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プロが教える!おしゃれで機能的なキッチンパネルの選び方 point
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プロが教える!おしゃれで機能的なキッチンパネルの選び方

おしゃれなキッチンには、キッチンパネル(壁パネル)が欠かせません。でも数ある製品から理想の一枚を選ぶのはひと苦労ですよね。今回は、二級建築士の資格を持ち、インテリアのプロでもある市村先生をお呼びして、キッチンパネルの種類、機能、そして選び方のポイントを詳しくお聞きしました。ぜひ参考にして理想のキッチン空間を実現してくださいね!

目次

市村 千恵(いちむら ちえ)先生

市村 千恵(いちむら ちえ)先生

二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザーとして、年間120件以上のリフォーム収納相談、プランニングをこなす。
社会人スクールにてCAD講師15年の経歴を持ち、担当した講座からは1,000名以上のCAD技術者を輩出。リフォームイベントでのセミナーも多数開催している。

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キッチンパネルとは?

キッチンパネルとは、シンクやコンロなどのキッチン周辺に貼る専用のパネルのことです。色や柄が豊富なので、キッチン本体とコーディネートしてキッチン空間に統一感を持たせられます。また、キッチンパネルは機能面も抜群!表面が平らで目地がなく、大きな面積の壁でも継ぎ目を少なくして貼ることができるため、調理中の水はねや油汚れなどサッとふき取るだけで清潔感を保つことができます。コンロまわりには、燃えにくい素材の壁材を使用しなければならないという制限がありますが、熱に強い素材のキッチンパネルであれば安心して使用できます。
キッチンパネルは、デザイン性と機能性を兼ね備えたとても頼もしい存在なのです。

キッチンパネルのメリット

①色や柄が豊富でデザイン性がある
②キッチンの壁をサッとピカピカ清潔に保つ
③水染みや水滴跡を防いで耐水性を保つ
④耐熱性を保つ

キッチンパネルに使われる素材の種類は?

マルチな役割を担うキッチンパネルの素材にはいくつかの種類があります。代表的な素材は、メラミン化粧板、 金属(ステンレス・アルミ)、ホーローです。それぞれ機能や見た目のデザイン、価格などの違いがあります。詳しく見ていきましょう。

素材1.キッチン空間のコーディネートも楽しめるメラミン化粧板

まずは、不燃材に樹脂加工を施したメラミン化粧板です。
メラミン化粧板は現在のキッチンパネルの主流で、お手入れのしやすさはもちろん、色やデザインが豊富なことが一番の特徴です。無地や石目、タイル調など、さまざまな柄のラインナップがあり、キッチン本体の扉面材や部屋の内装とのコーディネートを楽しむことができます。おしゃれな空間の演出も手軽にできる素材です。

素材2.堅実な印象の金属製(ステンレス・アルミ)

ステンレスやアルミといった金属素材のキッチンパネルは、一般的に比較的安価で取り入れやすく根強い人気があります。
特にステンレスは、昔から食堂やレストランなどの厨房にも使われており、耐久性や清掃性にも優れた堅実派ともいえます。デザイン面では、キッチン空間をシャープでスタイリッシュな印象に仕上げることが得意です。

素材3.熱に強く頑丈なホーロー

ホーローは、鉄やアルミニウムなどの金属を下地として、ガラス質の釉薬を焼き付けた素材です。
お鍋やケトルなどキッチン用品にも利用されているので、馴染みのある方も多いでしょう。磁石がくっつくことも利便性のひとつです。金属の耐久性と艶々としたガラスの美しさを兼ね備えたホーローのキッチンパネルは、独特の質感や風合いを持っています。カントリー風のイメージなど、こだわりのインテリアをつくるのにも一役買いそうですね!

迷ったらマグネットパネルという選択肢も!

マグネットパネルは、市販品のマグネットグッズが取り付けられるパネルのことです。小物を使って壁を自由自在に活用でき、汚れてもサッと拭けてお手入れが簡単なことが特徴です。調味料や調理器具をマグネットタイプの収納グッズで壁に収納したり、スタンドやホルダーを使って、レシピ本やタブレット・スマートフォンを置いたりすることができます。
マグネットパネルを考える人は次の記事も見てみてくださいね。

さらに、クリナップでは調味料やよく使う小物を手の届きやすい場所に綺麗に整頓できる専用のシェルフを販売しています。マグネットパネルに対応した「ピタっとリンクシェルフ」(マグネットタイプ)は、4色のカラー展開でインテリアに馴染みやすくおすすめですよ。

タイルとはどう違う?メリット・デメリットは?

