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キッチンのワークトップ(天板)はどう選ぶべき?使いやすい高さや素材などポイントを解説! knowledge
7min
キッチンのワークトップ(天板)はどう選ぶべき?使いやすい高さや素材などポイントを解説!

日本の台所の形としてメジャーとなっているシステムキッチン。システムキッチンは、シンクやコンロ、作業台(調理台)、収納設備や、最近では食器洗い乾燥機などを組み合わせ、一枚のワークトップ(天板)を取り付けて一体化させた台所のことを言います。

そのシステムキッチンの「顔」となるのが、ワークトップ。

選んだワークトップの素材や色、サイズ感などで、使い勝手はもちろん、お部屋の雰囲気も大きく変わってきます。長く使っていくキッチンですから、快適に使えるものを選びたいもの。ワークトップを選ぶ際に、どんなポイントを押さえておけば良いのでしょうか。日本国内で最初に「システムキッチン」と名付けたクリナップが、ワークトップの選び方や素材について解説いたします。

目次

ワークトップの基礎知識

ワークトップを選ぶ前に、キッチンについて簡単におさらいしておきましょう。

毎日のキッチンワークを快適にこなせるかどうかは、ワークトップにかかっていると言っても過言ではありません。冒頭でもお話しした通り、ワークトップはキッチンの天板ですから、システムキッチンの「顔」となる重要なパーツです。見た目はもちろんですが、機能面なども考慮して検討する必要があります。

ワークトップに求められる機能

ワークトップには、「見た目」と「機能性」が求められています。下記で重視したい機能はどれになるでしょうか。優先順位をつけてみましょう。

・耐熱性
「熱」に強い素材を選ぶ

・耐汚性
衛生面に配慮した、汚れにくい素材を選ぶ

・メンテナンス性
掃除がしやすい素材を選ぶ

・耐久性
劣化・サビがつきにくい素材を選ぶ

・耐衝撃性
強度のある素材を選ぶ

・インテリア性
おしゃれでデザイン性のある素材を選ぶ

ご自身が求める機能の優先順位をつけることはできたでしょうか。ご自身で決めた優先順位を念頭においてワークトップの素材を選べば、時間をかけることなく、目的にあったワークトップにすることができるでしょう。

素材を選ぶ

主に使われるワークトップの素材とその性能について表にまとめました。
ワークトップに用いられる素材は、他にもありますが主に8種類です。

・ステンレス
・セラミック
・人工大理石
・メラミン
・タイル
・ウッド(木)
・天然石
・人工水晶石

ワークトップ素材早見表

耐熱性 耐汚性 メンテナンス性 耐久性 耐衝撃性 インテリア性 価格
ステンレス
安価
セラミック
高価
人工大理石
やや高価
メラミン
安価
タイル
タイル単価による
ウッド(木)
×
×
×
企画的安価
天然石
非常に高価
人工水晶石
高価

※早見表の評価は、メーカーの加工・意匠性などによって変わる場合があります。詳しい性能や価格は各メーカーのホームページやカタログをご確認ください。

ワークトップの高さの重要性

使う人の身長やキッチンの使い方によって、ワークトップの適切な高さはさまざまです。なるべく身体に負担のかからない高さにしたいですよね。
ワークトップの最適な高さは、下記の計算式で導き出すことができます。

使いやすい高さの目安(cm) = 身長(cm)÷ 2 + 5(cm)

ご自宅のキッチンを快適にするためにも、押さえておきましょう。
また、お近くのショールームなどで、実際に自分の体で試してみるのも有効です。

ここまでワークトップを選ぶ時の基礎知識をご紹介してきました。
ここからは、それぞれのワークトップの素材の特長について詳しくご紹介していきます

ステンレスワークトップの魅力

耐熱性 耐汚性 メンテナンス性 耐久性 耐衝撃性 インテリア性 価格 Table Header
ステンレス
安価

キッチンの素材として、ワークトップやシンク、キャビネットなど、定番の素材となっているステンレス。実は、レストランの厨房、スプーンやフォークなどのカトラリー、調理器具など、身近な場所でも使われています。多くの場所でステンレスが使われている理由は次の特長があるからです。

ステンレスの特長

・サビにくい
・熱に強い
・汚れ、カビ、臭いがつきにくくキレイをキープしやすい
・プロも使用する優れた耐久性
・価格が安く機能性が高い(コストパフォーマンスが良い)

料理のプロも認める素材ですが、「水アカが目立ちやすい」「表面にキズがつきやすい」というデメリットもあります。しかし最近は、水アカを落としやすくするコーティングや、エンボスやバイブレーションなど、キズが目立ちにくくなる意匠の加工も開発されています。

