開放的な対面キッチンにあこがれるけれど、調理中の手元は見られたくない。予算を抑えたいけれど、お気に入りのLDK空間を実現したい。
そんな「あこがれ」と「ホンネ」を叶えるデュアルトップ対面のキッチンプランをご紹介します。今回のプランは、ミッドセンチュリーインテリアを満喫できるLDK空間です。
目次
インテリアスタイル
意匠性の高いフレンチヘリンボーンの床に、白い壁と天井のLDK空間。今回は、シンプルな空間でも、ミッドセンチュリーなインテリアを満喫できるキッチンをテーマに、プランを作りました。
ミッドセンチュリーとは、1940～60年代にかけてアメリカで流行したデザインテイストです。モダンテイストの一種で、シンプルなデザインやカラーの中にも、それまでの時代にはなかった曲線・曲面や、流行したポップアートなど、時代を象徴する要素が反映されます。
リビング側の対面用カウンターとサイド化粧板で、ダークな木目のゲートを作りました。キッチンを囲うゲート形状は、ダイニングとキッチンの役割を分けながら、つながりを持たせるコーディネートです。
ゲートの木目と扉面材の石目の異素材ミックスは、現代ならではのモダンテイストと言えるでしょう。
ワークトップや設備機器に使用しているブラックカラーは、空間を引き締める役割を果たしています。
レイアウト
キッチンは、側面が壁についている半島のような形から、ペニンシュラキッチンと呼ばれています。背面の収納は、側面が壁についていない、アイランド型です。
生活感の見えないキッチン作りのポイントは、アイランド型の収納空間にあります。冷蔵庫などの家電やパントリーを、リビングから見えない収納スペースの背面に設置しました。アイランド型なので、キッチン・リビングダイニング両方への動線を確保ができます。
キッチンの種類
デュアルトップ対面（ロータイプ）I型のキッチンです。
家族とのコミュニケーションを邪魔しない開放的な対面キッチンは魅力的です。しかし、料理中の手元は見られたくないという方も多いのではないでしょうか。
デュアルトップ対面は、リビング側の一段高いカウンターが、ちょうどよく手元を隠してくれるよう設計されています。
見た目はまるでオープンキッチン、でも隠したい場所はしっかり隠せる。それがデュアルトップ対面キッチンです。
キッチン作りのポイント
キッチンプランのポイント
キッチンはデザインだけではなく、清掃性も重要ですよね。
重厚感ある空間を演出するセミラックワークトップは、調味料や洗剤で変色しにくく、丈夫な点も魅力のひとつです。特に、ひっかきキズがつきにくいので、長くきれいにお使いいただくことができます。
セラミックは、こぼれた調味料なども水拭きでサッと落とせるため、日々のお手入れもかんたんです。リビングダイニングに近い対面キッチンだからこそ、空間のテイストを壊さないデザイン性はもちろん、お手入れかんたんなワークトップがおすすめです。
クリナップのセラミックワークトップとは？
クリナップのセラミックワークトップは、スペイン・コセンティーノ社の”DEKTON”を採用しています。キズ・熱・汚れに強い理由は、スペイン・コセンティーノ社の技術によるものです。
クリナップのセラミックは、最高1200℃、長さ200mの焼成窯で約3－4時間かけて焼成することで、汚れが入り込む穴を押しつぶし、超高密度を実現しています。
収納のポイント
キッチンの後ろに取り付けたカフェスタイル収納は、収納したいモノや暮らしに合わせてキャビネットのタイプを変更することができます。
今回は、ダイニングや通路からは見えにくい一番奥をオープンタイプにして、ゴミ箱を設置しました。
キッチンプランを検討しているときから、ゴミ箱の置き場所はもちろん、どこに何を入れるのか、収納計画を立てておくと、自分に合ったキッチン収納を作ることができます。
クリナップのリンクシェルフとは？
壁にはクリナップの「リンクシェルフ（フックタイプ）」が取り付けられています。
調味料や調理小物を届きやすい位置にきれいに整理整頓できるシェルフです。
シェルフの後ろにフックがついているため、かんたんに取り外しができます。造作棚のような見た目で、壁面のお手入れをしやすい飾り棚を作ることができるのです。
リンクシェルフには、壁に金具を取り付けて使用するフックタイプと、マグネットパネルと合わせて使用するマグネットタイプの2種類があります。取り付けたい場所に合わせてお選びください。
キッチンプラン詳細
※本記事の情報は2022年11月時点の内容です。最新の商品情報はお近くのショールームやカタログにてご確認をお願いいたします。
※写真の調理機器は仕様変更となっている場合があります。