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ものづくりの原点を求めて展覧会「民藝 MINGEI」に協賛 development
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ものづくりの原点を求めて展覧会「民藝 MINGEI」に協賛

クリナップは1973年に日本初のシステムキッチンを発表する等、日本の食住文化の発展と共に歩んできました。システムキッチンのパイオニアとして、これからのキッチンや食住文化の在り方を常に探求していますが、その際には未来予測だけでなく「原点」を見つめ直すことも心がけています。

その一つの試みとして新しいライフスタイルを提案しつつ、職人の手仕事にもこだわった商品「HIROMA」を開発しました。未来のライフスタイルを意識すると、つい先鋭的なデザインになりがちですが、キッチンという暮らしの身近にあるものは長くご愛用頂ける民藝的要素も大切であると考えています。

目次

民藝との出会い

開発担当者はHIROMAをデザインするプロセスで様々な家具職人と出会い、その交流からテーブルや椅子だけでなく食器や布など食住空間を彩る民藝品にも関心を持つようになりました。

そんな折に、クリナップの工場がある福島県いわき市において「日常生活のなかで用いられてきた手仕事の品々に美を見出すこと」をテーマにした展覧会「民藝MINGEI―美は暮らしのなかにある」が開催されることを知ります。展覧会に企業として協賛することで微力ながら食住文化の発展に貢献できればという想いと、民藝を愛する皆さまにHIROMAをご覧いただき、さらに高みを目指したいという考えから協賛展示をさせて頂くことになりました。

今回の「民藝 MINGEI」展で展示されている美しい民藝の品々 

(左)[上から]緑黒釉掛分皿 因幡牛ノ戸(鳥取) 1931年頃/流描皿 河井寬次郎 京都 1927-28年頃/藍鉄絵紅茶器 濱田庄司 栃木 1935年頃 (右)スリップウェア鶏文鉢 イギリス 18世紀後半 すべて日本民藝館所蔵 Photo:Yuki Ogawa

クリナップの”ふるさと”で新たな一歩を

全国7会場を巡回する今回の「民藝 MINGEI」展で、東北地方のなかでは福島県いわき市が唯一の開催地です。会場である「いわき市立美術館」としても、非常に力を入れた企画展であることが開会式の様子からも伺えます。

会場の中には、世界各地から集められた民藝品を約150件展示。国も時代も異なる品々が一堂に会しているのですが、不思議なほど世界観が統一されており自然に美しさを楽しむことができます。全ての展示品に共通しているのは著名な作者の芸術品ばかりではなく、それぞれの時代と地域において暮らしの中で磨かれてきた品々であること。

『民藝 MINGEI』展 いわき会場にて撮影 柳宗悦氏が1941年にテーブルコーディネートを披露した「生活展」の再現展示

特に民藝の提唱者である思想家・柳宗悦氏が収集した家具や器などを用いて、みずからが設立した日本民藝館の室内を装飾し、1941年に開催した「生活展」を再現した展示(右上画像)は、全体としての厳かな雰囲気と一つひとつの民藝品の味わいが同居しており、来場者を魅了していました。

クリナップのHIROMAは一階のロビーに特別コーナーを設け、現代の作り手による民藝ゆかりの手仕事品と共に展示をさせて頂きました。現在の民藝ブームに大きな役割を果たし、「民藝 MINGEI」展の第3章でもインスタレーション展示を披露しているテリー・エリス氏/北村恵子氏(MOGI Folk Art ディレクター)両名にコーディネートをして頂き、開発担当者が夢見ていた民藝との共創が実現しました。

料理をつくるキッチンと食事をするダイニングテーブルが離れていると、キッチンはどうしても作業の場になりがちで民藝の世界観もテーブルに留まりがちでした。デザイン的にもキッチンは工業製品としての硬さが出てしまい民藝品とは遠い物であるという先入観がクリナップにもありました。しかし今回は職人の手仕事にこだわりテーブルと一体化しているHIROMAだからこそ、自然にキッチンと民藝の世界がマッチしたのだと感じています。全てを機械化するのではなく敢えて「手仕事」を2割残すことにこだわったクリナップ創業者 井上登の教えが、今回の協賛展示を通じて開発担当者の胸に改めて思い起こされました。

今回の協賛展示で、もうひとつ気づかされたのは「つくり手」と「使い手」双方がものに感じる「愛着」の深さです。来場者の皆さんは、展覧会場内で展示されている日本民藝館など所蔵の作品の数々はもちろん、展覧会特設ショップ、そして当社のHIROMAも時間をかけてご覧になり、自分が愛着を持てそうな一品を楽しそうに探している様子が伺えました。

「つくり手」の一方的な想いだけではなく「使い手」の「愛着」があって初めて、民藝品と言える美しさが生まれる事を感じました。
今回の出展を機に、改めてものづくりの原点を見つめ直したクリナップの探究はこれからも続きます。

〈民藝について〉 いわき市立美術館ホームページより抜粋

約100年前に思想家・柳宗悦(やなぎむねよし)は日常生活のなかで用いられてきた手仕事の品々に美を見出し、「民衆的工藝=民藝」の考えを唱えました。日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる、この「民藝」のコンセプトはいま改めて必要とされ、私たちの暮らしに身近なものとなりつつあります。

本展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約150件を展示します。また、いまに続く民藝の産地を訪ね、そこで働く作り手と、受け継がれている手仕事も紹介します。

民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある

会場 : いわき市立美術館
〒970-8026 福島県いわき市平字堂根町4-4
会期 : 2023年10月28日(土)-12月17日(日)
開館時間 : 09:30-17:00(最終入場16:30)
休館日 : 月曜日
主催 : いわき市立美術館、福島民報社、福島放送、朝日新聞社、東映
協賛 : クリナップ
特別協力 : 日本民藝館
協力 : 静岡市立芹沢銈介美術館、カトーレック

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