キッチン検討時に欠かせない、予算問題。では、どんな要素が価格に影響するのかご存知でしょうか？ サイズ、扉や天板の素材、設備などさまざまな要素がありますが、実は引出しの「数」も大きく価格に関わってくるのです。今回は引出しと価格に関するポイントをご紹介します。
目次
価格を左右する引出しの「数」
引出しの扉のグレードで価格が変動することはよく知られている一方で、引出しの「数」によって価格に差が生じることはあまり知られていません。引出しはおもにコンロキャビネット、ベースキャビネット、シンクキャビネットの3ゾーンに分けられ、コンロ・シンクキャビネットでは上下2段、ベースキャビネットでは3段での構成が一般的です。
【1】コンロキャビネット 【2】ベースキャビネット 【3】シンクキャビネット
「引出しの数といっても、だいたい決まっているのでは？」と思われる方も多いかもしれませんね。しかしコンロ・シンクキャビネットでは引出し内のスペースをフル活用するための “内引出し”もあり、その組み合わせによって引出しの数には幅広いバリエーションが考えられるのです。
内引出しが付いているタイプですと、収納内の高さを有効活用して収納量を増やすことができます。
例えばクリナップのシステムキッチン「STEDIA」では、同じ間口255cmのI型キッチンでも、通常の引出し（コンロキャビネット、ベースキャビネット、シンクキャビネット）だけの場合とそれぞれの内部に内引出しをプラスした場合では、差額が約10万円となっています。
引出しの数で価格が変動するのはなぜ？
引出しの数によって価格が変動するのは、キッチンに組み込まれるレールや引出しの部材の数が増えたり減ったりすることが理由です。そのため、同じ間口の引出しでも価格差が生まれるのです。
例）【2】ベースキャビネット（ステンレス底板あり、扉class5）の場合
左から「1段引出しタイプ」「2段引出しタイプ」「２段引出しスライドボックス（内引出し）付きタイプ」「３段引出しタイプ」。
クリナップの場合、2段引出しタイプが標準プランになっています。１段引出しタイプに比べ、その他のタイプは約12,000円〜30,000円の差額が生じます。
引出しの数を減らすためのアイデア
引出しの数をできるだけ少なくして、自分で収納内を仕切る方法もあります。100円ショップやホームセンターなどで販売されている収納グッズは、バリエーションが豊富で価格も手頃。自分なりに工夫しながら引出し内を使いやすく整えることができます。
ただし、予算を重視するあまり、引出しの数をやみくもに減らすのは避けるのがベター。引出しの数を減らすと１段ごとのスペースが大きくなる分、収納内で調理道具や食器類が散らかりやすくなるため注意が必要です。実際に入れるモノのサイズ・種類・量に合わせて引出しの数を決めるようにしましょう。
引出しの「数」以外で価格を抑える方法は？
引出しの「数」以外でキッチン価格を抑える3つの方法をご紹介します。
1）扉カラー
扉の素材・色合いによっても価格差は生じます。間口が大きいキッチンほど、その差額は大きくなるため、慎重に検討しましょう。
2）底板の素材
引出し内部の底板の素材によっても価格は変わります。クリナップの「CENTRO」や「STEDIA」は標準設備としてステンレス底板が採用されていますが、どうしても価格を抑えたい場合はステンレスをメラミン素材に変更することも可能です。
ステンレス天板
メラミン天板
3）ワークトップ素材
ワークトップの素材やデザインによっても価格が変動します。人工大理石、タイル、ステンレス、セラミックなど、好みと価格のバランスを考えながら選ぶと良いでしょう。
まとめ
キッチンの価格に大きく影響する引出しの「数」。多くの引出しがあれば、整理整頓がしやすくキッチンの使い勝手が良くなる一方で、コストが高くなってしまいがち。家族構成や調理スタイル、手持ちの調理道具などに合わせた引出しの数を見極め、満足できるキッチンを叶えたいですね。最適な引出しの数と価格の目安を知りたい！ という方は、ぜひショールームへお越しください。あなたにぴったりのキッチンづくりをサポートいたします。
