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キッチンの耐用年数はいつまで?キッチン寿命とリフォームのベストタイミング reform
8min
キッチンの耐用年数はいつまで?キッチン寿命とリフォームのベストタイミング

長く使ったキッチンをリフォームしたいと考えたことはありますか。

キッチンリフォームに憧れはあるけれど、「キッチンが壊れたわけでもないし、リフォームするのもなぁ…もう少し考えてみようかな…」と“リフォームの決めどき”を迷っていませんか。

キッチンのリフォームをされた方は、どんなタイミングで決断したのでしょうか。あまり知られていないキッチンの寿命をご紹介していきますので、ライフステージや設備の不具合に応じた「リフォームのタイミング」について、一緒に考えてみましょう。

目次

監修:Yuu先生

監修:Yuu先生

住宅リフォームコンサルタント Yuu(本名 尾間紫)。
一級建築士事務所OfficeYuu代表。「リフォームガイド」として本当に満足するためのノウハウをテレビ・雑誌・web・講演などを通して提供中。これまで30年以上にわたり、一級建築士、 インテリアコーディネーター、住宅リフォームコンサルタントとして数多くの住宅の相談を受けている。

著書:リフォームを頼む前に読む本、リフォームはこうしてやりなさい、他
監修: 積算資料ポケット版リフォーム編、他
受賞:住まいのリフォームコンクール優秀賞受賞、他
講演:日経住まいのリフォーム博、マンションリフォーム推進協議会、他
メディア:TV・ラジオの監修・出演、新聞・雑誌・webの執筆

TwitterFacebook会社Webサイト:リフォームのホント・裏話

リフォームのきっかけって何?

どんな設備機器も、10年以上経つと不具合が起こる可能性が高くなります。

一般的に水栓・ガスコンロ・レンジフードなどは、10年ほどで交換目安といわれており、コンロ周りや排水口なども、汚れが目立つようになってきます。

目立った不具合がなくても、ライフスタイルの変化により、使い勝手が変化することも。キッチンリフォーム経験者に訪れた「きっかけ」は何だったのでしょうか。

家族が増えた

介護で親と一緒に暮らすことになった、出産を予定している……など、家族構成が変化する時は、リフォームを考える大きなタイミング。

増える食器や調理器具の収納、家族みんなが使いやすい動線・設備に配慮が必要です。

モノが増えて収納が足りない・使いにくくなった

つい買ってしまってどんどん増えていく便利なキッチンツールや新しい食器。

調味料やレトルト食品も、昔に比べて数も種類も増えています。今まで問題なかったキッチンに収納物がきれいに収まらなかったり、出し入れしにくくなってきたりしたら、リフォームを検討してみましょう。

設備機器に不具合が出た

修理して使い続けることもできますが、他の設備機器も同じように老朽化しているため、次から次へと不具合が続く可能性も。思い切ってリフォームした方が結局は安上がりになることもあります。

友人宅のリフォームがうらやましすぎた

お呼ばれして出かけた友人宅の最新のキッチンがとても使いやすく、素敵な空間になっていた! 理想的なリフォームに出会ったことで、「次はウチも!」と思う例はとても多いです。

経年劣化による汚れにガマンできなくなった

シンクの小さな傷に汚れがたまり、落ちにくくなってきた。壁面のカビのシミ跡がどうにも気になる。キャビネット扉が黄ばんできた……など。

料理のモチベーションが上がらない要因が増えてきたら、そろそろ考え時かもしれません。

定年退職で退職金が入った

リタイアして、第二の人生が始まる時。これからのご夫婦の暮らしを想像して、ベストな住まいのあり方を見つめ直してみるのはとても大切なことです。

二人で料理を楽しんだり、友人を招いて食事をしたりといった新しいライフスタイルを演出するのも素敵ですね。

実家を相続することになった

住まいを子どもに相続させて、そのまま同居することが決まり、リフォームを決められる方も。親世代の資金でリフォームを行えば、相続税節税の一助になる可能性もあります。

一方でリフォーム資金分の相続資産を減額できるためです。現預金を持っているより、不動産投資の方が相続税は有利といえます。

キッチンや設備機器の耐用年数はどれくらい?