これまでご紹介したキッチンパネルとは別に、キッチンまわりにはタイルを貼るという選択肢もあります。タイルは、キッチンパネルが普及する以前からキッチンをはじめとする水まわりで広く利用されてきました。耐水性や耐久性に優れた素材で、キッチンの使い勝手を良くする目的はキッチンパネルと同様です。
タイルかキッチンパネルか、どちらを採用するかは悩ましいところですよね。そこで、ここからはタイルとキッチンパネルそれぞれのメリットとデメリットを挙げていきます。

メリット・デメリット比較表

タイル キッチンパネル
メリット
・耐水性、耐久性、耐火性が高い
・形や色が豊富
・レトロ、クールな雰囲気など好みのデザインが作れる
・タイルに比べると比較的安価
・タイルに比べると取付期間が短い
・お手入れやしやすい
・用途に応じて種類やデザインが多数
デメリット
・目地があり、汚れやすい
・ひび割れしやすい
・費用が高い
・取付期間が長い
・味わいに欠ける

タイルは、高温で焼かれていることから、耐火・耐熱性が高いことが利点です。また色や柄も多彩で、お気に入りの組み合わせが自由にできるので、デザインの幅が広がるのも魅力です。一方で、タイルの目地は汚れやすく、また汚れが落としにくい面があります。またひび割れしやすく、ひび割れした場合、取付には専門の技術が必要ですので補修も簡単ではありません。取付には手間もかかる上、費用も高い傾向にあるというデメリットもあります。

キッチンパネルは、タイルに比べると比較的安価なところが魅力です。キッチンの使い勝手をよくするための機能を備え、何よりお手入れがしやすい点も大きなメリットでしょう。また、メラミン化粧板、金属、ホーローなど、目的や好みに応じて素材を選択できることが良い点です。デメリットとしては、キッチンパネルは表面が平らなため、タイルのような凹凸感のある独特の風合いを出しにくい面がある点です。そのため、やや殺風景なイメージになってしまうかもしれません。ただし、最近はそういった声を払拭するような柄やデザインも多く揃ってきていますよ!

タイルや壁材について、もっと詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてくださいね。

わが家にぴったりのキッチンパネルにしたい!選び方のポイントは?

これまでお伝えしてきたように、キッチンパネルには、キッチン空間のデザインや使い勝手をアップする効果があります。どのキッチンパネルを選んだらよいか、主流のメラミン化粧板のキッチンパネルを例に、それぞれポイントを整理していきましょう。

デザイン性で選ぶ場合:扉カラーやクロスとの相性を考えよう

豊富な柄や質感のキッチンパネルは、どれも素敵で迷ってしまそうですね。そんなときは、キッチン空間をどのようなイメージにしたいか、キッチン本体の扉カラーやクロスなど、内装とのバランスも考えて選んでいくのがおすすめです。キッチンパネルの柄は、代表的には下記4つに分けられます。

  • 白系

    白系

  • ダーク系

    ダーク系

  • タイル系

    タイル系

  • グレー系

    グレー系

それぞれのパネルに似合うものを実例・コーディネート例で解説しながら見ていきましょう!

実例①白系キッチンパネルはビビッドなキッチンとも相性抜群!

白系のキッチンパネルは、最もスタンダードなものです。
どんな色とも相性が良く、さまざまなテイストのインテリアにも合わせやすいのが特徴です。キッチン本体や内装もすべて明るくシンプルにまとめると清潔感が際立ちます。また、あえて黒やビビットなキッチンとコントラストをつけるとメリハリの効いた空間となり、白系キッチンパネルを活かすことができるでしょう。

コーディネート例②モダンな高級感を演出できるダーク系

ダーク系のキッチンパネルは、無骨ながらも洗練された印象のインダストリアルインテリアや流行のホテルライクインテリアにマッチするということで注目度が高まっています。
画像のコーディネートは、ダーク系のキッチンパネルにステンレスのキッチンを合わせることで、上質でクールな雰囲気に仕上がっていますね。ヴィンテージ感を出してこなれた印象にしたり、シックで大人っぽい雰囲気を作ったり、落ち着いた高級感を演出したい場合はダーク系キッチンパネルがおすすめです。

