリング」

上から覗くタイプである床下収納には、収納物にラベリングをしておくと、何が入っているのか一目で分かります。

洗剤や漂白剤など、ボトルの蓋に、種類を書いたラベルを貼っておきましょう。

100円ショップやホームセンターには、かわいいデザインのラベルシールがたくさん揃っていますので、好みのテイストのものを選ぶのも楽しいですよ。ご自宅にあるマスキングテープを使っても良いでしょう。

使用期限や消費期限のあるものは、日付を書いておくと、うっかり期限切れになる心配も少なくなります。

また、非常食など袋タイプの場合は、インデックスシールもおすすめです。袋の上部をはさむように貼っておけば、パッと分かりやすくなりますよ。

アイデア6.蓋付きの箱や袋にまとめる

種類ごとに仕切ったり、何が入っているのかが分かりやすくなるアイデアをお伝えしてきましたが、まるっと全てを、蓋付きの箱や工具箱などに入れておくという方法もあります。

例えば、災害のときは、何が必要なのかじっくりと吟味している暇はないかもしれません。そんなときのために、防災グッズ類はすべて箱にひとまとめにして詰め込み、床下収納に入れておきます。

 非常持出袋をそのまま入れておくのも良いでしょう。

非常時にとりあえずこの箱を取り出しておけば、なんとかなるという安心感にもつながります。「防災グッズは全てここに入れてある!」と、家族にも周知しておきましょう。

床下収納を活用するうえでの注意点

グッズを使うとさらに使いやすくなる床下収納ですが、注意しておきたい点があります。
床下にあるという特性上、湿気がこもりやすいため、カビやニオイが気になったり、虫が発生したりする可能性が高い場所である、という点です。

長期保存用にしっかりとパッキングされて販売されている、防災・非常食の収納には向いていますが、通常の食品保存は、あまりおすすめできません。
「乾物だから大丈夫!」と思ってしまいがちな、パスタや蕎麦などの乾麺や、小麦粉、砂糖、塩などの粉物についても、湿気による腐敗や虫の発生が考えられますので、未開封であっても、避けたほうが良いでしょう。

床下収納を上手に活用して収納マスターになろう!

床下収納は、湿気やカビなどのリスクがあるため、通常の食品を収納する場所としてはあまり推奨できませんが、ストック品や、使用頻度の少ない季節アイテムの保管には適しています。
人目を避けたいものを仕舞っておくのにも、もってこいの便利な隠れ収納です。
収納するモノを吟味して、便利なグッズの手を借りれば、効率のよいキッチン収納を叶えることができますよ。

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