キッチンのカタチで最初に思い浮かぶのは、このⅠ(アイ)型かもしれない。
多くの人は、このⅠ型に毎朝、毎夕食事の用意をしてくれた母の背中を見て育ってきた。
しかし、今やⅠ型キッチンは、いわゆる壁付けだけでなく、対面キッチンにも応用できる、造作対面キッチンだ。造作対面キッチンについては、別の項目(造作対面はオンリーワン)で詳しく語るとして、話を壁付けに戻そう。
なんと言ってもⅠ型壁付けキッチンの利点は、狭い日本家屋の空間を広く使えるという点だ。そして、配管や排水を効率よく行えるという裏側の利点も忘れてはいけない。
キッチンを壁付けにするということは、キッチンの扉面がリビング側を向くということ。今のキッチンは、面材(扉板)の素材、質感、色、柄のパターンが豊富に選べる。
上の写真のようにあなたの部屋のインテリアにマッチする面材がきっと見つかるはずだ。
そして、壁付けキッチンのメリットは目の前や頭上の壁を利用できること。収納の幅をグンと広げる吊戸棚などを簡単に設置できるし、シンク上の空間を利用してまな板や水切りカゴを置くスペースを確保することもできる。ワークトップ(シンクとコンロで構成される調理台)の限られたスペースを作業のために確保しながら、ちょっとした水切りエリアを持てるのは大きい。
I型壁付けはオーソドックスすぎると侮るなかれ、基本だからこその利点もいっぱいある。働く母の背中の思い出もおまけについちゃうぞ。
まとめ
- I型キッチンの利点は、狭い空間を広く使える
- 配管や排水を効率よく行える裏側の利点も
- 目の前や頭上の壁に収納を設置するなど有効活用できる