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【手間削減】キッチンディスポーザーって?事前に知りたいメリットや注意すべき事 knowledge
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【手間削減】キッチンディスポーザーって?事前に知りたいメリットや注意すべき事

キッチンにディスポーザーがあると便利!そんな声を聞くこともあれば、ディスポーザーは付いてるけどいらない……という意見もチラホラ。使い方もシンプルで、便利な設備のディスポーザー。その仕組みはもちろん、下水への影響や電気代など気になる内容をまとめました。

目次

※本記事に掲載している画像には、現在販売終了している商品や、当社以外の商品が含まれている場合があります。

キッチン設備の一つ、ディスポーザーとは?

マンションでは、システムキッチンの人気設備に必ずランクインするディスポーザー。IHや食洗器と並んで注目される設備です。ディスポーザーとはキッチンのシンク下に取り付ける、便利で簡単な生ごみ処理機のことです。

使い方はシンプルで、シンクの排水口からディスポーザーに野菜くずなどの生ごみを投入し、水を流しながらスイッチを入れると生ごみが粉砕され、水と一緒に流れていく仕組みです。ディスポーザーは蓋を回すとスイッチが入る仕組みのものや、キッチンまわりに別途スイッチを設けるタイプがあります。

ディスポーザーがキッチンにあるととても便利ですが、使い方を誤ると故障してしまいます。また、キッチンの排水に関してはいくつか注意しなければならない点がありますので、メリット・デメリットと一緒にお伝えしていきます。

キッチンにディスポーザーを設置するメリット

キッチンにディスポーザーを取り入れるメリットは、生ごみの処理がラクになることです。家庭から出る燃やすごみのうち、大体3割から4割が生ごみです。家族の人数が多くしっかり料理をする家庭では、それなりの重量の生ごみが出るでしょう。

ディスポーザーでキッチンの生ごみを減らせれば、重たいごみ出しの負担を軽減できますし、有料ごみ袋の使用量を抑えることにもつながります。環境面で考えても、燃やすごみが減れば二酸化炭素の排出量削減につながります。

また、生ごみを置いておくとにおいが発生します。夏場は特に気になりますよね。これは家のキッチンだけでなくごみ集積所でも同じことです。生ごみのにおいにつられて虫が発生したり、カラスがつついたりする場合があります。

キッチンのディスポーザーで外に出す生ごみを減らせれば、ごみ集積所の環境改善につながります。

キッチンにディスポーザーを設置するデメリット

キッチンの生ごみ処理がラクになる衛生的なディスポーザーですが、デメリットもあります。 ディスポーザーのデメリットは、まず設置費用が高額という点です。ディスポーザーは機械である以上必ず壊れるので、故障時の修理・交換や配管のメンテナンスなどの費用もかかってきます。交換の目安は大体10年くらいになるようです。

そのほか、毎月の水道代と電気代が増えることもデメリットと言えます。ただ金額はそれほど大きくなく、通常の使い方で電気代・水道代の合計が月額数百円程アップするイメージです。置き型の生ごみ処理機の電気代は月1,000円程するので、それに比べればディスポーザーの電気代は決して高くないでしょう。 なおディスポーザーは便利な機械ですが、なんでも粉砕できる万能選手ではありません。キッチンのディスポーザーで流せないものは燃やすごみとして出す必要があります。このひと手間もデメリットの一つです。

キッチンにディスポーザーを付けるときの3つの注意点

キッチンでディスポーザーを使用するには、いくつか注意点があります。ディスポーサーの注意点を①設置するとき、②使用するとき、③流せるもの・流せないもの、という3つの視点からお伝えします。

①設置するときの注意点

キッチンにディスポーザーを設置するときの注意点は、2つあります。1つ目は、キッチンの取付スペースについてです。シンク下のスペースは通常収納になっていますよね。収納の形状は、開き扉の場合と引き出しの場合があります。

開き扉の場合は空間が広く空いているので、ディスポーザーを取り付けるスペースを確保できるでしょう。しかし、引き出しの場合はディスポーザーを入れるとぶつかって閉まらなくなる可能性があります。引き出し自体を小さくする方法もありますが、収納力は半減してしまいます。

なお、設置スペースに関してはキッチン収納内の高さやディスポーザーの種類によって変わってくるので、工務店やキッチンショールームに相談してみるのがおすすめです。

2つ目の注意点は、物件や地域の要件を確認することです。まず物件についてですが住まいがマンションの場合は、建物や敷地の使い方などに関してルールを定めた管理規約というものがあります。管理規約には専有部分をリフォームする場合に実施可能なことや、リフォーム工事内容の事前申請について規定されています。工務店やショールームに行く前にまずは管理会社に確認したほうがよいでしょう。設置の可否を知っていればプラン検討時にも確認する手間が省けて良いでしょう。一戸建ての場合でも、ディスポーザーが設置できるかどうかは地域によっても異なりますので、自治体の情報を確認しましょう。計画段階で届け出が必要な自治体もあります。

