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交換前にチェック!キッチンガスコンロの種類や工事費用、選び方まで完全ガイド knowledge
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交換前にチェック!キッチンガスコンロの種類や工事費用、選び方まで完全ガイド

キッチンのガスコンロがもう限界…。交換したい!と思ったものの、種類が多すぎると選び方がわからないですよね。最新のガスコンロは機能性も清掃性もパワーアップ。家事の時間をきっと減らしてくれるでしょう。今回はガスコンロの種類や選び方から交換費用までご紹介します。

目次

キッチンガスコンロの特徴を知ろう

ガスコンロやIHなどの加熱調理機器はキッチンの主役とも言える設備です。選び方を確認する前に、まずはガスコンロそのものの特徴を知っておきましょう。

ガスコンロ最大の特徴は、火が出る加熱調理機器ということです。小さな子どもや高齢者がいる家庭では、特にキッチンまわりの安全を確保しなければなりません。ただ現在ガスコンロを生産するメーカーには、安全性対策として一定の配慮をすることが法律で義務づけられています。

キッチンの安全を守るSiセンサー

かつてキッチンのガスコンロが原因の火災は、年間5,000件ほど発生していました。ガスコンロ自体に問題があったのではなく、使用する人の不注意が原因で、特に調理油の加熱による火事が多いとされていました。

これを受けて2008年10月以降家庭用のガスコンロは法制化され、安全基準を満たしたものしか販売ができなくなりました。

現在はメーカーを問わずガスコンロの全口にSiセンサーが搭載されています。Siセンサーとは、3つの安全機能(調理油過熱防止装置、立ち消え安全装置、コンロ・グリル消し忘れ消火機能)を持つセンサーのことです。

Siセンサーは鍋底の温度を感知して過熱を防いだり、煮こぼれで火が消えた場合に自動的にガスを止めたりしてキッチンでの火災を予防します。

ガスコンロのメリットとデメリットとは?

キッチンの加熱調理機器にガスコンロを選ぶことで、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

ガスコンロのメリット

キッチンにガスコンロを入れるメリットは3つあります。1つ目は強い火力で調理ができる点です。例えば中華鍋を使ってチャーハンを作るとき、高温で一気に炒めればパラリとほぐれたチャーハンができあがります。直火であぶり、焦げ目をつける調理も可能です。

2つ目は停電のときでもキッチンのガスコンロが使える点です。停電すればIHはもちろん、キッチン家電の電子レンジや電気ケトルなどが使えません。ガスコンロがあればお湯を沸かしてレトルト食品を調理することなどが可能です。

3つ目はトッププレートが長持ちしやすいという点です。鍋やフライパンの裏側は意外と気が付かないうちに汚れや焦げがついているもの。焦げついた鍋底をそのままトッププレートに置けば、汚れや傷がついてしまいます。 しかしガスコンロの場合は鍋をゴトクに乗せるので、トッププレートに直接置くということがありません。そのためトッププレートには傷や汚れが付きにくく、長く使うことができるのです。ただゴトクはどうしても汚れてしまうので、こまめなお手入れを心がけましょう。

ガスコンロのデメリット

キッチンにガスコンロを設置する場合のメリットをお伝えしましたが、違った視点から見ればこれらはデメリットにもなりえます。まず火が出る以上は火災の危険性があります。もう1つのデメリットは、お手入れが大変という点です。ただ、種類によってはお手入れがしやすいおすすめの素材もありますので後半にご紹介しますね。

キッチンのガスコンロは3つの視点で選ぼう!

ここからはキッチンリフォームでガスコンロを交換するときの具体的な選び方についてお伝えします。ガスコンロは次の3つの視点で考えると、好みのものを探しやすいでしょう。3つの視点とは①デザイン(素材)、②ガスコンロの機能、③グリルの性能です。

それぞれ特徴をチェックして自分に合ったガスコンロを選び、今よりも使いやすいキッチンにしましょう。

①デザイン(素材)

キッチンガスコンロの選び方の1つ目は、デザイン・素材で選ぶ方法です。ガスコンロにはキッチンの上に置くタイプと、キッチンに組み込むビルトインタイプと呼ばれるガスコンロがありますが、ここではビルトインタイプを想定して素材を比較していきます。

キッチンのガスコンロを構成する要素はいくつかあります。キッチンカウンターとフラットになっている天板部分や火が出るバーナー部分、天板の下にセットされるグリルやボタンが付いている操作部などです。

なかでもトッププレートとゴトクは素材によってお手入れのしやすさに違いがでてきます。せっかくキッチンリフォームでガスコンロを交換するなら、綺麗に保てる素材を使った種類を選びたいですよね。キッチンのガスコンロによく使われる素材を表にまとめました。

