ご存知でしたか?
実は、「システムキッチン」は
クリナップが名付け親。
1973年に登場してから、
暮らしや価値観に合わせて、
システムキッチンも変化してきました。
あなたにピッタリのキッチンを選ぶために、
まずはここから。
「システムキッチン」とは?
「システムキッチン」とは、ワークトップ ( 天板 ) が一枚につながっており、その下にキャビネットが一体化されているキッチンのことです。「ビルトインキッチン」とも呼ばれています。
一定のクオリティを保ちながら、自由に素材や機器を組み合わせ、自分だけのオリジナルキッチンを作ることができるのが特徴です。機器や素材などは、メーカーによってさまざまな種類があります。
その他のキッチン
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オーダーメイドキッチン
既製品ではなくデザインや素材・サイズを、全て特注でつくるキッチン。
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セクショナルキッチン
流し台、調理台、コンロ台などをそれぞれ購入して、組み合わせるキッチン。
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ミニキッチン
間口90㎝~120㎝の、通常よりサイズの小さいキッチン。
「システムキッチン」が日本で初めて登場したのは、
1973年、
クリナップのショールームでした。
「システムキッチン」が
日本で初めて登場したのは、
1973年、クリナップのショールームでした。
当時、ヨーロッパでは1枚のワークトップを用いたオーダーメイドのキッチンユニットが主流でした。そこから着想を得たクリナップが日本向けに改良。「システムキッチン」と名付け、国内市場で販売しました。
システムキッチンの歴史なぜシステムキッチンがいいの?
デザイン性が高く、おしゃれ
システムキッチンは、多彩なバリエーションの中から色や素材を選ぶことができ、自分好みのキッチンにカスタマイズできます。好きなテイストやカラーを採用したり、流行のスタイルを取り入れたり、キッチンを中心とした空間デザインを楽しむことができます。
作業効率に優れている
機能やサイズ、レイアウトなどを自分の暮らしのスタイルに合わせて選ぶことができます。
使いやすい設計にカスタマイズができるため、作業効率に優れ、家事導線もスムーズになります。
お手入れしやすく、清潔
システムキッチンのワークトップは1枚でつながっているため、埃や汚れが入り込む心配がありません。掃除がしやすいため、いつでも清潔に使うことができます。
システムキッチンの注意点
システムキッチンは、各メーカーによって機能がさまざまです。自分の理想の暮らしをしっかりイメージし、機能の特色を理解したうえで、選ぶことがとても重要です。
そのために、自分の中での優先順位は何か、そもそもどんなキッチンが自分に合っているのか、じっくり検討しましょう。
システムキッチンの種類
「システムキッチン」には、レイアウトが複数種類あり、それぞれワークトップの形状が異なります。
主にI型・L型と呼ばれる形状があり、壁につけて配置するか、ダイニングに向けて配置するかによっても、さまざまな種類があります。
暮らしの変化に合わせて、キッチンも一緒に変わっていく
キッチンはもともと「台所」。リビングやダイニングなどの生活空間からは独立した、「料理をするための場所」という考え方が主流でした。昭和の高度成長期、DK = ダイニングキッチンの誕生で食卓との境界が曖昧になり、さらにリビングまで同じ空間にするLDKという考えが一般化していきます。
今では、キッチンも大切な暮らしの一部。LDK空間をトータルコーディネートする考え方が主流になり、より暮らしのスタイルに寄り添ったキッチンを選ぶ時代になりました。
どんなキッチンにしたいのか。料理を中心に考えるか、家族や友人とのコミュニケーションの場として捉えるか、LDKとして気持ちのいい空間か。
まずは目的によって変わるキッチンの基本レイアウトを知っておきましょう。
基本のレイアウト
I型 (ベーシックなレイアウト)
キッチンの形が一直線だから、ダイニングを広々と使えるベーシックなレイアウト。
造作対面
I型キッチンを建築側で造作した壁につけるのが造作対面。取り付ける壁によって空間とのつながりが変化します。
壁付け
キッチンとダイニングが近くなり、調理から配膳、後片付けまで、一連の作業がとてもスムーズに行えます。
L型 (スムーズな作業動線)
シンクとコンロをL字型に配し、短くスムーズな動線で高い作業効率を実現。
造作対面
L型がもつ作業効率のよさと、解放感が魅力。取り付ける壁によって空間とのつながりが変化します。
壁付け
ダイニングが近いから、食事の前後の作業がスムーズ。調理・収納スペースも十分で、複数人での調理もラクラクです。
フラット対面型 (開放的なキッチン)
ワークトップ、シンクのまわりがオープンになり、リビングまで開放的な一体感を創出。
フラット対面アイランド
LDKのセンターに置いて空間の中心に。あらゆる方向からアクセスできます。
フラット対面壁付け
片面だけ壁につけたオープンなレイアウト。リビングもダイニングもひとつづきになった開放感が特長。
デュアルトップ対面型 (ちょうどいい距離感)
オープンながらも、カウンターがちょうどよく目隠し。リビング側の自由度が高く、デザイン性の高いキッチンを実現。
デュアルトップ対面アイランド
LDKのセンターに置いて空間の中心に。豊富なデザインで主役になれるキッチンです。
デュアルトップ対面壁付け
片面だけ壁につけたオープンなレイアウト。開放感とちょっとの手元隠しでちょうどよい距離感を実現。
システムキッチンのサイズ
システムキッチンは、高さや奥行、間口(横幅)を選ぶことができます。身長や家事導線に合ったサイズを選ぶことで、自分だけのキッチンになります。
システムキッチンの設備機器
システムキッチンには、基本の設備機器がたくさんあります。それぞれに適した素材や暮らしに合わせた選び方があるので、ピッタリのキッチンを選ぶために知っておきましょう。
ワークトップ
システムキッチンの「顔」となるのが、ワークトップ。選んだワークトップの素材や色、サイズ感などで、使い勝手はもちろん、お部屋の雰囲気も大きく変わってきます。
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ステンレス
耐水性・耐熱性・耐久性にすぐれ、お手入れもしやすい。
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人工(人造)大理石
インテリア性が高く、耐水性・耐久性にすぐれる。
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セラミック
