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キッチンディスポーザーとは?生ゴミ悩みを解決!メリット・デメリットから設置方法まで knowledge
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キッチンディスポーザーとは?生ゴミ悩みを解決!メリット・デメリットから設置方法まで

生ゴミの悩みを解決するとして、キッチンの人気設備に必ずランクインするディスポーザー。ただ、「ディスポーザーと生ゴミ処理機どっちがいいの?」「設置はどうしたらいいの?」といったお悩みもチラホラ聞こえます。この記事では、ディスポーザーの仕組みはもちろん、戸建てとマンションそれぞれの設置の注意点、設置費用や掃除方法などを解説!あなたの快適なキッチンライフをサポートします。

目次

生ゴミ処理機とは違う?ディスポーザーとは?

ディスポーザーと一般に流通している据え置き型の生ゴミ処理機は、生ゴミを処理するという点では共通していますが、その仕組みと役割は大きく異なります。

ディスポーザーは、シンクの排水口に直接組み込む「生ゴミ粉砕装置」です。生ゴミを水と一緒に投入しスイッチを入れると、数秒で細かく粉砕し、下水へと流して即座に処理することを目的としています。これにより、三角コーナーが不要となり、生ゴミをキッチン内に溜めず、悪臭や虫の発生を防ぐ衛生管理に優れています。ただし、日本では環境保護のため、単体ではなく専用の排水処理システムとセットでの設置が一般的です。

一方、生ゴミ処理機はキッチンカウンターや屋外に据え置いて使用する家電製品です。生ゴミに熱風を当てて乾燥させたり、微生物の力で分解させたりすることで、生ゴミの重さや体積を大幅に減量・堆肥化することを目的としています。処理には数時間かかり即時性はありませんが、特別な工事や自治体の規制がなく手軽に導入できる点、処理後のゴミを資源として活用できる点が大きな特徴です。
違いが分かったところで、続いてディスポーザーと生ゴミ処理機のメリット・デメリットを見ていきましょう。

ディスポーザーと生ゴミ処理機を比較!メリット・デメリットは?

ディスポーザーと一般的な生ごみ処理機は、それぞれ異なる強みを持っています。下の比較表を参考に、ご自身のライフスタイルや重視するポイントに合わせて、最適なものを選んでみましょう。

●ディスポーザーと生ゴミ処理機比較表

ディスポーザー 生ゴミ処理機
処理の仕組み

生ゴミを細かく粉砕し、水と一緒に下水へ排出

生ゴミを乾燥または微生物で分解し、大幅に減量・堆肥化

処理速度

数秒~数十秒

数時間~数十時間

メリット

・ゴミ出しの負担が減る
・ゴミ袋使用量を減らせ、家計にも環境にもやさしい
・生ゴミのニオイが出ない

・ゴミ出しの負担が減る
・堆肥としてリサイクル可能
・特別な給排水工事が不要で、電源があればすぐ使える

デメリット

・設置/メンテナンス費用がかかる
・水道代と電気代が増える
・分別する手間がかかる
・流せないものは生ゴミとして出す必要がある

・設置/メンテナンス費用がかかる
・処理に時間がかかる
・においや虫が発生する可能性がある
・処理後の乾燥ゴミや堆肥を、自分で廃棄・利用する手間がかかる

ディスポーザーの最大のメリットは「生ゴミをキッチンから即座に消せる」ことです。三角コーナーが不要になり、シンクまわりを清潔に保てます。特に、生ゴミを溜めておくことによる悪臭やコバエの発生リスクをゼロにしたい方や、重い生ゴミをゴミ捨て場まで運ぶ労力を減らしたい方にとっては、生活の質を大きく向上させる設備です。

生ごみ処理機(乾燥式やバイオ式)は、生ゴミを燃えるゴミとして出すのではなく、資源として有効活用したい方におすすめです。乾燥式はゴミの体積と重さを大幅に減らし、ゴミ出しを楽にします。バイオ式は良質な堆肥を生成できるため、家庭菜園やガーデニングを楽しむ方には最適です。また、電源があれば工事不要で設置できるため、ディスポーザーの設置が規制されている住居でも導入が可能です。

キッチンのゴミ箱や生ゴミ処理機の置き場所は意外とプランニングの際忘れがち。後から困らないように、置き場所をまだ考えていなかった人は次の記事を参考にしてみてくださいね!

