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キッチンの吊戸棚は必要?事例で分かるカップボードと合わせた選び方 knowledge
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キッチンの吊戸棚は必要?事例で分かるカップボードと合わせた選び方

突然ですが、あなたはキッチン上部にある「吊戸棚」に満足していますか?「吊り戸棚」「吊り棚」などとも言われる吊戸棚は、キッチンの収納量を増やしてくれる反面、男性からは「作業中に頭をぶつけるなど邪魔に感じる」という声も多い上、女性からは「手が届きにくく、使い勝手がイマイチ」という厳しい意見も……。はたして吊戸棚はキッチンに本当に必要なのか、一緒に考えてみましょう。

目次

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吊戸棚のメリット・デメリットは?

吊戸棚がある最大のメリットは、第一に「収納量が増える」ことです。使い勝手に合わせてたっぷりの収納スペースを自由にアレンジして使えます。特に壁付けキッチンの場合は上方の壁のデッドスペースを有効活用できるのも大きなポイント! 食器棚やラックを後付けしなくても良いのでキッチン周辺をすっきり保ちやすく、シンクや作業台のすぐ上にあるため、スムーズな作業動線も確保できます。
また、高い場所にあることを活かし、小さなお子様がいるご家庭では、吊戸棚におやつをしまっておくなど、お子様に勝手に触られたくないものを収納しておくという使い方もできますよ。

一方、デメリットとしては空間に「圧迫感が出てしまう」という点があげられます。特に背の高い人にとっては、洗い物や調理で前へ体を傾けたときに頭をぶつけてしまうなど、わずらわしく感じる場合も多いようです。また対面キッチンの場合、吊戸棚によってダイニングとの一体感が失われ、開放感がなくなる・キッチンが暗くなるといった不満も聞かれます。
さらに「棚の中に手が届きにくい」こともデメリットの1つ。収納スペースは確保できるものの、使用頻度が低いものしか置けないなど活用しづらいため注意が必要です。

吊戸棚のメリット

・収納量が増える
・キッチン壁面のデッドスペースを活かせる
・作業動線がスムーズになる

吊戸棚のデメリット

・高い位置にあるため、ものが取り出しづらい(背の低い人)
・戸棚に頭をぶつける(背の高い人)
・圧迫感が出る
・(レイアウトによっては)キッチンが暗くなる

吊戸棚をどう使うか、収納アイデアについてはこちらの記事も参考にしてください。

吊戸棚がない場合のメリット・デメリットもチェック!

吊戸棚がない場合のメリットは、キッチンに開放感が生まれること。特に対面キッチンの場合はダイニングとキッチンがひとつながりになり、調理中も家族との会話がしやすいです。また、キッチンが明るくなり、日中は照明を使わなくても手元も見やすく調理の負担も軽くなりますよ。
反対にデメリットは、やはり収納量が少なくなることが挙げられます。収納できなかったものを出しっぱなしにしていると、来客時などに片付けや掃除のプレッシャーを感じる方も少なくないでしょう。対面キッチンの場合は背面側の収納含めて、リビングダイニングから見えやすくなるため、視線が気になるという意見もあります。

吊戸棚がないメリット

・会話がしやすい(対面式の場合)
・明るい

吊戸棚がないデメリット

・収納量が少ない
・リビング・ダイニングからの視線が気になる(対面式の場合)

迷う場合は、昇降式の吊戸棚も考えてみて!

もし吊戸棚の設置を迷う理由が「出し入れのしづらさ」の場合、吊戸棚ごと昇降できるタイプを検討してみるのも良いでしょう。従来なら踏み台や脚立がないと手が届かなかった収納部を手元まで引き下ろして使えるため、使用頻度の高いものの収納にも活用できます。昇降タイプの吊戸棚なら、身長差に関わらず使いやすいキッチンに。ご夫婦で料理を楽しまれるご家庭にもぴったりです。
昇降式の吊戸棚については下記の記事も参考にしてみてくださいね。

いる?いらない? 吊戸棚で後悔しないための3つのポイント

吊戸棚の有無によるメリット・デメリットをどう捉えるかは、キッチン周辺の間取りや作業する人のスタイルによって異なります。わが家に本当に必要なのかどうかを判断するためには下記の3つのポイントで考えてみると良いでしょう。

チェックポイント1:吊戸棚以外の収納スペースは十分か

吊戸棚をつけるかどうか考えるときには、先にキッチンにどのくらいの量のモノをしまう必要があるのかを把握しておく必要があります。しまうモノが少なく、キッチンの引出しに十分に収まるなら、吊戸棚を設置しなくても良いでしょう。大家族で使う食器が多い、お菓子をよく作るため調理器具や食器がたくさんある……など、モノの量が多く、さらに間取りの都合上、食器棚やパントリーなどが設置できない場合は、収納量を確保するためにも吊戸棚を活用するのがベターです。
使用頻度、大きさ、重さなどを考慮して収納計画を立てれば一連の作業動線がぐんとスムーズになるはずですよ◎

見せる収納としてシェルフなどを造作するという手もあります。下の画像のウォールシェルフやオープンな吊戸棚なら、インテリアとしてモノを飾りながら収納もできておすすめです。

