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LDKの印象を決める鍵はキッチンと床と建具の組み合わせにあり!? point
6min
LDKの印象を決める鍵はキッチンと床と建具の組み合わせにあり!?

キッチンのカタログを見ていると、「このキッチンを選べば、こんなおしゃれなLDKになるかも!」とイメージが膨らみますよね。でも実は、キッチンだけでは理想の空間にならないことも…。理想のLDKを叶えるためのコーディネートの秘訣をご紹介します。

目次

さかのまどか さん

さかのまどか さん

インテリアスタイリスト。雑誌・Webなどのメディアおよび広告撮影時のインテリアスタイリング、カフェ・ホテル・オフィスなどのアートワークやディスプレイ提案を行っている。
アンティークやハンドクラフト、グリーンを取り入れたスタイリングを得意とし、オリジナリティあふれる空間をつくりだす。ストーリーを大切にしたインテリアを心がけている。

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LDKのトータルコーディネートは「床」と「建具」の色がポイント!

LDKでもっとも“面積”が大きいのはどこでしょうか? 答えは、「床」。床の色・質感の選び方が、LDK全体の雰囲気を決めるといえるでしょう。キッチンとの関係性を考えるうえでは、キッチンを床と同じトーンにして馴染ませる、逆にキッチンをアクセントとして目立たせる、といった2つの方法が考えられます。次に人の目によく入るのが室内ドア・窓などの「建具」。建具とキッチンを統一したり、床と建具を揃えてキッチンだけ別色にしたりするのも良いですね。「床」「建具」と合わせてキッチンのデザインを考えることがワンランク上のLDKに仕上げるポイントになります。

スタイル別:床×建具×キッチンのコーディネート

とはいえ、床・建具・キッチンにどの色を選べば良いか、難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。そんなときはまず「LDK全体のスタイル」を具体的にイメージしてみましょう。ナチュラル系のやさしい雰囲気に仕上げるのか、アンティークの家具などが合うおしゃれなカフェ風スタイルを目指すのか、エレガントなヨーロピアン風にしたいのかなど、方向性をはっきりさせます。そうすればバラバラした印象になりづらく、各部位の色を選びやすくなります。

今回は3つのスタイルを例にコーディネートのコツをご紹介します。

1)北欧・ナチュラルベーシック系

明るい色調で、やさしい印象が特徴的な北欧・ナチュラルベーシック系の空間。この場合は木目のあたたかさや柔らかさがポイントになるため、床はベージュトーンを選ぶと良いでしょう。建具も床に合わせ、ナチュラルな色調をチョイス。この場合のキッチンには、床・建具に合わせた明るい木目かホワイト色を選ぶと、心地よい空間に仕上げられます。

2)カフェ・アンティーク・モダンスタイリッシュ系

スタイリッシュな空間を目指すなら、床や建具にダークブラウンを選ぶと大人っぽい雰囲気に仕上げることができます。壁や天井にグレーを選ぶといっそう統一感のある印象に。この場合のキッチンには床や建具に合わせたダークブラウンやグレー、チャコールなどがよく合います。家具や収納棚などにアイアンやアンティーク素材をとり入れるのもおすすめです。

3)ヨーロピアン、フレンチシック系

エレガントさやラグジュアリー感が魅力のスタイルを目指すなら、床や建具にはホワイトトーンを選ぶとGOOD。単に真っ白ではなく、木目の濃淡や石目の陰影などを楽しめるものを選びます。最近では少しグレーの色味を加えたシャビーシックなスタイルも人気があります。この場合のキッチンはホワイトトーンに近い木目かグレーを合わせるのがおすすめです。

お手本にしたいコーディネート例6選

スタイルが決まっていない場合は、床・建具・キッチンの“素材”を揃えるだけでもOK!同じ木目でも樹種が異なると雰囲気ががらりと変わるため、「どの樹種にするか」「色味をどうするか」などを統一しておくことで、空間全体を洗練された雰囲気に仕上げることができます。床や建具の色別にコーディネート例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1) ナチュラルカラーの床や建具を使ったコーディネート

