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キッチンと暮らしのまん中で輝く人
教室ストーリー

お客様を大切に、自分自身はエネルギッシュに

生徒さんの素敵なところを見つける

「人のために」が原動力

元々病院で栄養士として働いていた廣江先生は、教員免許をもっていたこともあり、泊まり込みで仕事に挑む際に看護師さんに料理を教えていたことが「人に料理を教える」ことの始まりでした。
結婚後退職、現在お住いの奈良県で子どもの幼稚園でPTA役員になり、その集まりの中で、「子どもに野菜を食べさせることが難しい」という話になったそう。その際「私なら白菜だけで、1か月違う料理を作り続けられるよ」と話をしたところ、PTAの間で料理を教えることになり、それがどんどん広まってたくさんの人が殺到。
そこから場所を変え、お料理教室として本格的にスタートしたことがお教室の始まりだったそうです。

「自分から、というよりは、きっかけはどれも人に頼まれてでしたね。」

誰かのために、人に料理を教えることを選んだ廣江先生。それが現在まで続くお教室の礎です。そこからお料理一筋で始めて10年、テーブルコーディネートに興味を持ち、資格を取得して料理+テーブルコーディネート、そして器に合う料理を生徒さんにお伝えする事に。
「料理の空間にコーディネートがあると楽しいなって思います。空間そのものをみんなで楽しむことが好きです。」

40年以上お教室を続けている廣江先生が一番大切にしている事、それは「生徒さんを大切にする」こと。生徒さん一人一人の“素敵なところ”を見つけ、うまく皆さんが輪になって和気あいあいと楽しめる空間を作ることに何より気を付けているといいます。

生徒さん全員が楽しめるように

「せっかく来てくださるのですから、一人一人に楽しんでほしいと思います。私は耳を悪くしていて、遠くからの声は聞こえづらく、咄嗟に言葉がでないこともあります。困ることはたくさんありますが、“困っても仕方ない!”と割り切っていて。生徒さんも理解してくださっているので、とても助けられています。皆さん、“先生が全く聞こえなくなってもお教室に通うから!”とおっしゃってくださるので、生徒さんがお越しくださる限りは、私もお教室を続けていきたいなと思っています。」
先生の気遣い、生徒さんの優しさ。その双方が循環し、“クッキングアトリエ”全体が愛情に満ち溢れた空間になっているように感じます。

「これからお教室を開きたいと考えている方も、ぜひ来られる生徒さんを大切にしてレッスンを開催してほしいですね。そうすると、お教室はうまくいくと思います。お客様を大切に……この言葉に尽きるなと思います。」

80歳を機に変化をしたい

2年後に迎える転機

「これからも身体が続く限り、元気で明るくお教室を続けたい。」と廣江先生。あと2年で御年80歳を迎える廣江先生ですが、まだまだエネルギーが有り余っているのだとか!

「80歳になったら、お教室も色々変えてみたいと思っています。変化がないのはつまらない。まだまだフットワーク軽く動いていきたいし、年を重ねてもまだまだ新しいことに挑戦したいです。体に気を付けながら、楽しそう・面白そうと思える場所に突き進んでいきたいなと。
いつまでも元気に明るく動いていたいですね。」

お教室をだれよりも愛する先生

明るく前向き、そして誰よりもエネルギッシュな廣江先生。
お話中も目が輝いていて、ほんとうに生徒さんを、お教室を誰よりも愛されているのだなと感じました。
そしてその気持ちを根っこで支えている、先生の料理に対する誇りと情熱は、何年たっても色あせることがないのだなとひしひしと実感でき、その真摯さにただただ脱帽するばかりです。

廣江先生、ありがとうございました。



ディレクション:株式会社COOK ART
インタビュー:オオタ
撮影: 桐山 知兼