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食を囲み、人がつながる。地域に根ざす建築家ならではの自邸 case
4min
食を囲み、人がつながる。地域に根ざす建築家ならではの自邸

番場さま(新潟県)

CENTRO/フラット対面I型/戸建て

三世代の記憶が息づく住まいを、これからの暮らしへ

新潟県五泉市で、60年にわたり地域の家づくりを支えてきた工務店「番場建築」の3代目番場さま。国産材や地域の職人の技術を大切にしながら、地域に根ざした工務店として、多くの家づくりを手がけています。

今回リノベーションしたのは、母方の祖父母が暮らしていた築60年近い住まい。祖父が亡くなった後、およそ3年間空き家になっていたこの家は、番場さまにとって幼い頃から慣れ親しんだ特別な場所でした。実家から歩いて数分の距離にあり、祖父母のもとを訪れては食事をしたり、ときには泊まったり。たくさんの思い出が詰まっています。

そんな自らが幼い頃から親しんできた住まいを、受け継いだ価値はそのままに、これから先の暮らしに寄り添う住まいへと整えました。

Before

After

番場さまが、自らの住まいをリノベーションする際に大切にしたテーマのひとつが、「食を通して人が集まる家」でした。

「リノベーションをする意味であったり、地元の木材を使うこと、地元の職人と家をつくることなど、いくつかテーマがありましたが、大切にしたテーマのひとつに、『食を通して人が集まる家』があります」

友人や知人を招き、食事やコーヒーを囲む時間を大切にしているというご家族。家族の日常も、人とのつながりも、その中心にはいつも「食」がありました。だからこそキッチンは、単なる料理をする場所ではなく、人と人とをつなぐ場所として考えたといいます。

「家族だけでなく、友人や地域の人が自然と集まり、会話が生まれる。そんな家を思い描きながら住まいづくりを進めました」

家族三世代にわたり受け継がれてきたこの住まいだからこそ、これから先も人が訪れ、語らい、思い出を重ねていける場所であってほしい。そんな想いが、今回のリノベーションの根底にありました。リノベーションによって生まれ変わった住まいの中心には、大きなフラット対面キッチンが据えられています。

記憶を残しながら、新しい暮らしを包み込むキッチン

今回のリノベーションでは、既存の躯体を活かしながら間取りを再構成しました。増築も減築も行わず、築60年近い住まいが持つポテンシャルを最大限に引き出す計画です。これまで天井に隠れていた梁や小屋組をあえて見せることで、開放感のある空間へと生まれ変わりました。

「曲がった梁や、穴のあいた柱は、『味』であるとともに、この家が確かにそこにあったという時間そのものです。」

Before

After

上部から光を取り込む開放的な空間と、あえて光を絞った落ち着きのある空間。そのコントラストによって、広いLDKに奥行きと心地よい居場所の変化を生み出しています。そんな空間の中心に据えたのが、クリナップのステンレスシステムキッチン「CENTRO」です。

扉カラーは光沢感のあるホワイトで、木の温もりとあえて距離を取ることで、キッチンそのものの存在感を際立たせました。ホワイトの扉が軽やかな印象を与える一方で、ブラックのセラミックワークトップやレンジフードが空間全体を引き締めています。

さらに、キッチンの側面と背面には黒いタイルを採用。木の温もりが残る空間に引き締まった表情を添えながら、上質なアクセントとして存在感を放っています。色むらのある豊かな表情が、梁や木部の素材感と調和し、空間全体に深みをもたらしています。

木、タイル、ステンレス、セラミック。異なる素材が互いの魅力を引き立て合うことで、新しい設備でありながらも、この住まいに自然と溶け込む佇まいを実現しました。

築60年近い住まいが持つ記憶を受け継ぎながら、これからの暮らしを支える空間へ。その中心として、CENTROが静かに存在感を放っています。

家族も友人も、一緒に料理を楽しめるレイアウト

デザインだけでなく、日常の使いやすさにも徹底的にこだわりました。キッチンの周囲を回遊できるレイアウトにすることで、複数人が同時に作業してもスムーズに動ける動線を確保。料理をしている人の横を気兼ねなく通ることができ、自然と会話や共同作業が生まれます。広々としたワークトップは、料理の下ごしらえから盛り付けまでゆったりと行えます。

