自然光に包まれて。家族が集う、カーテンレスのLDK
70代のご両親と親子３人で暮らすため、築30年を超えた２階建てを平屋に減築したSさま。長年住み慣れた土地で、これからの人生をより快適に、安心して過ごすための住まいを目指しました。
「以前は祖父母や叔母、兄も一緒に住む６部屋ほどの広いお家でした。今は世帯構成も変わり、両親と私だけの住まいなので、そんなに広くなくても十分。必要なものをギュッとまとめた、コンパクトな家にしたいと考えました」
階段の上り下りなど、ご両親の体に負担をかけない動線と、掃除やお手入れのしやすさを最優先にした建て替え計画。LDKで過ごす時間が多いご家族の生活の中心として、Sさまが最初にイメージしたのは「カーテンレスで明るい空間」でした。
大事にしたのは、「カーテンを開け閉めせずに、自然光のなかでのびのび暮らしたい」という思い。外からの視線を遮りながらも光をたっぷり取り込むために、隣家との位置関係や窓の高さ・角度を何度もシミュレーションしました。
こうして生まれたのは、家の南に位置する庭を望みながら、柔らかな陽光が降り注ぐダイニング。プライバシーと開放感を両立させたLDKは、家族が自然と集まる居心地のよい空間に仕上がりました。
お母さん想いのSTEDIA。やさしさと機能が両立する水まわり
お母さまがいちばんよく使っているというキッチンには、STEDIAを採用。「建て替え前のキッチンもステンレスで、傷や錆がつきにくく、熱にも強い素材だという実感がありました」と、今回もワークトップはステンレス（サテンエンボス）を選びました。
また、ワークスペースの高さも一新。「前の家のキッチンは少し低かったので、母も私も、洗い物をすると腰が痛くなってしまって。今回は85cmにしたことで、調理や後片づけがとてもラクになりました」
STEDIAに変えて特に実感したのは、水まわりの使いやすさ。ゴミや野菜クズなどを自然に集めてくれる流レールシンクで、毎日のお手入れの負担が軽減したそうです。
水栓はスタイリッシュなL字型のエフィーネを選択。吐水口が高く、シャワーホース式で大きな鍋なども洗いやすい仕様です。「週末に一気に作り置きをして洗い物も済ませておき、忙しい平日はできるだけラクをしたい」というSさまのスタイルにもぴったりで、家事の効率もアップしました。
お手入れラクラク、「ムリなくきれい」が続くキッチン
建て替え前は、ガスコンロを使っていたSさま。安全性とお手入れのしやすさを優先し、IHに切り替えました。
「やはり火のまわりは心配事も多いので、できるだけ安心して使えるIHにしたいと思いました。ラジエントヒーターがあるので、これまで使ってきたガス用の調理器具も使用できます。掃除はサッと拭くだけなので油汚れなどを溜めることなく、いつも清潔なキッチンを保てるようになりました」
年を重ねるにつれてより大変になるのが、高い位置にあるレンジフードのお手入れ。「とってもクリンフード」を採用したことで、掃除の負荷が格段に少なくなりました。
「母も私も苦手だったレンジフードの掃除も、リーフプレートの取り外しが簡単なのでこまめに洗えるようになりました。汚れを溜めずに使用できるのはありがたいですね。キッチンで魚焼きグリルを使っても、リビングやダイニングに匂いがほとんど漏れないパワーも気に入っています」
収納面では、吊戸棚を設けずに腰高までの本体収納で開放感を重視しました。調理動線に沿ったキャビネット配置と静かな引出し構造で、食器や調理道具の出し入れもスムーズです。「物音をそれほど気にせず、無理のないタイミングで家事ができるようになりました」
扉のカラーは、当初は別のカラーを検討していましたが、「天井のシナ合板やダイニングテーブル、冷蔵庫との相性を考えて、最終的にはロッシュチャコールにしました。LDK全体が落ち着いて引き締まる感じで気に入っています」とSさま。
調理家電や季節小物などはキッチン奥のパントリーに収納し、普段はカーテンで仕切ってすっきりと。こうして、ステンレスの質感と木のぬくもりが調和し、暮らしの中心にふさわしいキッチンが完成しました。
片づけ上手なテーブルが、家族の時間をやさしく包む
LDKの中心で存在感を放つのが、大きな造作のダイニングテーブル。お兄さんが家族で遊びに来るときには、子どもたちを含めた７人で食卓を囲むこともありますが、この大きなテーブルがあればゆったりと過ごせます。
「家族の憩いの場でもあり、普段は作業机としても使っています。母がお菓子づくりをするときなどは、調理スペースとしても便利ですね」
広い天板の下には、大容量の引出し収納を設けました。散らかりがちなダイニングテーブルも、引き出しのおかげですっきり片づいた状態をキープできるそうです。
「キッチン側の引出しは、調理小物やカトラリー入れにしています。それ以外は家族それぞれの収納場所として、文房具や薬など、生活に必要なものをこまめに出し入れしています」
デザインだけでなく性能面にもこだわった家づくり。「冬は寒く、夏は暑いエリアなので、断熱性と気密性はしっかり確保したいと思っていました」とSさま。キッチンとリビングで天井の高さを変え、梁を出すことで空間に奥行きが生まれました。
また、10年以上ともに暮らしてきた、２匹のネコと２羽のインコも大事な家族の一員。静かな午後には、大事なペットと家族３人が、同じ空間で穏やかに過ごします。
「家が広すぎると、家族がバラバラになりがちですが、平屋ならどこにいてもみんなの気配を感じながら過ごせます。ペットの鳴き声や羽ばたく音も、暮らしのリズムになっていますね」
“暮らしやすさ”を形に。伝えることから始まる平屋づくり
今回の建て替えについて、「遠慮せずに、要望をたくさん伝えることから始めました」と振り返るSさま。
「最初に理想をぜんぶ出して、そこから優先順位を決めていきました。削る部分、譲れない部分を明確にすると、後悔のない家づくりになります」
実は設計を担当した工務店は、お兄さまの同級生。幼少期から顔見知りだったこともあり、信頼関係を持って自由に意見を交わせたといいます。
玄関からリビングへと続く飾り棚の背面には、大谷石を取り入れました。柔らかな光を受けて陰影をつくり、空間を素敵に彩るアクセントになっています。
「キッチンやインテリアの情報は、SNSやメーカーのホームページなども参考にしました。そこで一目惚れした大谷石は、我が家にも絶対に採り入れたいと思ったんです。ほかにもたくさんの要望を伝えたことで、その分、完成後の満足度も高まりました」
平屋に建て替えてから約１年。「コンパクトにしたぶんだけ、暮らしが豊かになったと感じています。掃除がラクになったことで余裕が生まれ、家で過ごす時間がより好きになりました」
家族への思いやりと小さな工夫が重なってできた、やさしくてあたたかい“みんなの家”。これからも、この場所で、穏やかな家族の時間が刻まれていきます。
物件情報
Sさま（山形県）
Sさま（山形県）
物件情報
商品名：STEDIA
収納：吊戸棚なし
キッチンサイズ：間口255cm/奥行65cm /高さ85cm
採用機器：とってもクリンフード、食器洗い乾燥機、スタイリッシュ水栓エフィーネ、2口IH+ラジエントヒーター
家族構成：ご本人、ご両親
レイアウト： I型
扉：ロッシュチャコール
取手：ロングバーブラック
ワークトップ：ステンレス（サテンエンボス）
シンク：SAシンク（流レールシンク）
Sさま（山形県）
STEDIA／I型／戸建て