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キッチンのコンセントが足りない!増設方法から最適な口数・配置まで knowledge
7min
キッチンのコンセントが足りない!増設方法から最適な口数・配置まで

キッチンでは多くのキッチン家電を使用するため、コンセントが不足しがちです。

本記事では、「キッチンのコンセントが足りなくて困っている」「どれくらいあると便利なの?」「どこに配置するといい?」という疑問をお持ちの方に向けて、キッチンのコンセントに必要な口数から増設方法、最適なコンセント配置までをご紹介します。

事前に情報を収集しておくことで増設後の失敗やを防ぎ、使い勝手の良い理想のキッチンに近づくことができますよ!

目次

※本記事に掲載している画像には、現在販売終了している商品や、当社以外の商品が含まれている場合があります。

キッチンコンセントの必要な数は何個?

キッチンに必要なコンセントの口数は約6個だと言われています。

もちろんキッチン家電の利用状況によりますが、コンセントに常時挿しているキッチン家電や調理で利用する時だけ必要なキッチン家電など、自身の利用シーンに合わせて必要なコンセント数を考えることが大切です。

コンセントに常時挿しているキッチン家電

コンセントに常時挿している一般的なキッチン家電は以下が挙げられます。

・冷蔵庫

・炊飯器

・電子レンジ

・オーブントースター

etc

他にもウォーターサーバーやワインセラーなどを常に挿している方も多いかと思います。

コンセントの増設を検討する場合、まずは自身の生活スタイルから必要なコンセントの口数を把握しておきましょう。

使用する時だけコンセントが必要なキッチン家電

お湯を沸かす際やスムージーを作るなど、必要な時だけコンセントを利用するキッチン家電は以下が挙げられます。

・電気ケトル/ポット

・ミキサー/フードプロセッサー

・コーヒーメーカー

・ホームベーカリー

etc

キッチン家電や調理器具は時代と共に進化してきました。

便利なモノが増える一方でキッチンに標準で備わっているコンセントだけでは足りなくなってきているご家庭も増えてきています。

タコ足は危ない!キッチン家電の消費電力は意外と高い

「延長コードやタコ足配線を使えば解決しないの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。

確かに延長コードやタコ足配線なら簡単にコンセントの口数を増やすことができます。

しかし、延長コードやタコ足配線には同時に使用できる電力容量が1,500Wと決まっています。

1,500W以上の電力を使用するとブレーカーが落ちてしまったり、最悪のケースとして発火する恐れがあります。

特にキッチン家電はスマートフォンの充電などと違い、消費電力が大きいものが多く、電子レンジやオーブントースターなどを延長コードやタコ足配線で繋いでしまうと発火する可能性が高くなりますので注意が必要です。

キッチン家電の消費電力は?

キッチン家電の多くは、消費電力の高いものが多くあります。

キッチン家電の種類や大きさなどによって異なりますので、お手持ちのキッチン家電の消費電力を確認してみましょう。

※製品によっては、電源立ち上げ時に瞬間的に消費電力の数倍の電力を消費する場合があります。

<一般的なキッチン家電の消費電力の目安>

IH調理器 700~3,000W
電子レンジ
1,200W~1,400W
オーブントースター
1,000W~1,500W
炊飯器
350W~1,400W
ホットプレート
700W~1,400W
たこ焼き器
600W~800W
ワッフルメーカー
550W~930W
ミキサー
100W~400W
ジューサー
100W~300W
電気ポット
700~1,300W
※保温時は約35W
コーヒーメーカー
450W~650W
ワインセラー
10W~70W
冷蔵庫
150~300W
食器洗浄機
600~800W

差し込み口だけ増やしても使える電力は変わらない

差込口が2口のコンセントでは、一般的に1,500Wまでとされています。

いくら延長コードやタコ足配線を使用してもコンセントの大元は子ブレーカーに繋がっているため、2,000Wを超えるとブレーカーが落ちてしまいます。

例えば、2口コンセントの上下でオーブントースター(1,000W)とホットプレート(700W)を同時に使用すると合計で1,700Wですので、ブレーカーは落ちません。