ナチュラルな木目調×ブラックのバランスがセンス抜群のLDK

ナチュラル色の床とブラック色のキッチン、ツートーンの組み合わせでシンプルなすっきり空間を実現されています。キッチンはマットな質感の黒を選ぶことで、ナチュラル色ともうまく調和し落ち着いた雰囲気に。キッチンに合わせてレンジフード・ダイニングチェア・家電もブラック色に統一。壁のグレー色、“引き算”のディスプレイもバランスの良いコーディネートのポイントになっています。

オーク系の建具や飾り棚がホワイトトーンのLDKに温かみをプラス

ホワイト系の床材に白いキッチンを組み合わせ、やわらかなナチュラルトーンの空間に仕上げられています。家電もキッチンに合わせて白色をコーディネート。建具や飾り棚にオーク系の木目調を施すことで、ホワイトトーンのなかにも温かみが感じられるだけでなく、背面収納側の壁には薄いグリーンのクロスを使い、単調にならないような工夫がされています。

2) ウォルナット素材を使ったダークブラウン系のコーディネート

個性的な床や家具×ステンレスの異素材MIXが織りなすおしゃれ空間

エイジング加工を施したようなテクスチャーのキッチンとヘリンボーン柄の床を組み合わせ、個性的な空間に仕上げられています。ステンレスのワークトップとレンジフードがアクセントに。一枚板のダイニングテーブルや吊戸棚上のバスケットなど、素材感を大切にしたアイテムの組み合わせもポイントになっています。

空間を邪魔しないキッチンカラーでLDKのスタイリングを引き立てる

クリナップ STEDIA空間プラン

光の加減によってグレーにもベージュにも見える扉色「カシミアエトープ」のキッチンと、節の模様が美しい床を組み合わせ、インダストリアルテイストに仕上げたコーディネート。柱の部分にレンガ素材、ダイニングテーブル・チェアやペンダントライトにヴィンテージ素材を使い、雰囲気を統一。大きめのグリーンで空間に抜け感をプラスしています。

3) ホワイト色を使ったモノトーン系コーディネート

コントラストを活かしつつ、同系色の家具でまとめられた統一感のあるLDK

ホワイト色の床にダークトーンのキッチンとダイニングセットを組み合わせ、メリハリのある空間に仕上げられています。建具であるドアにはブラックのフレームをセレクトすることで、空間がぼやけず引き締まり、上質な印象をプラス。ソファまわりや小物類には白とダークの中間色であるグレーを選び、コントラストをほどよく調和させている好例。照明もシンプルなものを選ばれ、ミニマルデザインを叶えられています。

同トーンでもキッチンの造作やインテリアのアクセントで飽きのこないコーディネートに

ホワイトベージュの床に合わせてキッチンもホワイトトーンに。同系色でまとめながら、カウンター側のモールディングや背面収納の壁にアクセントとなるデザインをさりげなくプラスし、エレガントな雰囲気を叶えられています。スツールの脚部分にブラックを取り入れることで、コーディネートが甘くなりすぎないように工夫されています。

まとめ

LDK全体の印象をワンランクアップさせるコツは、キッチンのデザインだけにこだわるのではなく、リビングダイニングの床・建具もトータルに考えることが大切です。そのためにも「どんなスタイルにしたいか」など方向性を決めて、それぞれの色・質感・デザインを選ぶようにしましょう。さらに、スタイルにフィットするグリーンやアートをとり入れたり、雑貨をディスプレイしたりすれば、よりわが家らしいお気に入りの空間に。ぜひLDKのコーディネートを楽しんでみてください。

クリナップではさまざまなスタイルに合う扉色・質感をご用意しています。ワークトップや取手のデザインも自在に組み合わせることが可能。LDK空間を検討する際はぜひクリナップショールームでイメージを膨らませてみてくださいね。

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