「壊れて使えなくなる」以外にも、設備機器の不具合や不満はいろいろ。

「この症状、放置しておいていいの?」「そろそろ替えどきかな?」を考える基準として、それぞれの機器の代表的な不具合の兆候をご紹介しましょう。

キッチンの寿命は約20年が目安

シンク

表面のくすみや汚れが取れない・サビがひどい・シンクの下に水が漏れる・ヒビや欠けがある、など。とくに水漏れの場合は早急に手を打つ必要があります。

天板(ワークトップ・カウンター)

傷や凹みが目立つ、ヒビや変色・サビが出てきた、など。傷やサビなどは衛生面にも影響するので手入れが必要です。

キャビネット

扉や引き出しがガタついてきた・底に水がたまり腐食がある・扉の色が変色してきた、など。扉部分のガタつきは怪我の原因にもなるため注意が必要です。

設備機器の寿命は10年が目安

IHクッキングヒーター

スイッチONしても温まらない、温度調節ができない、など。大きな事故の原因になりかねないためIH周辺の不具合はすぐに対応が必要です。

ガスコンロ

火がつかない、ガス臭がする、など。電池の残量や汚れの付着が原因の場合もあるため、まずは電池交換や掃除を。それでも改善しなければ交換しどきです。

レンジフード(換気扇)

電源が入らない、ファンの回転が不規則になる、など。動きが悪い場合はコンロと同様にホコリや汚れを取り除いて正常に動くか確認を。

食器洗い乾燥機

電源が入らない、異音・振動が発生する、洗浄や乾燥が不十分、など。水漏れがある場合は設備腐食の原因になるため、早めの対応が必要です。

水栓

水が漏れる、蛇口が回らない、本体がガタつく、など。強引に動かそうとすると、かえって水が漏れ出す可能性も。

「物理的寿命」と「心理的寿命」について考えよう

使えないほど老朽化した場合は、「物理的寿命」。 “飽きた”とか“ワクワクしなくなった” など気持ちの問題の場合は「心理的寿命」が来たといえます。

キッチンや設備機器は、使い方によっては20年以上使えることもありますが、「いやだな」「使いにくいな」と思いながら毎日を過ごすのと、「気持ちのいいキッチンで幸せ」と感じながら過ごすのとでは、大きな差があります。

リフォームを考える時は、この「心理的寿命」のことも意識してみてくださいね。

その都度修理するよりも交換がおすすめである理由

古い設備機器を直しながら使うのも一つの方法ですが、機器によっては対応部品が製造を終了していたり、同じトラブルが再発してしまったりということもよくあります。

使い始めて20年を過ぎたキッチンの場合は、修理を繰り返すより、リフォームで一度に新しくすることのほうがお得なことも多いのです。

【クリナップからのご提案】リフォームと一緒に考えたい キッチンレイアウトと事例集

キッチンリフォームをする際には、キッチンの間取り(レイアウト)も一緒に考えたいところです。ライフスタイルに合わせて使いやすいキッチンレイアウトを選ぶことを心がけましょう。

キッチンレイアウトを考える際のポイントは、ずばり「動線」です。キッチンの動線はシンク・コンロ・冷蔵庫の3点の配置によって決まります。3点を結んでできる「ワークトライアングル」を意識したレイアウトタイプを選ぶとよいです。

ここでは、レイアウトタイプの主な6種類をご紹介します。

1. I型キッチン

シンク、コンロ、そして多くの場合は冷蔵庫も一列に並んでいるタイプ。ワークトライアングルは横一列なので、コンパクトなキッチンであれば使いやすいです。

壁付けI型キッチンリフォーム事例:

2. 2列型キッチン

シンクとコンロを向かい合わせに配置しているタイプです。動線が短くなるので機能的ですが、作業人数によって幅を考えなくてはいけません。

壁付け2列型キッチンリフォーム事例:

3. L型キッチン

シンク、コンロ、冷蔵庫も合わせてL字に配置します。体の向きを変えるだけで、水回りと火回りの移動ができますが、コーナーがデッドスペースになりがちです。

造作対面L型キッチンリフォーム事例:

4. アイランドキッチン

シンクとコンロ、またはそのどちらかを含むカウンターを、独立させた「島」のように配置するタイプをいいます。見せるキッチンとしても人気がありますが、その分スペースが必要になります。

アイランド型キッチンリフォーム事例:

5. ペニンシュラキッチン

カウンターの左右いずれかが壁に接している形で、アイランドキッチンのような開放感がありながらも、比較的狭いスペースにも対応します。動線が長くなってしまいがちです。

ペニンシュラキッチンリフォーム事例:

6. U型(コの字型)キッチン

シンク、コンロ、冷蔵庫をU字に配置するタイプです。L字型同様、体の向きを変えるだけで、水回りと火回りの移動ができますが、コーナーがデッドスペースになりがちで、設置するにはかなり広いスペースが必要になります。

U型(コの字型)キッチンリフォーム事例:

キッチンレイアウトについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご確認ください。

また、キッチンリフォームを決意した方は、手順やポイントをまとめたこちらの記事をご確認ください。キッチンリフォームの流れと要点について解説しています。

まとめ

リフォームのタイミングを決断するのは難しいものですが、使い勝手が悪いのにガマンして使い続けるより、思い切って交換したほうが良いことも。大切なのはライフステージの変化やキッチンの不便・不満を客観的に見直すこと。

「キッチンリフォームNOTE」を活用して、理想のキッチンを具体的にイメージしてみてはいかがでしょうか。

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