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取り付けて終わりじゃない、浄水器のろ過機能はカートリッジが肝! knowledge
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取り付けて終わりじゃない、浄水器のろ過機能はカートリッジが肝!

浄水器の浄水機能の効果を最大限に発揮するには、浄水カートリッジの性能が非常に重要です。ろ過性能を維持するためには、適切な時期に浄水カートリッジの交換が必要不可欠。今回は浄水器のろ過性能について、その重要性をお伝えします。

目次

重要なカートリッジの機能、知っていますか?

水道水中の残留塩素や不純物を除去する浄水カートリッジ。安心しておいしい水を使うためには、カートリッジの力は欠かせません。カートリッジは、処理できる水量が想定されている消耗品になりますが、実際にはどれくらいの水量を浄水しているのか実感が難しいものですよね。また、実際にはどんな物質が水道水中に含まれていて、どのくらいきれいになるのかなど、浄水器のカートリッジについて、知らない人も多いのではないでしょうか?

1)日本の水道水は安全といわれているけれど…

水道水は、厚生労働省が定める水道法によって管理されており、多くの水質基準項目数を課せられています。日本の水道水は世界的にも安全性が高いと有名ですが、安全な水道水を安定的に届けるためには、消毒作用のある塩素などの物質を必ず入れる必要があります。これが、「カルキ臭」と呼ばれている、本来の味を損なってしまう原因となっているのです。

2)浄水器では多くの有害物質を除去

浄水器を使用すると、ミネラルや炭酸ガスなどの水をおいしく味わうために必要な物質は残しつつ、味を損なう塩素や、発ガン性や有害性の疑いがあるといわれているクロロホルム、除草剤などに広く使用されており内分泌かく乱作用の疑いがあるといわれているCATなど、味を損なう原因や、体に害のあるといわれている多くの物質を取り除くことができます。

下記に、日本産業規格および浄水器協会で定められた除去物質を紹介します。製品ごとに除去できる物質は異なりますので、浄水器を購入する際は、除去物質の確認も忘れずに行いましょう。

JIS S 3201 家庭用浄水器試験方法に定められた除去対象物質※「家庭用用品表示法」除去対象物質を含みます。

① 遊離残留塩素
消毒用の添加物質ですが、水の味を損うといわれています。
② 濁り(雑菌・固形鉛)
水の中にある微粒子等の濁りを発生させる物質です。
③ クロロホルム
④ ブロモジクロロメタン
⑤ ジブロモクロロメタン
⑥ ブロモホルム
3~6の総称を総トリハロメタンとし、水質水源の有機物質と塩素が反応してできるもので、発ガン性や有害性の疑いがあるといわれています。
⑦ テトラクロロエチレン
ドライクリーニング溶剤等に使用され、肝臓・腎臓障害等の影響と発ガン性の疑いがあるといわれています。
⑧ トリクロロエチレン
金属用の脱脂洗浄剤等に使用され、肝臓・腎臓障害等の影響と発ガン性の疑いがあるといわれています。

⑨総トリハロメタン

3~6の総称を総トリハロメタンとし、水質水源の有機物質と塩素が反応してできるもので、発ガン性や有害性の疑いがあるといわれています。

⑩CAT(農薬)
除草剤に広く使用されており内分泌かく乱作用の疑いがあるといわれています。
⑪2-MIB(カビ臭)
異臭味(カビ臭)の原因物質の1つであり、墨汁臭のような臭いは水の味を損うといわれています。
⑫溶解性鉛
体内に蓄積されると貧血、消化管・神経系障害の影響があるといわれています。
⑬1, 2-DCE(※)
溶剤、染料抽出、香料、ラッカー等に使用され、いやな臭いは水の味を損うといわれています。

※1,2-DCE:シスー1,2—ジクロロエチレン及びトランス_1,2-ジクロロエチレン
ベンゼン
染料、合成ゴム、合成洗剤、有機顔料等の合成原料に使用され、発ガン性や有害性の疑いがあるといわれています
⑮陰イオン界面活性剤
合成洗剤の有効成分等が溶け込むことで、水の味を損うといわれています。
⑯フェノール類
ガス工場、化学工場、などの排水などから水中に混入することがあり、塩素と反応していやな臭いとなり、水の味を損うといわれています。
⑰ジェオスミン
異臭味(カビ臭)の原因物質の1つであリ、土臭のような臭いは水の味を損うといわれています。

※出典:クリンスイ/ビルトイン浄水器リーフレット 

「浄水器協会」で定められた除去対象物質

鉄(微粒子状)
多くは水道配管(鉄管)に由来します。赤水などの原因となり、味を損うといわれています。
アルミニウム(中性)
アルミニウム系凝集剤として浄水処理に使われています。

 

※出典:クリンスイ/ビルトイン浄水器リーフレット 

少し注意!