ディスポーザーで流せるもの・流せないものは?使用時の注意点!

ディスポーザーを導入することで、生ゴミ処理のわずらわしさから解放されますが、その便利さを長く維持するためには、いくつかの使用上の注意点を守る必要があります。最も重要なのは、必ず水を流しながらディスポーザーを運転させるという基本動作。生ゴミが粉砕される際は、十分な水量が不可欠であり、運転前から水を流し始め、音が消えてからも数秒間は水を流し続けることで、粉砕物が配管内に滞留することなくスムーズに流れていくようにしてください。

また、ディスポーザーは強力な粉砕機ですが、流してはいけないものを理解することが故障や排水トラブルを防ぐ鍵となります。下の表のように、大きな骨や貝殻、多量の油、そしてとうもろこしの皮のような繊維質の強いものは、内部に絡まったり配管を詰まらせたりする原因となりますので、絶対に投入しないでください。熱湯や塩素系洗剤も、機器の劣化を招くため使用は避けましょう。

●ディスポーザーで流せるもの・流せないもの

流せるもの 流せないもの

麺類、野菜類、肉類、魚類、小さい魚・鶏骨・貝殻、果実類、茶葉、卵の殻、梅干しの種など
※固いものは細かくして入れる
※生肉など弾力性のあるものは流せるが、時間がかかったり、詰まりの原因になることがある

繊維質の特に強いもの(枝豆のさや、とうもろこしの皮、切り花の枝など)、硬すぎるもの(大きな貝殻・骨など)、カニ、サラダ油などの高温油、生ゴミ以外のゴミなど

※どのディスポーザーも流せるものに差はありませんが、機種の馬力によって途中で止まったり、固いものを処理できない場合があります。詳しくは各メーカーの取り扱い説明書等をご確認ください。

さらに、快適な状態を保つためには、日頃からお手入れをすることも欠かせません。週に数回、氷をディスポーザーに入れて運転させる「氷洗浄」を行うだけで、内部のぬめりや付着した汚れを削り落とし、気になる臭いの発生を防ぐことができます。これらの基本を守り、正しく運用することで、ディスポーザーは日々のキッチン作業の頼れるパートナーとなってくれますよ!

マンションor戸建てで違う?後付けはできる?ディスポーザー設置時のポイント!

ディスポーザーの設置を検討する際は、「マンションか戸建てか」また「後付けか」で、確認すべき要件が異なります。後悔しないように、設置前に必ず確認すべきポイントを見ておきましょう。

ポイント1:住居形態で変わる!設置の許可の確認を

ポイントの1つめは、物件や地域の要件を確認することです。マンションと戸建てで確認する点が異なるため、下の表を参考に確認してみてください。
まず、住まいがマンションの場合、建物や敷地の使い方などに関してルールを定めた管理規約というものがあります。管理規約には専有部分をリフォームする場合に実施可能なことや、リフォーム工事内容の事前申請について規定されています。リフォーム店やショールームに行く前にまずは管理会社に確認したほうがよいでしょう。設置の可否を知っていればプラン検討時にも確認する手間が省けます。
一戸建ての場合は、ディスポーザーが設置できるかどうかは地域によっても異なりますので、自治体の情報を確認しましょう。計画段階で届け出が必要な自治体もありますので、各自治体のホームページを事前に見ておきましょう。

●マンションと戸建ての確認点

マンション 戸建て
確認先

管理会社(管理規約)

自治体(市区町村)