しかし、一般的な2口コンセントの容量である1,500Wを超えているため、コードが熱を持ち、最悪のケース発火する恐れがあります。

キッチンで調理する際は、上下の組み合わせでコンセントに負担を掛けないように消費電力の高いキッチン家電は分けて使うのがおすすめです。

キッチンのコンセントを増設するには

キッチンのコンセントを増設するには、大きく以下の3つの方法があります。

1.コンセントの差込口を増やす

2.既存のコンセントから分岐させる

3.分電盤から新規で引く

それぞれの増設方法によって、メリットやデメリットが異なります。

ご自身の使用するキッチン家電によっても最適な増設方法が変わってきますので、詳しくご紹介します。

コンセントの差込口を増やす

1つ目はコンセントの差込口を2口から4口に増やす方法です。

開口部を大きくし、コンセント本体を2口から4口へ交換するだけで増設できるため、工事費用を抑えられるメリットがあります。

消費電力が大きくないキッチン家電を使用するケースが多い方にはおすすめの方法です。

しかし、前述した通り、上下の組み合わせで1,500Wを超えると壊れてしまったり、発火したりする恐れがあります。

また、2,000Wを超えて同時に使用するとブレーカーが落ちますので、容量の大きいキッチン家電を同時に使いたいという方は他の増設方法を検討してみてください。

既存のコンセントから分岐させる

2つ目は、既存のコンセントから分岐させて新しくコンセントを増設する方法です。

つまり、すでにあるコンセントから電線を新しく伸ばし、コンセントを増設します。

延長コードを使う事無く電源プラグをつなげることができ、配線距離が短いほど工事費用を抑えることができるメリットがあります。

ただし、既存のコンセントから分岐させているため、延長コードを使用するのと同様に消費電力には注意が必要です。

分電盤から新規で引く

3つ目は、分電盤から新しく電線を引いてくる方法です。

前述した2つの方法とは異なり、独立した回路を新しく増設するため、消費電力の大きいキッチン家電でも安心して使用できるメリットがあります。

ただし、分岐ブレーカーを増設できるスペースが取れない場合、分電盤そのものを交換する必要がありますので、分電盤に専用のブレーカーを設置できるかどうかを確認しておきましょう。

消費電力の大きいキッチン家電を同時に使用したい方にはおすすめです。

キッチン家電用コンセントのおすすめ場所は?

キッチンのコンセント口数も大事ですが、コンセントの配置も同じくらい重要です。

最適な配置は使用するキッチン家電や間取りによって異なりますが、基本的には手元で作業することが多い場所なので、コードの抜き差しがしやすい胸から腰あたりの高さがおすすめです。

また、コンセントは一箇所に集中させてしまうと、コードが絡まったり、キッチン家電が混雑したりと作業の邪魔になることもあるため、なるべく分散させてコンセントを配置するようにしましょう。

常時挿しているキッチン家電なら背面へ

冷蔵庫や炊飯器、電子レンジなどコードを常時挿して使用するキッチン家電については、背面側にコンセントを設置することで、コードが隠れ、見た目がスッキリするためおすすめです。

ほとんどのご家庭には、常設キッチン家電が使用されることを想定した場所にコンセントが設置されています。

背面以外の場所でコンセントを使用したい場合、作業動線上に複数のコードがあると足を引っ掛けてしまう可能性もありますので、注意が必要です。

抜き差しするキッチン家電は動線を考慮する

抜き差しの多いキッチン家電については、背面や床面に配置してしまうと抜き差しが面倒になってしまうため、胸から腰あたりに配置するのがおすすめです。

電気ケトルやミキサーなどの使用頻度の多いキッチン家電は、吊戸棚の下あたりにコンセントがあると抜き差しもしやすく、コードが絡まることもなく使えます。

使用頻度の多いキッチン家電や、これから購入を検討しているキッチン家電などを考慮して使いやすい配置を検討してみてください。

キッチンリフォームで使い勝手の良いコンセント設計も可能

コンセント付きシンクキャビネット

クリナップのシステムキッチンシリーズ「CENTRO」「STEDIA」には、コンセント付きのシンクキャビネットを選ぶことができます。

フラット対面キッチンは周囲に壁がないため、手元にコンセントを設置することは難しいですが、コンセント付きシンクキャビネットを採用すると、ワークトップの下に2口コンセントが設けられます。

これにより、ハンドブレンダーやミキサーなどの調理家電を使用しながらの調理もしやすくなりました。

コンセントはプッシュオープン開閉ができるため、使わない時には、ユニットを閉めてすっきりした印象に。ひさしや差込口カバーにより、使用有無に関わらず、コンセントに水がかかりにくい仕様です。

差し込み口がシンク側を向いているため、隣の引出しを開けたときに、調理家電のコードが干渉しにくい工夫がされているのも嬉しいポイントですね。

デュアルトップ対面ハイタイプ

調理中の手元をしっかり隠したい方におすすめの「デュアルトップ対面(ハイタイプ)」にも、作業スペース前にコンセントを取り付けることが可能です。

コンセントの前にキッチンパットを置いても、コードが邪魔にならない高さに設置されているので、作業の邪魔にもなりません。

コンセントから快適なキッチンライフを

以上、キッチンのコンセントに必要な口数から増設方法、最適なコンセント配置までをご紹介しました。

キッチンに必要なコンセントの口数は約6個です。常設のキッチン家電や必要な時だけコンセントを利用するキッチン家電などご自身が持っているキッチン家電に合わせてコンセントの口数を考えることが大切です。

また、キッチン家電は消費電力の大きいモノが多いため、コンセントを使用する際は注意しましょう。

最後に使用するキッチン家電、コンセントの口数がおおよそ決まったら作業動線を考慮してコンセントの配置を検討してみてください。

コンセントの増設だけでなく、キッチンリフォームも検討してみると、より理想のキッチンライフに近づけるかもしれません!

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