ウォールシェルフ 

オープンな吊戸棚

見せる収納がいいか、隠す収納がいいかは次の記事で解説しています。自分がどっち派なのか確認してみてはいかがでしょう。

チェックポイント2:動線や調理方法など作業スタイルに合うかどうか

対面キッチンの住まいで「調理中は作業に集中したい」「リビングダイニングからキッチンがあまり見えないようにしたい」という場合は、吊戸棚が大活躍! ほどよく空間を区切り、心地よい“半独立”空間を演出してくれます。反対に、家族とおしゃべりしながら調理をしたい、来客ともわいわいキッチンを囲みたいという場合は吊戸棚のない開放的な空間づくりがおすすめです。

チェックポイント3:カップボードと合わせて考える

開放感のあるキッチンにしたいけれど、収納量も損ないたくない…。そんなときは、キッチンに吊戸棚をつけずカップボード側に吊戸棚をつけるようにすれば、収納力を確保しつつ、すっきりした印象に! 吊戸棚と一緒に設置できるカップボードはトール型・カウンター型の2つがあります。組み合わせ次第でキッチン全体の印象も変わってくるので、次の記事を参考にカップボードも合わせて選んでみてくださいね。

また、吊戸棚とキッチンを組み合わせた実例も後ほど紹介しています。おしゃれで、自分らしいキッチンをぜひ探してみてください!

対面キッチンと壁付けキッチン、吊戸棚設置の考え方

吊戸棚の設置にあたり、ご家庭のキッチンタイプにはどの形が好ましいのか、設置に適しているのかを検討する必要があります。ここでは対面キッチンと壁付けキッチンを比較してみます。

対面キッチン

対面キッチンの場合、吊戸棚を設置することで天井が仕切られてしまい、圧迫感を生んでしまうことがあります。「吊戸棚は欲しいけど、圧迫感があるのは嫌!」という方は、キッチンの背面側に吊戸棚設置がおすすめ。キッチン側の開放感は損なわれず、収納力も確保できます。背面側に設置する場合は、キッチンの上に設置するよりも調理動線から外れるので、収納するものは使用頻度が低いものを中心にすると良いですよ。

壁付けキッチン

一方、壁付けキッチンは壁側に向いていることもあり、吊戸棚を設置しても対面キッチンに設置したときのような圧迫感を与えません。キッチンの扉カラーとデザインを合わせれば、統一感が出ておしゃれなキッチン空間に。また、キッチン前の壁にマグネットパネルを貼ることで、吊戸棚の下にも収納スペースを作ることができます。

吊戸棚は配置で変わる!おしゃれな事例を紹介!

吊戸棚はつける位置によって、キッチンの雰囲気が大きく違ってきます。また、カップボードをつけるかどうかというところも重要なポイント。ここからは吊戸棚の配置をメインに、おしゃれな事例をご紹介します。

吊戸棚は背面に設置したホテルライクなキッチン

壁側にのみ吊戸棚を設置し、開放的な視界の対面キッチンです。高さの低い吊戸棚は、圧迫感を減らすだけでなく、上の方まで手が届きやすいというメリットがあります。黒、グレーを基調にしたホテルライクな空間に、大理石調のダイニングテーブルと合わせた白い石目調の扉カラーがアクセントになっていますね。

昇降式吊戸棚で使いやすさアップ! 清潔感のあるⅠ型キッチン

造作対面キッチン

普通の吊戸棚と合わせて手動の昇降式吊戸棚を組み合わせた事例です。昇降式であれば調味料などよく使うものを目の前まで降ろせるので、安全に取り出せて、作業効率もアップ! 背伸びをして吊戸棚からモノを取り出すというストレスがなくなりました。普通の吊戸棚には、使用頻度の少ない季節ものなどをしまい、使いやすい収納に。

ハンドムーブ収納

さらに吊戸棚や壁、扉カラーをホワイト系で全て揃えることで、統一感と清潔感のあるキッチンに。ワークトップはステンレスなので、汚れがつきにくく、きれいさをキープできます。

吊戸棚は背面収納に! 開放的で明るい雰囲気に

キッチンの上部には吊戸棚をつけず、背面側に設置した事例です。キッチン側に吊戸棚がないことで、圧迫感や手元が薄暗くなってしまうということがなく、明るく広々とした空間になっています。扉カラーは木目調のベージュ、パネルはホワイトにしたことで、より明るい雰囲気が際立ちっていますね。

不足が気になる収納スペースは、背面に集約することで解決! 吊戸棚と大型の収納(スライドパントリー)を背面につけることで、たくさんある食器を収納。背面も木目ベージュとホワイトで、全体的に統一感のある空間になっています。

使いやすさと開放感を両立!自動昇降式吊戸棚つきL型キッチン

工芸品のような黄色の塗装扉が魅力のL字キッチンの事例です。ダイニングに向かって作業するシンク側は吊戸棚をつけないことで、LDK全体が開放感のある空間になっています。一方、壁に向かうコンロ側には、自動昇降式の吊戸棚をつけることで、収納力と使いやすさどちらも備えています。自動昇降式吊戸棚ならボタンを押すだけで手元まで棚が降りてくるので、使用頻度の高いモノも収納が可能に。ジュース用のミキサーなど、毎日使う道具でも棚ごと隠せばキッチンがすっきりしますね。

まとめ

吊戸棚は設置したものの使わなかった、反対に設置しなかったら収納量が不足したといったように、後から後悔がないよう今持っているモノと、生活動線を意識して検討してみてください。キッチンに合わせるカップボードはどんなものがあるの? 吊戸棚は必要だけどやっぱり使いづらい! という方には、こちらの記事もオススメです。ご自宅にぴったりのキッチンスタイル、ぜひ見つけてみてくださいね。

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