60cm幅のミーレ製フロントオープン食洗機や充実した背面収納により、調理から後片付けまでが効率よく完結できるようになっています。キッチンの床にはブラック塗装コルクタイルを採用し、長時間立っていても足腰への負担が少なく、日常的にキッチンを使う時間の快適さにもつながっています。

「料理をするためだけの場所ではなく、みんなで食事の準備を楽しめる場所になりました」

日常の使いやすさを大切にしながら、キッチンを中心に家族や友人が自然と集まり、一緒に料理を楽しめる空間となっています。

最後の決め手は、「人」への信頼だった

家づくりに携わる立場だからこそ、多くのメーカーや製品に触れる機会があったという番場さま。その中で、今回のリノベーションではキッチンに加え、浴室や洗面化粧台にもクリナップ製品を採用しました。その理由は、設備としての性能や品質だけではありませんでした。

「製品としての品質や性能はもちろん魅力ですが、最後はその先にいる人を信頼できるかどうかでした」

住宅は完成した瞬間がゴールではありません。住み始めてから困ったことを相談できるか。何かあったときに対応してもらえるか。そうした長い付き合いの中で生まれる信頼関係こそが大切だと考えています。

SELEVIA

S[エス]

「私たち自身も、完成後も暮らしに寄り添う責任を大切にしています。その考え方に近い姿勢をクリナップにも感じていました」

家もキッチンも、何十年と使い続けていくもの。だからこそ、モノの価値だけでなく、人とのつながりもまた大切な価値なのかもしれません。

キッチンから人との時間が生まれる

キッチンを空間の中心に据えることで、食を通して家族や友人との時間が自然と生まれる場所となるよう設計したという番場さま。

朝のコーヒーの時間。家族と囲む食卓。友人を招いてのホームパーティー。地域の人たちとの何気ない交流。そこには特別な演出はありません。ただ、人が自然と集まりたくなる場所がある。

「食を通して家族や友人との時間が自然に生まれる場所になったと思います」

リノベーションによって手に入れたのは、新しいキッチンと快適な空間だけではありません。人が集まり、会話が生まれ、暮らしが豊かになる時間そのものです。家族三世代にわたり住み継がれてきたこの住まい。受け継いだ価値と新しい暮らしが共存するこの家で、これからも人と人とのつながりが育まれていくことでしょう。

物件情報

番場さま(新潟県)

番場さま(新潟県)番場さま(新潟県)

番場さま(新潟県)

物件情報

商品名:CENTRO
キッチンサイズ:間口276cm/奥行98cm/高さ85cm

採用機器:ハイブリットコンロ デュアルシェフ、食器洗い乾燥機、レンジフード フェデリカ(サイドタイプ・テクスチャーブラック)
家族構成:ご主人、奥さま、長男、長女

レイアウト: I型(フラット対面)
扉:スコレホワイト
取手:取手レス(サーボドライブ)
ワークトップ:セラミック/シリウス
シンク:JLシンク(クラフツマンデッキシンク)

番場 康太(ばんば・こうた)

番場 康太(ばんば・こうた)

新潟県五泉市を拠点に、注文住宅やリノベーションを手がける地域密着型の工務店「株式会社番場建築」の取締役。一級建築士、一級施工管理技士(建築・土木)の資格を持ち、設計から施工まで一貫した住まいづくりに携わる。地域の風土や暮らしに寄り添い「暮らし始めてからの心地よさ」を大切にし、一棟一棟丁寧な家づくりを手がける。

WEBサイト  https://www.daikudon.com/
Instagram  @bamba_kenchiku

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