確認事項

・ディスポーザー設置が可能かどうか
・リフォーム工事内容の事前申請が必要か

・地域としてディスポーザー設置が可能かどうか
・計画段階で届け出が必要か

タイミング

リフォーム店やショールームへ行く前

計画段階

ポイント2:扉や配管に注意!設置スペースを確保しよう

次に確認したいのが、キッチンの取付けスペースについて。シンク下のスペースは通常収納になっていますよね。収納の形状は、開き扉の場合と引出しの場合があります。

  • 開き扉タイプ

  • 引き出しタイプ

開き扉の場合は空間が広く空いているため、ディスポーザーを取り付けるスペースを確保しやすいでしょう。しかし、引出しの場合は、ディスポーザー本体を入れると収納がぶつかって閉まらなくなる可能性があります。ディスポーザー対応の引出しを選ぶ方法もありますが、奥行が狭くなり収納力は半減してしまいます。
また、ディスポーザーはシンクの排水口の直下に設置するため、他の機器との干渉についても確認が必要です。ディスポーザーは排水トラップ部分を本体に置き換える形で設置するため、排水トラップ自体に自動洗浄機能などの特殊な機能が組み込まれている場合、物理的にディスポーザーと同時に設置することができないケースがあります。さらに、リフォームを検討されている場合は、シンク下のスペースが特に重要になります。シンク下に浄水器のカートリッジや給湯器の配管などが集約されていると、ディスポーザー本体を設置するスペースが確保できない場合があります。

リフォーム物件では、シンクキャビネットの大きさ、排水配管の位置、シンク下の機器の配置などによって設置スペースが大きく左右されますので、リフォーム店に現場調査を依頼し、ディスポーザーを置けるスペースが確保できるかを相談しましょう。

ポイント3:後付けする場合は排水方法も確認を

キッチンにディスポーザーを後付けする場合、設置要件と建築的な要件を満たせば可能です。設置要件とは先に挙げたとおり、ディスポーザーの使用が認められている地域であり、物件であること。建築的な要件とは、先ほど解説したキッチンシンク下に物理的に収まるかどうかということです。ちなみにキッチンの排水口の形が四角の場合やシンク一体型の排水口の場合はそのまま取付けができず、加工もしくはシンクの交換工事などが必要になります。

キッチンにディスポーザーを後付けする場合、セットで考えなければならないのが環境に配慮した排水処理。ディスポーザー単体で処理したごみをそのまま排水すると、下水に蓄積して詰まったり悪臭がしたりする原因になってしまいます。住んでいる地域によっては、排水処理無しの単体ディスポーザーを設置できる場合がありますが、そのような自治体は少数派でしょう。

ディスポーザーの排水処理の方法は2種類で、機械処理方式と生物処理方式があります。機械処理方式とは、ディスポーザーで粉砕した生ごみを専用の機械で個体・液体に分離して、液体のみを下水に流す仕組みのことを言います。キッチンに後付けする場合は、機械処理方式になるケースがほとんどです。
機械処理方式の機械は、ディスポーザーと同じくキッチンのシンク下に入ります。粉砕されたごみは定期的に取り出して捨てる必要がありますが、機械で素早く乾燥するので、さらさらでにおいもほぼ無くなります。有機質の肥料としても使えるので環境に優しい仕組みですね。
一方、生物処理方式とはキッチンのディスポーザーで粉砕した後に処理槽を経由して、綺麗な水にしてから下水に流す仕組みです。処理槽に流れた排水は、微生物の働きによって分解されます。処理槽内には汚泥がたまるので、定期的な排出が必要です。

一戸建てで処理槽を作る場合は、自宅の敷地内に設置します。集合住宅でディスポーザーの処理槽を共有するならば費用面でも有効ですが、一つの家庭だけで何十万円もかけて処理槽を設けるのは得策ではありません。維持管理費用も毎月数万円必要なため、現実的ではないでしょう。

ポイント4:設置にかかる費用を知っておこう

キッチンにディスポーザーを設置する工事費は、3万円から8万円位になる工事業者が多いようです。そこにディスポーザー本体の価格が上乗せされます。ディスポーザーを設置するには電源が必要で、キッチンにコンセントが無ければ増設する費用も追加されます。
そのほか、キッチンのシンクや収納部分の加工費など必要に応じて費用が加算されます。

設定する内容や環境によって費用は変わるので、ディスポーザーを設置するときは、見積もりの段階からメーカーやリフォーム店に依頼して予算計画をしてみましょう。

クリナップのリフォーム部門にご相談ください

毎月の電気代や水道代も安く、便利に使えるディスポーザー。とても魅力的ですが、地域・物件の要件や建築的な収まりなど注意する点がたくさんあります。どのような工事をするか、どの機種を選ぶかで金額も大きく変わるのも気を付けたいところです。
ディスポーザーの取付けを考えたらまずは自治体の情報をチェックし、取付け自体が禁止でなければリフォーム店に相談して具体的な計画を進めましょう。クリナップのリフォーム部門でもディスポーザーの設置やキッチンリフォームのご相談を承っていますのでお気軽にご相談ください。

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