別々のマンションにお住まいだったNさま（母）とTさま（娘）。親世帯と子世帯で中古住宅を購入し、内装や水まわりにリフォームを施し、二世帯同居生活をスタートされました。玄関は共有し、1階は親世帯、2階は子世帯と居住空間を完全に分け、水まわりの設備もそれぞれ別に設けています。
親子とはいえ、二世帯リフォームはひと筋縄では行かないのでは？ リフォーム完成までの道のりをおふたりにお伺いしました。
「一緒に住むのもいいかもね」気軽な会話が現実に。思いがけず見つかった好物件で、二世帯リフォームへ
お子さんの成長とともに、以前住んでいたマンションが手狭に感じていたという娘のTさま。何気なく交わした「一緒に住むのもいいかもね」という親子の会話が今回の二世帯リフォームのきっかけでした。
娘「軽い気持ちで二世帯用物件の見学に両親を誘ったんです。たまたまスケジュールが合って一緒に見に行ったら、夫と父がこの物件を気に入って、トントン拍子に話が進んでいきました」
母「男性陣は、自然に囲まれた環境や建物の構造に納得し、長く住むにはいい物件だということで気に入ったようです。私も娘と一緒に住めるだけでなく、この場所だと私の実家や娘の主人の実家とも近くなるので、安心感がありました」
元々、介護用に段差が少ない構造になっており、将来も安心して過ごせるというのも決め手のひとつだったそう。建物自体も立地条件も、親子双方にとって良い物件が見つかったことで、二世帯同居、そしてリフォーム計画が大きく前進しました。
二世帯だからこそ、経済的にも助け合えて心強い！ 予算計画も相談しながらスムーズに
娘「中古物件なのでリフォーム前は古めかしい感じで、住むイメージが湧かず、最後まで躊躇してしまいました」
満足のいく住まいにリフォームするには、予算がどのくらい必要か不安だったそう。
予算計画を担当した男性陣の「半分ずつ払えば、ひと世帯あたりの負担は軽くなる」という言葉で前向きになれたと言います。
一方親世帯は、以前住んでいたマンションのローンの支払いは済んでいたそうですが……。
母「ローンは払い終わっていたのですが、維持費や管理費、駐車場代、修繕積立費などの支払いは続くわけで…。その費用を新しい住まいに充てた方が有意義なんじゃないかと考えました」
両世帯で準備できる予算を相談して、リフォーム予算を設定し、プランニングを進めていきました
以前リフォームしたときの担当者にまずは相談。 迅速な現地調査と丁寧なプランニングに信頼感
リフォームを進めるにあたり、まずは過去にキッチンリフォームをしたときの担当者に連絡することに。
母「以前お世話になったクリナップの嶋村さんの顔が思い浮かんだんです。連絡すると、すぐに現場調査に来てくれました」
娘「現場調査の後、ショールームに行ってプランを見せていただいたのですが、私が何気なく言った些細な言葉を嶋村さんが覚えていてくださり、それが随所に感じられるプランだったのでうれしかったですね。ショールームの方も、無駄のない情報の詰まった説明をしてくださって、クリナップさんにお願いすれば大丈夫だと思えました」
二世帯分のキッチン、浴室、洗面化粧台をまとめて相談できたので、スピーディーにプランニングと施工が進められたと言います。今後のアフターフォローも含め、「何かあればクリナップに相談」という体制にできたので、安心感があるそう。
二世帯の空間を分けることが絶対条件。リフォームの過程も暮らしもストレスフリーに
お互いの生活時間が違うことやそれぞれのプライベートな空間を確保したいということをふまえ、1階と2階で居住空間を分けることが絶対条件だったというおふたり。「もしもキッチンや浴室を共有するスタイルだったらこのリフォームはまとまらなかった」と口をそろえます。居住空間を完全に分けたため、それぞれのリフォームに干渉することなく、お互いが好みのインテリアにリフォームすることができました。
親世帯
子世帯
娘「親世帯のプランニングには、私は基本的に関わっていなくて、さらっと確認した程度です。一度1階で寝たことがあるんですけど、同じ家なのにお泊まりに来た感覚で、新鮮でしたね」
あえて、子世帯のインテリアとは雰囲気と変えるよう意識したというお母さま。
母「娘たちの空間は明るい雰囲気だったので、うちは落ち着いた雰囲気にしました。私の好みもありますが、インテリアでも完全分離を意識することで、同じ建物でも別世帯という線引きをしたかったんです。孫たちも自分のうちとばあばのうちというふうに理解してくれています」
キッチンの機能面でもリフォームの内容は母と娘ではまったく違ったようで……。
娘「母にはガスコンロをすすめられたのですが、私はIHにしました。火力を細かく調節できるのがいいですね。フライパンや鍋をIH対応のものに取り替える必要がありましたが、1階のキッチンはガスなので、IH非対応のものは母に譲り、IH対応のものを母から譲ってもらいました。調理器具の交換で済んだので助かりました」
母「うちは5人家族だったキッチンから、夫婦2人のためのコンパクトなキッチンにシフトしました。食器はかなり減らしましたね。4人で使えるような食器セットは娘家族にあげて、逆に娘が夫婦2人で使っていたペアの食器をもらうことができたので、ちょうどよかったです」
多めにつくったおかずをあげたり、もらったりすることもよくあるそうで、そんな助け合いができるのは二世帯ならでは。
いつでも行き来できる安心感と、それぞれのプライベート空間の確保を両立させた、双方にとって快適なリフォーム、ライフスタイルを叶えることができました。
担当者から一言
Nさま・Tさま（埼玉県）
戸建て
Nさま（親世帯／ご主人・奥さま）
Tさま（子世帯／ご主人・奥さま・娘さん2人）