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1級建築士が教える 変形地・狭小地のためのLDK間取り工夫を紹介 knowledge
4min
1級建築士が教える 変形地・狭小地のためのLDK間取り工夫を紹介

家づくりをお考えの方の中には、20坪以下の狭小地に住まいを建築する方や、三角形などの変形地、または崖や坂などの傾斜地に建築する方など、さまざまいらっしゃるかと思います。そんなときにどんな点に注意すればいいか、どうすればうまく工夫して住みやすい家にできるか、1級建築士の水越美枝子先生にお伺いしました。

目次

水越美枝子(みずこし みえこ)先生

水越美枝子(みずこし みえこ)先生

一級建築士・キッチンスペシャリスト。一級建築士事務所アトリエサラを共同主宰。主に住宅設計の分野で、建築デザインからインテリアコーディネイトまで、トータルで住まい作りを提案している。日本女子大学非常勤講師、NHK文化センター講師。著書に『いつまでも美しく暮らす住まいのルール』など多数。

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プライバシーと採光をどう両立するか?

変形地・狭小地は、都会の住宅密集地が多いと思います。そこで心配なのがプライバシーの問題。敷地を広く取れないため、通行人や隣人に家の中が丸見えになってしまうことにもなりかねませんから、どうしても窓の大きさや位置が限られてしまいます。そのため、変形地・狭小地の住宅は、プライバシーを考慮しつつも、採光をどう取っていくか、というところがポイントになります。では、どういった工夫ができるのでしょうか?実際にプライバシーと採光の両立を叶えた例を見てみましょう。

例えば、こちらのお宅の場合、外から室内は全く見えないようになっています。窓はサイズが小さかったり、高い位置にあったりして、プライバシーに配慮しています。一方で、気になるのが採光です。室内を見てみましょう。

室内は意外にも日の光がさんさんと降り注いで、明るくなっています。実は、道路からは窺えませんでしたが、階段の天井や浴室には天窓が設置され、光を採りこんでいます。そして庭に面する大きな窓の前にはルーバー(羽板を並行に隙間をあけて並べたもの)状の塀が設置され、目隠しの役目を果たしているのです。その結果、内部はプライバシーが保たれ、自然光があふれる空間になっています。狭小地・変形地であっても、このように工夫をすれば、プライバシーと採光、どちらも実現することができます。

間取りはなるべく四角く取る

変形地に家を建てるとコストがかかってしまう……というお悩みをよくお聞きします。変形地でコストを抑えたい時には、なるべく間取りは矩形に四角く取ることをおすすめします。費用がどうして高くなるのかというと、土地の形に合わせ変形したお部屋をつくるために資材コストがかかるから。部屋をなるべく一般的な四角い形に寄せると、この費用負担を軽くすることができます。
また、四角い間取りの方が、棚や家具などを置きやすく、住みやすさの点からもベター。どうしても変形したお部屋を作る必要がある場合は、最小限にとどめた方が使い勝手がよいと思います。

坂や崖に家を建てる場合は

坂の途中や崖地など、高低差がある敷地に家を建てるといった時にもご相談をいただくことがあります。よく聞くのが「玄関の位置が高くて、階段を上がらないと家に入れません。この階段を上るのが大変!」というケース。老年までずっと住み続けることを考えると、階段を上る仕様はあまりおすすめできません。傾斜地に家を建てることになったら、地下を掘って玄関の段差がない状態にしてから建てるということも視野に入れておいた方がよいでしょう。

上の写真は、地下をアプローチにして階段とよう壁をなくした住宅です。将来のことを見据えて、なるべく段差を減らし、内外ともにバリアフリーにしておくことも考えたいところです。
また、崖地の場合は、災害対応も気にしておきましょう。実は敷地が盛り土になっていて、地盤が不安定な土地だった、などということもあります。住宅を建てる前に必ず行う敷地の地盤調査の結果を基に対応を検討します。

変形地・狭小地をうまく活かす間取りアイデア

最後に、変形地・狭小地をうまく活かすためにできることをご紹介したいと思いますが、この手の土地は、まずは、信頼できる設計事務所やハウスメーカーの建築士に相談することをおすすめします。なぜなら、法規制(斜線制限)がほうぼうからかかる場合も多く、建築士の判断をあおぐことが肝要になります。一度見てもらうことをおすすめします。お部屋がどうしても狭くなりがちなため、ロフトやバルコニーを設置すると広さを確保しやすくなります。

LDKでいうとダイニングとリビングを一つにするというも手です。仕切る壁がなくなる分お部屋を広く使えます。最近はダイニングテーブルとソファが一体となった、リビングダイニング兼用のソファーセットという商品などもでています。ぜひ活用してみてください。

まとめ

今回は1級建築士・水越先生にお伺いして、狭小地・変形地の場合の間取りの工夫をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。狭小地・変形地はプランニングが難しいもの。一人で考え込まず、設計事務所の先生やご相談している業者さまなどにご相談してください。間取りの考え方について、その他の記事でもご紹介しています。ぜひお家作りの参考にしてみてください。

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