ステンレスワークトップのキッチンは、クールでスタイリッシュなインテリアに合わせやすいですが、「無機質な印象」に感じてしまうことも。温かみのある木目の扉などと組み合わせることで、リビングダイニングとも馴染みやすいコーディネートが可能です。

セラミックで高級感のあるワークトップに

耐熱性 耐汚性 メンテナンス性 耐久性 耐衝撃性 インテリア性 価格
セラミック
高価

セラミックとは、窯業製品の総称です。独特なニュアンスをかもしだす色合いや、表面に微細な起伏のある質感はセラミックの特徴のひとつ。陶器のような味わい深さを持ち、硬質感と色合いが上品さや高級感を演出したい空間にマッチします。

セラミックの特長

・汚れや化学品に対し高い抵抗性があり、調味料や洗剤で変色しにくい。
・衝撃やひっかきキズがつきにくい。
・熱に強く、変色しにくい。
・高いインテリア性があり、空間をおしゃれにコーディネートできる。

平均的に性能の良いセラミックのワークトップですが、唯一の難点となるのが高額なところです。長期間、毎日のように使う場所ですから、自分の理想のキッチンがあって、それを実現したい!という方にはおすすめです。

人工大理石ワークトップでぬくもりのある空間に

耐熱性 耐汚性 メンテナンス性 耐久性 耐衝撃性 インテリア性 価格
人工大理石
やや高価

人工大理石とは樹脂を人工的に固めた素材のことです。アクリル樹脂とポリエステル樹脂の二種類がありますが、ワークトップに使用するなら、衝撃や温度変化に強いアクリル系人工大理石がおすすめです。

ちなみに、人工大理石と似た素材で、人造大理石があります。こちらは天然大理石を砕いてセメントや樹脂などで固めた素材で、人工大理石と比較すると価格がやや高価になる傾向があります。

人工大理石の特長

・水垢が目立ちにくい。
・カラーやデザインが豊富でインテリアに合わせやすい。
・研磨によるキズの補修がステンレスやセラミックと比べて簡単。
・シーム剤によって2枚のワークトップを繋ぎ合わせることができ、つなぎ目が目立ちにくい。

ステンレスやセラミックと比べて、熱や汚れに弱いデメリットもあります。日常で使用する調味料や洗剤による変色等はほとんどありませんが、耐久性や耐熱性を重視する方は、ステンレスやセラミックを選ばれることをおすすめします。

その他のワークトップ素材

メラミン

耐熱性 耐汚性 メンテナンス性 耐久性 耐衝撃性 インテリア性 価格
メラミン
安価

値段が安価でデザイン性に優れているのがメラミンです。造作家具などで使われることの多い素材で、表面をメラミン樹脂で固めた板で化粧しています。一般的にメンテナンス性や耐久性が劣るとされていますが、最近はキッチンワークトップ用に改良されたものも増えています。

タイル

耐熱性 耐汚性 メンテナンス性 耐久性 耐衝撃性 インテリア性 価格
タイル
タイル単価による

タイルは海外で多いキッチンワークトップです。
個性的でおしゃれなキッチンを作ることができますが、反面、目地の汚れでメンテナンスが大変なところが難点です。また、施工に手間と時間がかかります。

ウッド(木)

耐熱性 耐汚性 メンテナンス性 耐久性 耐衝撃性 インテリア性 価格
ウッド
比較的安価

造作のキッチンなどで人気の木のワークトップ。温もりのある空間や、時間と共に味わいを深めていく色の変化も魅力の一つです。

キッチンのワークトップとしては、熱や汚れに弱く、こまめにお手入れをしなければならないなどのデメリットが目立ってしまいます。木のワークトップにしたい場合は、木の種類やデメリットを補う塗装がされているかなどを調べてから選びましょう。

天然石

耐熱性 耐汚性 メンテナンス性 耐久性 耐衝撃性 インテリア性 価格
天然石
非常に高価

御影石や大理石が人気の天然石ワークトップ。
変色の恐れや、メンテナンスの難しさはありますが、独特の重厚感を備えているので、そのデザイン性の高さから選ばれることが多い素材です。

人工水晶石

耐熱性 耐汚性 メンテナンス性 耐久性 耐衝撃性 インテリア性 価格
人工水晶石
高価

人工水晶石(クォーツエンジニアドストーン)水晶をベースに、樹脂などを混ぜて加工した素材です。「包丁よりも硬い」と言われており、キズや衝撃に強いです。ワークトップにした時の重さと価格が高額な点がデメリットです。

最後に

キッチンワークトップの選び方について、素材や性能を比較しながらご紹介しました。

重視するポイントによって、自分に最適なワークトップの素材は異なります。早見表や各メーカーのカタログやホームページを参考に、「見た目」と「機能」両方で満足できるワークトップを探してみてください。気になる素材は、ぜひショールームで質感や色味の確認をしてみることをおすすめします。

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