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子どもの非認知能力の向上に! 1歳からできるお手伝いでキッチン食育を始めよう knowledge
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子どもの非認知能力の向上に! 1歳からできるお手伝いでキッチン食育を始めよう

子どもの「食育」は大切だけど、収穫体験をしたり栄養バランスを教えたりするのは難しい…とお悩みの方も多いのではないでしょうか。実は「食育」は普段の自宅キッチンでも可能! “キッチン食育”の効果と気をつけるべきポイントをご紹介します。

目次

キッチンでのお手伝いを通した「食育」とは?

計算力や語学力など学力テストで測れる能力を「認知能力」と呼ぶ一方、コミュニケーション力、協調性、リーダーシップなど学力テストでは測れない力を「非認知能力」と呼びます。非認知能力は、変化の激しい社会で健全で幸せに生きるために欠かせない力と言われていて、教育の分野で注目が集まっています。

非認知能力を伸ばすには、幼い頃からさまざまな体験をすること、そしてまわりの人々とコミュニケーションを通して信頼関係で結ばれることが重要だと言われています。さまざまな体験の中でも「調理」は、親子で楽しみながら非認知能力を中心とした子どもの心理的発達を育むことのできる体験の一つ。実際に親子で野菜料理を一緒に調理した経験がある場合、子どもの協調性、自己肯定感、好奇心などがそうでない子どもに比べて高くなる傾向にあるとの調査結果(*1)も出ています。

※1 出典:キューピー株式会社ニュースリリースより
「野菜料理を親子で共同調理すると、子どもの心理的発達に好影響を及ぼすことが判明

“キッチン食育”は、子どもが自宅でのお手伝いを通して食べ物や生き物への関心を持ち、自由に探求したり、芸術性や創造性を育んだりできる素敵な時間。できることから少しずつ、実践してみませんか。

“キッチン食育”のメリット

自宅のキッチンで日常的に食育の機会をつくることは、3つのメリットがあると考えられます。

食への関心がアップする

野菜の感触を手で確かめたり、皮をむいて匂いを嗅いでみたり。子どもが日々のお手伝いを通していろいろな食材に接することでその食材への親しみが湧くようになり、食べることがより楽しくなります。ベランダや庭で野菜づくりや収穫に子どもと挑戦してみるのも良いですね。自分で作った野菜を料理することで、食やお手伝いへのモチベーションがぐんとアップします。

食の自立が早まる

毎日は難しいかもしれませんが、週に2〜3日でもお手伝いを習慣化できれば、調理スキルだけでなく献立・段取りを考える力がぐんと成長します。早ければ小学校低学年で、簡単な調理を任せられるようになるケースも。食の自立は、自炊生活をする際の健康管理にも役立ちます。

脳に良い刺激を与えられる

調理は、五感をフル活用して行います。とくにお鍋から立ち上るいい匂いを感じる「嗅覚」、熱い・冷たいなどの温度の違いを感じる「触覚」、そして美味しさを感じる「味覚」などが磨かれる良い機会に。五感への刺激は、脳の発達を促進。非認知能力を育む土台になります。

“キッチン食育”は何歳からできる?

キッチンでできるお手伝いは、洗う、ちぎるなど簡単なものから、包丁や火を使うなど注意力が必要になるものまでさまざまです。大切なのは年齢や成長の具合に合わせて、適切な作業を選ぶこと。そして子どもの達成感や自己肯定感を育むためにも、小さなゴールを設定して任せると良いでしょう。

では年齢ごとにどんなお手伝いが考えられるでしょうか。1歳〜6歳までの子どもに任せられる作業の目安をご紹介します。

1歳頃

「危ないからキッチンは入ってはダメ」という思考をやめて、大人が調理をしている姿を見せるところからスタートしてみましょう。一緒にお買い物に行って「どのジャガイモにしようかな?」と食材選びをしたり、買ってきた野菜を触らせてみたりするのもおすすめです。

2歳頃

自分でやりたい! の気持ちが芽生えてくる2歳ごろは、お手伝いに興味が出てくる時期でもあります。玉ねぎの皮むき、豆のさやむき、ゆで卵のからむき、レタスをちぎる、生地をこねるなど手や指を使う作業をお願いしてみましょう。「ありがとう、助かったよ」の声かけで自信にもつながります。