②使用時の注意点

キッチンで実際にディスポーザーを使うときの注意点として、まず必ず水を流すことが挙げられます。これはディスポーザーの基本的な使い方ですが、生ごみを粉砕するときは水を流しっぱなしにして行い、終わってから水を止めましょう。水の量が少ないと配管が詰まる原因になってしまいます。

ただし、自動給水装置が付いているタイプのディスポーザーであれば、この操作は不要です。また、流すときの水は冷水を使用しましょう。そもそもディスポーザーが付いていなくても、熱湯は配管を傷めるのでよくありません。熱湯を捨てるときは水を出しながら行うようにしましょう。

そのほか、キッチンの排水個口や配管の掃除によく使われる塩素系の洗剤や漂白剤も、ディスポーザーが付いているキッチンでは使用できません。お手入れには台所用中性洗剤を使用しましょう。

③流せるもの・流せないもの

キッチンのディスポーザーに流せるものは、残飯や野菜くず、枝豆のさや、小さい魚の骨などです。卵の殻も流せますが、やや粉砕しにくいので少しずつ流すとよいです。

繊維質の多いものは粉砕されにくく、キッチンの排水管が詰まってしまう危険性があるので避けたほうが無難です。繊維質が多いものとは、たけのこの皮やとうもろこしの皮、パイナップルの芯などです。

また、柔らかいものや硬すぎるものも粉砕しにくくディスポーザー内に残ってしまいます。例として、生の鶏皮や貝類、カニの甲羅、かぼちゃの種などは投入しないようにしましょう。

キッチンにディスポーザーは後付けできる?

キッチンにディスポーザーを後付けする場合、設置要件と建築的な要件を満たせば可能です。設置要件とは先に挙げたとおり、ディスポーザーの使用が認められている地域であり、物件であること。建築的な要件とは、キッチンシンク下に物理的に収まるかどうかということです。

ちなみにキッチンの排水口の形が四角の場合やシンク一体型の排水口の場合はそのまま取り付けができず、加工もしくはシンクの交換工事などが必要になります。

後付けするディスポーザーはどう排水する?

キッチンにディスポーザーを後付けする場合、セットで考えなければならないのが環境に配慮した排水処理です。ディスポーザー単体で処理したごみをそのまま排水すると、下水に蓄積して詰まったり悪臭がしたりする原因になってしまいます。

住んでいる地域によっては、排水処理無しの単体ディスポーザーを設置できる場合がありますが、そのような自治体は少数派でしょう。

ディスポーザーの排水処理の方法は2種類で、機械処理方式と生物処理方式があります。機械処理方式とは、ディスポーザーで粉砕した生ごみを専用の機械で個体・液体に分離して、液体のみを下水に流す仕組みのことを言います。キッチンに後付けする場合は、機械処理方式になるケースがほとんどです。

機械処理方式の機械は、ディスポーザーと同じくキッチンのシンク下に入ります。粉砕されたごみは定期的に取り出して捨てる必要がありますが、機械で素早く乾燥するので、さらさらでにおいもほぼ無くなります。有機質の肥料としても使えるので環境に優しい仕組みですね。

一方、生物処理方式とはキッチンのディスポーザーで粉砕した後に処理槽を経由して、綺麗な水にしてから下水に流す仕組みです。処理槽に流れた排水は、微生物の働きによって分解されます。処理槽内には汚泥がたまるので、定期的な排出が必要です。

一戸建てで処理槽を作る場合は、自宅の敷地内に設置します。集合住宅でディスポーザーの処理槽を共有するならば費用面でも有効ですが、一つの家庭だけで何十万円もかけて処理槽を設けるのは得策ではありません。維持管理費用も毎月数万円必要です。

キッチンのディスポーザー設置にかかる費用

キッチンにディスポーザーを設置する工事費は、3万円から5万円位になる工事業者が多いようです。そこにディスポーザー本体の価格が上乗せされます。ディスポーザーを設置するには電源が必要で、キッチンにコンセントが無ければ増設する費用も追加されます。

そのほか、キッチンのシンクや収納部分の加工費など必要に応じて費用が加算されます。

設定する内容や環境によって費用は変わりますのでディスポーザーを設置するときは、見積もりの段階から信頼できるメーカーや工務店に依頼して予算計画をしてみましょう。

ディスポーザーでキッチンの一手間を改善

設置にはお金がかかりますが、毎月の電気代や水道代も安く、便利に使えるディスポーザー。とても魅力的ですが地域・物件の要件や建築的な収まりなど注意する点がたくさんあります。どのような工事をするか、どの機種を選ぶかで金額も大きく変わるのも注意したい点です。

ディスポーザーの取付を考えたらまずは自治体の情報をチェックし、取付自体が禁止でなければキッチンメーカーや工務店に相談して具体的な計画を進めましょう。

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