トッププレート素材について

キッチンガスコンロのトッププレートに使われる素材は、ガラス・アルミ・ホーローが代表的です。現在キッチン購入を計画する人に最も人気なタイプはガラストップだと言われています。

ガラストップのガスコンロ
トッププレート:ガラス ゴトク:ステンレス

アルミトップのガスコンロ
トッププレート:アルミ ゴトク:ホーロー

ホーロートップのガスコンロ
トッププレート:ホーロー ゴトク:ホーロー

トッププレート素材

ゴトクの素材について
キッチンのガスコンロに付属するゴトクは、ステンレスとホーローの2種類が代表的な素材です。

【素材別】キッチンガスコンロ ゴトクの特徴

トッププレート素材 特徴
ガラス
■光沢があり、高級感のある素材だが費用が高い
■カラーバリエーションが豊富
■熱に非常に強く、耐摩耗性に優れる
■お手入れが簡単
■落ちにくい汚れにはガラストップ専用クリーナーを使うとよい
■表面コーティングなど、さらにお手入れしやすい種類がある
アルミ
■マットな質感でこだわりのキッチンを実現できる
■熱伝導率が高いので熱しやすく冷めやすい
■ややキズが付きやすい
■汚れが取れにくくなることもある
ホーロー
■鋼板の上にガラス質を焼き付けた素材で耐久性があり費用は安い
■バリエーションは少なめ
■お手入れが簡単、クリームクレンザーやメラミンスポンジが使用可
■表面が割れて金属の下地が出てくるとさびやすい
ゴトクの素材 特徴
ステンレス
■ホーローに比べ熱伝導率が低い
■耐久性が高くさびにくい
■汚れがつきにくくお手入れも簡単
ホーロー
■熱伝導率が高く高温になるため汚れがこびりつきやすい
■お手入れは簡単
■重曹で煮洗いすると汚れが落ちやすい
■クリームクレンザー、メラミンスポンジが使用できる

②コンロの機能

ガスコンロの選び方の2つ目は、コンロに備わる機能を重視して選ぶ方法です。最新のシステムキッチンは効率よく作業をして、家事の時間を短縮できるようにどんどん進化していますが、ビルトインガスコンロもキッチンと一緒に進化しています。

ガスコンロに搭載されているなかで特におすすめの機能を3つご紹介します。

レンジフード連動機能

レンジフード連動機能とは、ガスコンロの点火に合わせてキッチンのレンジフードが自動で換気を開始する機能です。もちろんガスコンロを消火すればレンジフードも停止します。レンジフードの種類によっては、強・中・弱などの風量を自動で調節してくれるものもあります。

キッチンで料理をしているとき、弱火で作る煮こみ料理と、高温で作る揚げ物では、最適な換気の風量は異なります。自動調整タイプなら必要以上に強風や長時間の換気をすることがない分、消費電力を抑えることにもつながります。

温度自動調節機能

キッチンのガスコンロには、自動温度調節機能付きのタイプもおすすめです。自動温度調節機能には自動湯沸、自動炊飯、温度調節という3つの機能が付いています。

最も使用頻度が高そうなのは自動湯沸機能です。お湯が沸いたら自動で保温、消火ができるので、キッチン家電のケトルとポットを兼ね備えたような便利さですね。

また、火力の高いガスで炊くご飯はおいしいとされています。自動炊飯機能なら難しい火加減の調整をする必要がありません。キッチンに張り付いていなくとも、できあがり時間まで放っておけばご飯が上手に炊きあがります。

揚げ物をするときには温度調節機能が便利です。あらかじめ設定した温度を保つよう調節してくれるので、焦げることなく綺麗な色に仕上がります。

なかには、スマホと連動できるタイプもあります。専用アプリからレシピを選びガスコンロにデータを送信すると、レシピに合ったおすすめの火加減で調理をしてくれます。

お手入れ簡単機能

キッチンの汚れは時間が経つほど落ちにくくなってしまうもので、特にガスコンロの焦げ付きを落とすのは大変な手間です。そこでおすすめなのが、焦げ付きを防止する機能が付いているガスコンロです。このタイプにはガスコンロのトッププレートの部分に2つの対策がされています。

1つは表面のコーティングです。親水性のコーティングがされているものは、水を浸けてしばらくおくと汚れが浮き上がりふき取りやすくなります。

2つ目が温度上昇による焦げ付き防止機能です。バーナーまわりは熱が集中するため焦げ付きやすいですが、熱をトッププレート全体に分散させて温度上昇を抑えています。

③グリルの性能

ガスコンロの選び方の3つ目は、グリルの性能で選ぶ方法です。キッチンにおけるグリルの役目が、魚を焼くだけというのは過去の話。最新のグリルはオート調理などの機能を搭載しており、いろいろな種類の料理に対応できます。