これらの除去対象物質は、水道法で定められた「安全さ」を保つために含まれているものです。そのため、これらを取り除くことによって、デメリットももちろんあります。浄水器を使う際は、以下の点に注意しましょう。

・浄水器を通した水は、塩素などが取り除かれているため消毒効果がなく、長期保存に向きません。氷を作る際も浄水器の水は使用しない方がベターです。

・朝一番の水は5~10秒ほど放流するようにしましょう。給水管に残った水や、前の晩の最後に使用した浄水器の出口付近の滞留水を外に流し出す必要があります。

・浄水器に35度以上のお湯を通水するのはNGです。活性炭が膨張してしまい、ろ過した不純物が一緒に流れ出し、浄水効果がなくなってしまいます。

浄水器の仕組みを理解しないと、性能が落ちる!?

せっかく取り付けた浄水器ですが、取り付けて終わりではありません。浄水器の性能を最大限に活用するには、浄水器の仕組みと、水道水のろ過に欠かせないカートリッジについて理解する必要があります。

1. ろ過性能はどんどん低下します

浄水器内部のカートリッジと呼ばれるフィルターによって、有害物質を取り除くことができ、水道水はこれらの「ろ材」を通ることで、どんどんろ過が進んでいきます。つまり、水を通した分だけ汚れや不純物が溜まっていくため、ろ禍性能は徐々に低下していくことになります。そのために、カートリッジは交換時期が決められているのです。

下記のサンプル画像をご覧ください。1年間でこれだけの汚れが蓄積されていることが分かります。

2. カートリッジの交換を怠ると危険!

使用期限の決まっているカートリッジの交換を怠り、期限を過ぎたまま浄水器を使用していると様々な問題が発生します。

前述したように、ろ過性能は水を通すたびにカートリッジ内のフィルターに不純物を溜めていくため、不純物を取り除く性能が損なわれていきます。交換時期を守らなければ、十分に不純物を取り除くことができず、高い浄水能力を保つことができなくなります。

不純物でいっぱいになったフィルターを使い続けることで、フィルターが目詰まりをし、吐水量が落ちたり、水漏れや故障の原因になる可能性もあります。

不純物が溜まったフィルターをそのままにしてしまうと、カビの発生源になります。カビが生えている浄水器を使い続けると、衛生状態が悪く健康を害する可能性もあるので注意しましょう。

3. カートリッジの交換時期、見極めのポイントは?

浄水カートリッジの交換時期は、使っている浄水器のタイプと浄水を使う水量、利用環境によって違います。

①タイプによって異なる場合

・ビルトインタイプ(アンダーシンクタイプ)の場合
カートリッジの交換は約12ヶ月間が目安

・水栓一体型タイプの場合
カートリッジの交換は約2〜6ヶ月間

※それぞれ詳しい交換時期の目安はカートリッジの箱や取扱説明書、水栓メーカーのHPなどに明記されていることが多いのでしっかり確認しましょう。

②浄水の使用状況によって異なる場合

使用する水量が多いと、カートリッジに記された「交換目安となる時期」よりも早く「浄水できる総ろ過水量」に達する場合があります。調理で大量に水を使う、家族が多いなど使用量が多いことが想定される場合は記載されている交換時期よりも早めに交換した方が良いでしょう。また、最近の浄水器には、カートリッジの交換時期をお知らせしてくれるタイプもあります。

③吐水量が減ってきた場合

前述したとおり、ろ過が進むとカートリッジに不純物が溜まっていき、目詰まりすることで吐水量が減っていきます。水が出にくいと感じたら、この場合も記載されている交換時期より早めに交換した方が良いでしょう。

まとめ

浄水器をお考えの方は、カートリッジの交換時期も含めて、どんなタイプの浄水器が合っているか検討をしてみてください。今回は浄水器に関するカートリッジの「ろ過性能」の重要性についてお伝えしました。浄水器全般に関する詳しい内容を知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

クリナップでは、カートリッジの定期配送もしています。交換時期を忘れてしまう心配のある方、毎回の注文が面倒という方は、ぜひ定期配送コースをご利用ください。

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