下の写真をご覧いただきたい。
都会的なペニンシュラ(半島型)キッチンだ。
朝食や簡単な食事にはぴったりのキッチンカウンターが付けられていて、そこに置かれた2脚のスツールも好印象を与える。
この空間の印象を決めているのは、じつは背後の壁面に置かれた周辺収納だ。
試しに、上の写真の収納部分を覆い隠して見てほしい。
スタイリッシュなデザインのキッチンも、大型の窓やシンプルなモノトーンの床の中で浮いてしまって素っ気なさばかりが目立ってしまうだろう。
カギを握っているのは、収納の扉にキッチンと同じ面材(扉の表面に使われる材料)が採用されている点だ。
大きな窓やフロアの雰囲気と調和するように計算されて選ばれた収納があってはじめて、この空間に圧倒的な開放感とオーガニックな木の質感が表現する柔らかさが生まれていることに気づくだろう。
対面式のキッチンでは、奥側の壁面は大きな意味を持ってくる。
リビングから見たときに、いちばん面積の大きな場所になりやすいからだ。
このプランのように壁面をフルに使う方法もあるし、下の画像のように、棚などを組み合わせて壁や絵画を効果的に見せるなど方法はたくさんある。
周辺収納をどう魅せるかが空間を決めるぞ。
またそもそもの話、キャビネットや吊戸棚に収まらなければ、周辺収納の活用をおすすめする。
たくさんの食器や小物類などを、きちんとわかりやすく整理して、すっきりと収められる。
各メーカーでは、スペースや使い方に応じた様々な周辺収納を取り揃えているので、ぜひショールームで見てほしい。
まとめ
- 周辺収納(扉)ひとつで、空間にまとまりや表情が生まれる
- インテリアや壁と組み合わせてコーディネートを楽しめる