今までグリルのお手入れに時間を取られるのが嫌で使っていなかったという人もいるかもしません。しかし今時のグリルはお手入れが簡単な種類もあるのです。

プレートとオート調理で簡単もう一品

各メーカーではグリルの専用プレートやキャセロールをそろえており、オート調理機能でおすすめの火加減で調理をしてくれます。

例えば、冷凍のギョウザをプレートに並べてグリルにセット。 入れっぱなしで焼いている時間を利用してコンロでさっと別の料理を作れてしまいます。

強火、弱火、フタをして、ひっくり返して……と手間のかかるハンバーグもオート調理で作れば楽ちんです。簡単にもう一品増やせるので、作り置きおかずをまとめて作るときにも活用できますね。専用プレートなどは取り出して洗えるので、グリル内も汚れにくいです。

お手入れ簡単なグリルも登場

キッチンのグリルと言えば中に手を入れてお手入れをするのが大変、というイメージがありますよね。狭いうえに油はねだらけだと一筋縄ではいきません。そんなグリルのマイナスイメージを解消するのが、庫内の汚れやすい部分を分解して洗えるタイプのグリルです。

クリナップのキッチンにビルトインできるガスコンロ「プログレ」のマルチグリルは、お手入れがとても簡単。グリル庫内で油跳ねが気になる両サイドには取り外しできるカバーが付いています。

またお手入れが大変な「焼き網」もマルチグリルでは使いません。魚を焼くときにマルチグリルにセットするのは「波型のプレートパン」。洗いやすい形状の上にセラミックコーティングが施されているのでお手入れラクラクです。もちろん前面の扉も外して洗うことができます。

せっかくグリルが付いているのに使わないのはもったいないことですよね。お手入れが簡単なタイプなら安心してグリルを使えます。

グリルなしという選択肢も?

キッチンガスコンロの選び方でグリルの性能についてお話しましたが、そもそもグリルは必要ないという人もいることでしょう。キッチンのビルトインコンロはグリル付きが一般的ですが、キッチンメーカーによってはグリル無しのガスコンロを選べます。

グリルを無しにするとその部分は収納になるので、調味料入れなどに活用できます。グリル無しのコンロは操作ボタンがトッププレートの上に来ることが多いので、前面はキッチン扉と同じ面材で統一されます。

シンプルかつスタイリッシュなキッチンを目指すならばグリル無しという選択もよいですね。

キッチンガスコンロ交換の工事費用はどれくらい?

キッチンガスコンロの選び方をチェックしたら次は気になるのが値段です。ガスコンロの交換には、材料費、工事費、既存品の処分費用がかかります。目安を確認しておきましょう。

リフォーム工事をするときの注意点

キッチンのリフォーム工事に関する注意点としては、3つあります。

1つ目は、ガスコンロの種類によってはレンジフードも一緒に交換する必要があることです。コンロのトッププレートの規格は横幅が60cmまたは75cmです。さらに大きい特殊なタイプもありますが、一般的にはこのどちらかのサイズを選ぶことになります。

キッチンのガスコンロを60cmから75cmにサイズアップする場合、レンジフードの大きさが合わない可能性もあります。リフォーム工事店と事前に打ち合わせするのがよいでしょう。

2つ目の注意点は納期です。現在、世界的に電子部品が不足しているのは周知のとおりで、キッチンのガスコンロも例外ではありません。新型コロナウイルス感染症の流行もあり、各メーカーで平常時より生産に時間がかかっています。

部品が無ければ工事のしようがないので、完全に壊れる前に交換を検討したほうがよいかもしれません。

ガスコンロ種類別の交換費用

キッチンリフォームの費用について以下のリンク先を参考にしました。キッチンガスコンロの交換は商品代と工事費用を合わせて、約12万円から約41万円と幅広い金額設定です。選ぶ種類・グレードによって大きく変わってきます。

ちなみにレンジフードを交換する場合は約9万から約34万円です。いずれも廃棄費用は含まれていません。ただ、この費用はあくまでも目安になります。頼む工事店によって異なりますし、遠方の場合は出張費などが発生する場合もあります。

まとめ:自分にあったキッチンガスコンロを選んでみよう

キッチンリフォームをするときのガスコンロの選び方は、素材・機能・グリルの3つの視点が大切です。

キッチンメーカーやガスコンロを作っているメーカーのカタログを見てどんな種類があるか見てみましょう。また、時間があればキッチンメーカーのショールームを訪れて実物に触れるとよりイメージがわいてきます。

理想のキッチンを叶えるガスコンロを選びましょう。

※本記事は、2022年3月現在の情報を元に執筆しております。最新の情報は、公式ホームページやカタログをご確認ください。

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