コーディネート例③雰囲気が出せるタイル調のキッチンパネル

画像は、落ち着いたブラウンの扉カラーのキッチンに爽やかなモロッコタイル調のキッチンパネルを組み合わせたコーディネートです。タイル調にすることで、落ち着いたやさしい雰囲気が出ていますね。
タイル調のキッチンパネルは、タイルを貼りたいけれど、予算やお手入れ面で心配な場合に強い味方となります。悩んだら思い出してみてくださいね。

コーディネート例④上品に空間をまとめるグレー系

グレーの扉カラーの上品なキッチンに、同じグレー系のキッチンパネルでまとめたコーディネートです。マグネットパネルのため、壁にシェルフを付けて、小物や調味料を置くこともできます。
色の濃淡や柄の有無によって、ナチュラルな空間にも洗練された空間にも合わせやすいグレー系のキッチンパネルは、ホワイト系と並んでつくりたい空間のイメージに合わせやすい優秀な柄の一つ。ぜひ、候補として検討してみてくださいね。

機能性で選ぶ場合:毎日のお手入れのしやすさを重視しよう


機能性で選ぶなら、油や水をはじく加工が施されたものを選ぶのが必須です!キッチンパネルは、汚れや水に強くお手入れがしやすいことが魅力。お料理の後かたづけと一緒に、日常的に水拭きなどで手入れをすれば、時間をかけずに清潔さを保つことができます。

キッチンパネルはどこまで貼る?

キッチンパネルは、シンクやコンロまわりに貼るのが一般的です。けれども貼る範囲は自由に決めることができるので、空間のデザインや用途に合わせて、より自分好みにカスタマイズするのもよいでしょう。

一般的にはキッチン前面とコンロまわり

キッチンパネルを貼る範囲としては、キッチン前面からコンロまわりにかけてが一般的です。飛び散りやすい水や油汚れをサッと拭き取ることができ、日々のお手入れがラクになるでしょう。

範囲を伸ばすと活用方法も広がる

キッチンパネルの範囲をさらに広げるというのも一手!
コンロ側に貼るキッチンパネルの範囲を広げることで、油はねも安心です。キッチンパネルをマグネットタイプにすれば、調味料やトレーを置いたり、インテリアスペースとして自由に飾ったりして楽しむことができます。

キッチン以外の水まわりでも活躍!

また、キッチンパネルはその特性を活かして、キッチン以外の水まわりでも活躍します。洗面所やトイレなど、水はねが気になる場所に取り付ければ、いつもすっきり清潔な空間を保てます。キッチンと合わせて検討してみてはいかがでしょうか?

長く愛用するためのキッチンパネルの取付手順

キッチンパネルを取り付けるためには、下地処理からパネルの割り付け、カットや貼り付けまで、たくさんの手順があります。美しさと永く満足できる仕上がりのためには、プロの確かな技術が必要ですので、専門の業者に任せるのが良いでしょう。

取付手順の一例

1. 下地処理:キッチンパネルを貼る壁に下地処理を行います。
2. 割り付け:取り付ける範囲にキッチンパネルをどう貼るか、継ぎ目などを検討します。
3. カット:キッチンパネルを寸法に沿ってカットします。
4. 接着剤塗布:キッチンパネルに専用の接着剤や両面テープを塗布します。
5. 貼り付け:割り付けに基づきパネルを貼り付けます。
6. シーリング:パネル同士の隙間やキッチンとの接続部分にシーリングを施します。
7. 完成

キッチンパネルを選ぶなら実物を確かめて

今回はキッチンパネルについて、機能やデザイン性などの特徴についてお伝えしてきました!
希望通りのキッチンパネルを選ぶなら、実際に目で見て確かめることをおすすめします。
メーカーのショールームでは、キッチンパネルの実物の展示を見ることができます。種類豊富なキッチンパネルの見本が揃っていますので、イメージをシミュレーションすることもできます。まずは専門のスタッフに気軽に相談してみましょう!
ぜひ、キッチン本体とあれこれ組み合わせて、ぴったりの1枚を見つけてくださいね。

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