キッチンカビ対策は掃除が命 さらに素材にも着目 キッチンカビ対策は掃除が命 さらに素材にも着目

多湿列島ニッポンはまさに「カビの楽園」と言えます。特に食べ物を扱うキッチンをカビから守り、衛生的に保つことは、家族の健康を維持するために極めて重要です。では、カビ発生の条件は何なのか、キッチンでは何に気を付ければいいのか。クリナップは外部研究機関のアドバイスや、自社の実証実験を通じてキッチンのカビ対策を改めて考えてみました。

カビ発生リスクが高いキッチンまわり

高湿度と養分が豊富なことがカビ発生の条件。火や水、そして食材を扱うキッチンではどうしてもこの条件が揃ってしまいキッチンまわりからカビを完全に排除することはできません。

汚れに気付いたら、すぐに『拭き掃除』が大事

拭き掃除 そもそも、醤油や味噌の麹菌などもカビの一種であり、野菜や果実にも必ずカビの胞子は付いています。だからこそ食材や調味料が飛び散ったときには、気付いた時点で拭き取っておくという日常的な掃除がとても大切です。

特に流し台の下はカビの発生が多い場所。昔からある開き扉式は調味料などを直接置くのでカビが発生しやすかったが、扉を開ければ被害を見つけやすい面もありました。今は引出し式が多いので収納部分だけ気を取られていて、その奥のキャビネットが見えにくく、いつの間にかカビが生えてしまう恐れがあります。キャビネット自体は食材が入り込みにくい場所ですが、万が一入ってしまった場合は気が付きにくく、掃除もしにくいので、いつの間にかカビが生えてしまう恐れがあります。掃除がしにくい場所では、どのような素材でキッチンが作られているかが大切になります。

  • 開き扉式開き扉式
  • 引出し式引出し式

比べたら、圧勝。“ステンレス VS 木材”

では、カビの発育しにくいキッチンの素材は何か?クリナップのキャビネットに使われているステンレスと木材で実験を実施してみました。

カビ胞子をステンレスと木材に滴下。
4週間後、ステンレス製はカビ胞子が発芽しましたが、表面で止まった状況が観察され(写真1)、木材は発芽したカビ胞子が内部へ侵入している状況が観察されました(写真2)。
また、木材の方が発育が早くなる傾向が見られました。
これにより、ステンレスと比べて木材は試験菌液が染みこみやすく、菌糸が木材内部へ侵入しやすいことが示唆されました。

  • ステンレス (写真1)
    ステンレス製はカビ胞子(黒い点)が発芽しているが、表面で止まった状態で内部へは侵入していない状況が観察できる。(クリナップ株式会社調べ)
  • 木材 (写真2)
    木材では、カビが広がっており、発芽したカビ胞子が内部へ侵入している状況が観察された。(クリナップ株式会社調べ)

※試験結果/顕微鏡写真

さらに、この二つの板のカビをアルコールで拭き取り、4週間経過観察を行ったのもの(写真3)を比較すると木材からは内部に残っていたカビが再発生しましたが、ステンレスの表面からはカビが再発生しませんでした。カビが一度発生してもステンレスなら拭き取るだけでキレイにできていることがはっきりとわかります。

●試験方法
JIS(日本産業規格)のJISZ2911カビ抵抗性試験準拠法で行い、ステンレスと木材に滴下したカビ胞子懸濁液から発芽・繁殖したカビの発育度合を比較
  • 【写真3】
    表面を拭き取っただけでは、木材(右)からはカビが発生。
    ※カビの再発を促進するために、湿度と養分の高い特殊な環境で試験をしています。

ステンレスキャビネットキッチンでカビ対策

ステンレスキャビネットはカビが発育しにくいことが分かりましたが、万が一発育を発見しても金属なので拭き取ってしまえることも魅力的です。

キャビネットがステンレス製の「STEDIA」

キッチンのカビ対策は日常的な換気と拭き掃除に加えて、キャビネット素材を知るということが今回の試験で分かりました。簡単に買い換えることができないキッチンだからこそ一度キャビネット素材について考えてみるのはいかがでしょうか。

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