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料理好きな夫婦に! 2人で使う快適なキッチン設計・デザインのヒント ideas
7min
料理好きな夫婦に! 2人で使う快適なキッチン設計・デザインのヒント

コロナ禍を通して在宅時間が増えた夫婦が、今までよりも2人でキッチンに立つ時間が増えたという話をよく耳にします。夫婦で協力しながら料理をすると、家事分担によりスムーズ&ラクに作業が進むだけでなく、会話を通して楽しい時間になるもの。今回は、そんな素敵な時間を生み出すために押さえておきたいキッチン設計・デザインのヒントをご紹介します。

さかのまどか さん

さかのまどか さん

インテリアスタイリスト。雑誌・Webなどのメディアおよび広告撮影時のインテリアスタイリング、カフェ・ホテル・オフィスなどのアートワークやディスプレイ提案を行っている。
アンティークやハンドクラフト、グリーンを取り入れたスタイリングを得意とし、オリジナリティあふれる空間をつくりだす。ストーリーを大切にしたインテリアを心がけている。

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目次

夫婦で料理を一緒にすると、こんなにいいことが!

夫婦ふたりで料理をすることには、3つのメリットがあります。1つ目はコミュニケーションが増えること。キッチンでの作業中だけでなく「今日レストランでこんな料理を食べたよ」「今度つくってみようか」など、料理を通して日常生活での共通の話題が増えるでしょう。2つ目は家事の負担軽減。物理的・精神的な負担を分け合うことで、無理なく家事を続けられるようになります。3つ目は協力することで得られる幸福感。下拵え・味付け・盛り付け・片付けなどそれぞれの得意を活かして分担すれば、自分自身の達成感だけでなく、相手への感謝の気持ちも生まれるはずです。

夫婦で快適に使える!キッチンづくり【基本編】

夫婦ふたりでの作業はメリットがある反面、「体や腕がぶつかる」「キッチンの高さが合わず腰が痛い」といったお悩みも多く寄せられます。せっかく夫婦で作業するなら、スムーズに動ける空間が良いですよね。ふたりで作業しやすいキッチンの設計ポイントは①作業スペースの広さ、②高さ、③通路幅、④収納にあります。

作業スペースの広さ

キッチンでの作業を2人でするとなると、作業スペースが1カ所だと身動きが取りづらく、結果「一人の方が作業がはかどる…」となってしまいがちです。そこでおすすめなのが、作業スペースを2つ設けること。クリナップのキッチンならシンク・コンロの配置を1mm単位で調整することもできるので、シンクの両サイドに作業スペースを確保して、ゆったりと作業を行えます。
また、2列型のキッチンにしたり、カウンター型の背面収納を採用することで、作業スペースを確保するのも良いですね。

高さ

高さの合わないキッチンは、無理な姿勢が続いて腰が痛くなったり、食材を切る際にうまく力が入らなかったりと不便を感じる原因に。人間工学に基づいた理想の高さは「身長(cm)÷2+5(cm)」と言われていて、標準的な高さは85cm。夫婦で使うキッチンの場合、基本的にはキッチンを使う頻度の高い方に合わせて高さを決めます。ただし身長差が15cm以上ある場合は、二人の身長の間を取って決めるのが良いでしょう。

またキッチンの高さだけでなく、吊戸棚の高さにも気を配りたいところ。吊戸棚はキッチンの収納力をUPさせる強い味方ですが、高すぎるとせっかく設置してもモノの出し入れが面倒になりますし、低すぎても圧迫感を感じるキッチンになってしまいます。そんなときは、ボタンひとつで昇降するオートムーブシステム(昇降式吊戸棚)を採用するのもおススメです。

《キッチンの高さについて》

通路幅

体格にもよりますが、作業を行う通路の幅が90〜120cm程度あれば、肩がぶつからずにすれ違うことができるので、ふたりで作業する際もスムーズ。キッチンの背面側に収納を置く場合は、キッチンと背面収納を同時に開けたときに扉がぶつからないよう幅を考慮しておきましょう。狭すぎるのも不便ですが、逆に広すぎると動線が長くなり作業効率が落ちるので注意する必要があります。

《通路幅について》

収納

2人で作業をしやすくするには、出し入れがしやすいことだけでなく、さまざまな調理道具がどこに収納されているかを明確にするのがポイントです。スライド収納なら引出しを開けるだけでどこに何があるかが一目瞭然。使用頻度の高い調理道具はスライド収納の手前に収納したり、壁掛けにするなど、ワンアクションで使えるようにしておくのがおすすめです。
また、作業ごとにモノの収納場所を明確に分けておくと作業分担がスムーズ。例えば水まわりで使うボウルやザルなどはシンク下に、火まわりで使うフライパンやフライ返しはコンロ周辺に、ふたりが同時に使う可能性のある調味料はキッチン中央に配置すれば、作業中に「あれ取って」「これ貸して」がなくなります。配置を大まかに決めた上で、細かな分類を収納扉や収納ボックスにラベリングしておくといっそうわかりやすくなります。