3〜4歳頃

コミュニケーションが取りやすくなる3〜4歳ごろからは、少し複雑な作業もお願いできるようになります。海苔の上にご飯を広げて具を乗せて海苔巻きを作ったり、市販の型を使って野菜をかわいい形にくり抜いたり、ホットケーキやお好み焼きなどの生地を混ぜたり。また、火や包丁などの危険なものの扱い方も少しずつ理解できるようになってきます。子ども用の包丁を用意し、「猫の手」など手を切らないよう包丁の扱い方を教えていきましょう。食材は豆腐やバナナなど切りやすいものから始めてみても良いですね。少し難しい作業をやり切ることで、集中力や達成感も養われます。

5~6歳頃

この頃になると、子どもの成長度合いによっては、1人で最初から最後まで完結できるメニューも増えてきます。段取りを自分で考えて作業をしてもらうと良いでしょう。調理中、子どもがどうしてもできないことは、サポートしつつ、子どもの好きな食材を使った献立を考えたり、盛り付けに工夫したり、自由に楽しんでもらうとGOOD! 創造性を伸ばすことにもつながります。

包丁を使用したり、加熱調理は子ども一人で行わせず、保護者の監視下、またはサポートしながら行うようにしましょう。

“キッチン食育”で気をつけることは?

さまざまなメリットがある“キッチン食育”ですが、子どもにとって良い体験にするためにはいくつか注意点があります。

安全を守るため「約束」をする

キッチンには危険なものがたくさんあります。包丁、コンロの火や熱い鍋・フライパンなどの危険性について事前にしっかりと話し合い、触らないことを約束しておきます。また、親の目の届かない時間・場所で勝手に作業をしないことも伝えておきましょう。

飽きてしまってもOK、無理強いをしない

子どもの興味は次々に移り変わります。野菜を冷蔵庫から取り出しただけで満足して、遊びに戻ってしまう…などのケースもあるかもしれません。無理強いしてしまうとお手伝いへのポジティブな気持ちが削がれてしまう可能性もあるため、「やりたい」というタイミングで「やりたい」ことを手伝ってもらえばOKです。

作業を細かく分解して、任せる範囲を決める

大人にとっては当たり前の作業でも、子どもにとっては不慣れなことばかり。「できた!」の満足感を得られるよう、作業を細かく分け、一つずつの工程を達成できる喜びを感じられるようにするのがポイント。例えば「野菜を切る」なら、「冷蔵庫から出す」「洗う」「皮をむく」「切る」といった手順に分け、子どもができること・やりたい工程を任せると良いでしょう。

子ども用の調理グッズを用意し、環境を整える

子ども用の包丁や調理器具は小さい手でも使いやすいように設計されていたり、刃先を丸くしたり、握りやすい素材を使っているものもあるので安心です。ほかにも、子ども用に作られた小さめの鍋・フライパン・お玉・泡立て器などもあると便利。エプロンは子どもの好きなデザインを選び、お手伝いのモチベーションアップに。

また、子どもが小さいときは、キッチンの高さが身長に合わない場合があります。踏み台を用意したり、ダイニングテーブルなど子どもの身長に合わせた場所で作業ができるよう環境を整えてあげましょう。切ったり、混ぜたりするときには、下に濡れ布巾やシリコンマットなどを敷いて滑りにくくすると良いです。

親もストレスを溜めないように工夫を

「手伝ってほしいけれど、後片付けが大変でかえって疲れる」という方も多いのではないでしょうか。“キッチン食育”は調理だけではありません。時間や余裕のないときは、一緒に食材を買いに行く、献立を考える、配膳や味見だけ手伝ってもらうといった方法でも◎!

まとめ

何気ない毎日の調理も、食育の視点で見るとたくさんのメリットがあります。“キッチン食育”を実践する際に意識したいのが、親子のコミュニケーション。一方的に調理のアドバイスを伝える・聞くだけでは楽しい時間になりません。その日あった嬉しいことや発見したことなどを互いに話しながら楽しく作業すれば、親子の信頼関係を深め、心を豊かに育てる時間になるはずです。“キッチン食育”、一度試してみてはいかがでしょうか。

記事監修:キッズキッチンインストラクター資格保有の当社社員

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