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教室ストーリー

“考える力”が家族の健康を整えていく

薬剤師として見えた“調理”へのハードルの高さ

健康は日々の食事から

現在、日々忙しい方に向けてオンラインの朝活料理教室を開催しているマリア先生。
そんなマリア先生は、幼少期は「食べることを雑にしない」というお母様の元で育ち、自然と食を大事にする意識が育っていきます。
「母も働いていたので、料理を用意する大変さを子どもながらに感じていました。そんな忙しい中でも、母は私の受験の際にはお弁当にメッセージカードを入れてくれるなど、本当に愛情たっぷりで育ててくれて、“食べることを雑にしない”という考えを体現してくれていました。」

その後、薬剤師の勉強をするために大学に進学。
薬剤師として資格を取得し、「一般企業に就職をしてみたい」という願望の元、製薬会社の営業として就職をし、そこでワーキングマザーの大変さを身をもって知ることになります。

「ワーキングマザーとして働くと、ご飯を作れる時間が本当に限られてしまいます。平日だと朝か夜帰宅後、もしくは休みの日。帰宅後はなるべく子どもたちと触れ合いたい…と考えると、自然と“朝”を活用するという考えになりました。」

そうやって日々をこなしていく中で薬剤師として働き出しますが、職場の課題、子育ての課題、母としての課題にぶち当たり、とうとうコロナ禍になったことで、一層働き方に疑問を抱くように。
「薬剤師として働いていると、病気にならないためには結局食生活が大切なんだな、と感じることが多かったんです。特に、幼少期からの積み重ねが大きくて、大人になってから習慣を変えるのは本当に難しいなと。
ただ、薬剤師としてお伝えできることには限界があって。医療の現場とは違う方向からアプローチできないかな、と考えるようになりました。
お話を聞いていると、そもそも料理を作れない、作り方が分からないという方が多くて。知識だけあっても実践できなければ意味がないですし、お母さんにとって家族のご飯を一緒に作れなければ負担が増えるだけなんですよね。そこにもっと寄り添えたら、病気にならない人を増やせるんじゃないかな…というモヤモヤを抱えていました。
そんな時にコロナ禍になって、子どものそばで働きたいという思いも強くなって。何か食を伝えられる仕事をしたいな、と考えるようになりました。」

それが“オンライン料理教室”の始まりです。

リアルタイムで全国の生徒さんと繋がる

「初めから、対面のお教室は考えていませんでした。私がやりたいことは、日常の中にある料理、生活に寄り添う料理。忙しい中で、お惣菜やケータリングもたまにはいいけど、やっぱり家族のために料理を作りたい…という方に向けて発信していきたかったので、オンライン料理教室という方法がしっくりきました。」

よくある”時短料理”は、電子レンジ・耐熱袋などひとつの調理器具に偏った紹介のされ方をすることも多いですが、マリア先生のお教室ではそうした調理器具に偏ることなく、フライパンや鍋など基本の調理器具もバランスよく使うことが特徴的。マリア先生のこだわりのひとつです。
「ひとつの調味料、ひとつの調理器具に偏ると、応用が効かなくなってしまいますよね。それに、お子さんの成長とともに食べる量も増えていくので、調理法を限定しすぎると、現実的にボリューム面で限界が来てしまうんじゃないかなと思っていて。当たり前のことかもしれませんが、だからこそ基本の調理器具を効率よく使いこなす練習をしておくことに重きを置いています。フライパン・鍋・まな板・包丁が使えるようになると、料理の考え方が備わっていれば様々にアレンジが出来るようになります。
30分で3品作るためには段取りが本当に大切。調理器具や調理方法を分けることで、調理をスムーズにし、同時進行が可能になります。焼いたり蒸したり煮たりと、作れるものを増やしていくことで、自然と栄養バランスも良くなります。」

栄養バランスばかりを気にしすぎると作ることが億劫になってしまう。だからこそ、自然と身に着けていく調理法のなかで栄養バランスを整えていく。そのため、レッスンで配布しているレシピには”知っトク栄養ポイント”という欄を設け、”タンパク補給” “眠気予防”など、その1品が体にどう役立つのかを添えているのだそう。
「知識があっても実践できなければ意味がないと思っているので、調理中に全部を覚えるというより、作りながら”使える”感覚を持ってもらえたら十分だと思っています。」
実践を見据えているからこその考え方は、マリア先生の生徒さんに寄り添いたいという気持ちが溢れています。

「私はただただ時短になれば良い、とは思っていません。美味しく食べてほしい、野菜も摂ってほしい、そういう健康面の意識は外せないと思います。それは世のお母さんたちもわが子のために望んでいること。バズりたいわけではなくて、みなさんが日常で使える、美味しい料理を増やしたいなと思っています。」

健康を軸に、毎日を支える拠り所になりたい

健康を軸にした場をつくりたい

現在はオンラインの料理教室と薬剤師、二足のわらじでお仕事をされているマリア先生。
薬剤師のお仕事は食の世界とつなげてくれた原点であり、この仕事を通じてさまざまに感じたことがオンライン教室のモチベーションや考え方に繋がっており、結果自身の生活の質も変化し、本当にやりたいことが出来ていると言います。そんなマリア先生は、まだまだやりたいことがたくさん!
「「朝活くらぶ」は、これからも料理を中心に活動を続けていきたいですね。お教室に来てくださるのは、限られた時間を有効活用したい頑張り屋さんが多く、健康とおいしさを両立したいという想いを持っている方ばかりです。朝活を通じて、その辺りもしっかりとお伝えしていけたらなと思っています。
他にも、”健康”を軸に様々な事を取り入れていきたいなと思っていて。
健康は食だけでは難しくて、睡眠や運動など、様々な角度からの取り組みが必要です。健康に関わる講師の方々とも連携しながら、忙しいワーキングマザーの”健康で充実した毎日”に寄り添える、そんな”場”を提供していきたいですね。」

「私自身も、双子の男の子を育てるワーキングマザー。みなさんと悩みは一緒なんです。だからこそ、背伸びをせず、日常に無理なく取り入れられる視点を大切にしながら、これからも一緒にキッチンで学び続けていきたいと思っています。」

まだまだやりたいことはたくさん

“料理教室=調理”そんな概念が覆される、マリア先生のお教室。日々お家でお料理を作っている現場のママたちの声に耳を傾け、“短い時間で数品作れる思考力と技術を磨く“ことに重きを置いた、次世代のスタイルが確立されています。お話を伺っていて、現代の忙しい方々にとってこれほど根本的な解決をしてくれる心強い味方はいないな、と感じました。
オンラインで全国の人々の日常と健康に寄り添い、日々みなさんの実生活が楽に、豊かになることを考えておられるその姿に、たくさんの生徒さんがマリア先生と共にある時間を大切にされているのも納得です。
マリア先生、ありがとうございました。

ディレクション:株式会社COOK ART
インタビュー:オオタ
撮影: 小暮里美