《収納について》

夫婦の会話が増える!キッチンづくり【レイアウト編】

より楽しい時間にするには、作業しやすい「機能性」だけでなく、コミュニケーションを取りやすくするための「キッチンレイアウト」を取り入れることも必要です。コミュニケーションが自然と生まれるおすすめキッチンレイアウトをご紹介します。

対面式キッチン

対面式キッチンなら、ダイニング側を作業スペースとして活用することもでき、キッチン越しに会話をしながら協力して作業を行えます。また、カウンター越しに食器の受け渡しをしたり、食後に食器を下げやすいなどのメリットも。吊戸棚のないキッチンだと、リビングダイニングとよりひとつづきの空間となり、お互いの存在感や空気感を感じられコミュニケーションも取りやすくなります。

2列型キッチン

前述したように、二人でゆったりと作業をするには作業スペースの広さが必要。2列型キッチンなら、省スペースでありながら作業スペースが2か所確保できるのでおススメです。またシンクとコンロの位置を作業しやすいようにカスタマイズすることで、作業動線がかぶらずスムーズに動くことができます。

ダイニングテーブルの横づけ

キッチンにダイニングテーブルを横付けするスタイルは、夫婦どちらかが別作業をしていてもコミュニケーションが取りやすいのが特長です。ダイニングテーブル部分を調理スペースの延長として活用できるので、夫婦のどちらかがダイニングに座って別の作業をするなど、夫婦二人での調理や下準備がしやすくなります。また、キッチンへの動線も近いため、配膳や食事の片付けのしやすさも◎。

インテリアコーディネーター監修! 夫婦のためのおしゃれキッチン【デザイン編】

今やキッチンは「家族全員」で使うものであり、同時に「団らん空間の一部」になっています。誰か一人だけが使う独立した空間ではないため、どのようなデザインに仕上げるかが悩ましい、家電やインテリアのように簡単に買い替えられないからこそ悩んでいる…という方も多いのではないでしょうか。そこで、夫婦二人が心地よく過ごせるキッチンデザインを考える際のポイントをお伝えします。

極端な好みは避けて、空間に馴染むカラーを選ぶ

夫婦でも、趣味趣向の異なる場合は多々ありますよね。長くともに使うキッチンだからこそ、どちらかの極端な好みでキッチンのカラーやテイストを選ぶのではなく、リビングのインテリアにも馴染む飽きにくいカラーやテイストを選ぶのがポイントです。
例えば、リビングが木質感を意識しているテイストなら、キッチンの扉カラーやワークトップ、天井やアクセントクロスなど木目調を採用して、空間全体の統一感を出すのが良いでしょう。リビングがモノトーン調のインテリアで統一しているなら、キッチンはブラックやグレーなどを採用するとLDKの空間に締まりが出ておススメです。

また、意外とさまざまなスタイルにも馴染みやすいのがステンレスのキッチンです。木質感を感じるナチュラル系のテイストや、異素材を組み合わせるスタイルにもマッチします。オーソドックスなシルバーのステンレスだけでなく、ダーク調のステンレスキッチンもあるので、よりお部屋の雰囲気に合うステンレスキッチンを選ぶことも可能です。キッチンのカラーやテイストに悩んで決められない、という方にはステンレスのキッチンも検討してみてはいかがでしょうか。

自分たちの“好き”で育てていけるようにキッチン設計をする

キッチン自体は前述したように空間に合わせていくことがおススメですが、どこかにそれぞれの「お気に入り」を入れるとキッチンにも愛着が湧くものです。二人の「好き」や「思い出」を追加していくことで、二人にとって大切なキッチン空間になっていきます。そのためにも、キッチンを設計する段階で考えておきたいのが「飾り棚やシェルフを設置する」、「キッチンパネルをマグネットパネルにする」ということです。そうすることで、二人の「好き」や「お気に入り」を飾っていくことができます。まさに、二人のキッチンを育てていく、という感覚ですね。

また、キッチンを「実用的な作業空間」から「ちょっとした遊び場・趣味の延長」として考えることも夫婦で料理を楽しむ秘訣です。今の調理家電やツールは見た目にも洗練されていて、スマート機能など操作の楽しさ(プレス・スライド・音など)も充実しています。二人でキッチン家電やツールを選ぶ楽しみだけでなく、キッチン空間をアップデートしていく楽しみも二人で育てていくと、さらに夫婦のキッチンライフが充実したものになるでしょう。

まとめ

夫婦で料理をする時間は、単なる作業ではなく、お互いを思いやり感謝を伝え合う大切な時間。そんな心豊かな時間を叶えるためには、快適で使いやすいキッチン空間にする必要があります。夫婦で使うキッチン選びのポイントは「効率性」や「機能性」を先に話し合うこと。そこから、お二人にとってベストなレイアウトを考えてみてください。そして、それぞれの好みがある「デザイン」を検討すると良いでしょう。一人での“作業”を、夫婦ふたりの“楽しみ”に――そんなキッチンは人生をもっと楽しく、豊かにしてくれるはずです。

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