下の2列型キッチンは「半島スタイルってなんだ?」で取り上げたペニンシュラスタイルの応用型だ。
水場と焼き場を2カ所に振り分けて離すことによって、キッチンの長さ(間口)を縮める事ができるのだ。
シンク、作業スペース、コンロと横に並ぶⅠ型のキッチンが収まらない空間を上手に活用する方法の一つでもある。
下の画像にあるようなL型も同じ理由で、水と火を離して空間を上手に使う手段と考えていい。
しかも、2列型にしろ、L型にしろ、この水と火を離すレイアウトは意外と使い勝手がいい。
離すんだけど、逆に近く感じる。シンクとコンロが横に並ぶⅠ型では、調理の途中の横移動が必要だ。
でもこのレイアウトならシンクからコンロへ、コンロからシンクへカラダを回せばすぐ届く位置に配置できる。作業動線を短くできるわけだ。どうしても目の前で焼いたステーキを・・・という鉄板焼きスタイルを望む人なら話は別だが、多くの場合、コンロはリビングから離して壁側に置かれる。
これには2つの利点がある。第一はリビング側への油はねを防ぐこと。もう一つが煙対策、レンジフードを部屋の中央にすると設置工事も、このシンプルではなくなるのでそれを避けるためだ。
まとめ
- 2列型やL型は、キッチンの長さを縮められ、Ⅰ型のキッチンが収まらない空間を上手に活用できる
- 調理の途中の横移動が少なく作業動線が短くできる