熱に強く、表面をこすっても傷がつきにくい。
その他にも…
メラミン | インテリア性が高く、比較的安価。防水性にすぐれる。 |
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タイル | さまざまなデザインを選べるのが特徴。時間が経過すると目地が黒ずんでしまうことも。 |
クオーツ | 人造大理石の一種で、粉砕した水晶を樹脂で固めている。傷がつきにくいのが特徴。 |
天然石 | 天然ものなので、世界に一つだけのデザインを選べる。やや高額になることが多い。 |
木材 | 温かみのあるデザインが可能だが、強度と耐水性は低い。 |
シンク
シンクにはさまざまな素材や形状があり、使い勝手やデザインによって大きく印象を左右します。
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ステンレス
耐熱性・耐久性・耐水性にすぐれ、耐摩耗性が高い。
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人工(人造)大理石
カラーバリエーションが豊富で、耐熱性にすぐれる。
その他にも…
ホーロー | 耐水性・耐熱性にすぐれ、傷がつきにくいのでお手入れ簡単。 |
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加熱機器
キッチンの要とも言える、火まわり。特に使用頻度が高い設備なので、日ごろの使い勝手に加え、お手入れのしやすさも大切です。
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IHクッキングヒーター
加熱部分がフラットなので、お手入れ簡単。
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ガスコンロ
購入費用が比較的安価。鍋の種類をあまり選ばず使える。
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ハイブリットコンロ
料理に合わせて、ガスコンロとIHクッキングヒーターを選ぶことができる。
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ビルトインガスオーブン
立ち上がりが早く、強い火力が特長。
レンジフード
レンジフードは、形状によって大きく3つに分けられます。システムキッチンのスタイルによって、取付可能なレンジフードの種類が異なるので、注意しましょう。
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スリム型 (壁付け)
壁付けキッチン対応の、凹凸の少ないスリムなタイプ。
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スリム型 (対面)
対面キッチン対応の、スリムでお手入れしやすいタイプ。
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深型 (壁付け)
蒸気や匂いを集める性能が高い。
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デザインフード
今までの常識を変える新しいデザインと実用性。
水栓
毎日何気なく使用しているキッチン用水栓。最近はさまざまな形・便利機能を備えたものが販売されているので、好みに合わせて選ぶことができます。
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ストレート型
シンプルな見た目。浄水器内蔵型やシャワーホースタイプなど、機能面ですぐれる。
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グースネック型
スタイリッシュな見た目で、タッチレススイッチなどにも採用される。
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L字型
ほかの形状に比べて蛇口が高い位置にあり、水しぶきが当たりにくいため汚れにくい。
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フレキシブルスパウト型
U字に曲がっているホースを曲げ伸ばしして使うことができる。
その他にも…
U字型 | L字型の蛇口部分が下に垂れ下がっている形状。 |
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浄水器
水道水を消毒する時に使用される塩素や、水道管に含まれる鉛が溶出したものが含まれているケースがあります。浄水器は、こうした不純物を取り除くことで、より安全性の高い水にする効果があります。
浄水器には専用カートリッジが必要で、定期的な交換が欠かせません。カートリッジは、水栓の中に含まれているタイプと、シンク下に設置するタイプがあります。
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専用水栓
ろ過能力が高いのが特長。ビルトイン型と据え置き型がある。
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一体型
水栓と浄水器が一体になったもの。コンパクトでデザイン性に優れる。
ビルトイン食洗機
忙しいときでも便利な食洗機も、システムキッチンにビルトイン可能。機能や容量など、生活スタイルに合わせて選びましょう。
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スライドオープン型
引き出し式のもの。水滴がたれにくく、出し入れしやすい。
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フロントオープン型
扉が倒れて開くもの。大容量だが食器の出し入れの際、屈む必要がある。
収納
キッチンは、調理器具や食器、調味料など、しまいたいものがたくさん。出し入れや整理がしやすく、自分の持ち物に合った容量のものを選びましょう。
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本体収納
シンクやコンロ、調理スペースの下部分で、調理器具などを収納するスペース。
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吊戸棚
天井から壁に直接取り付けられた棚。
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周辺収納
キッチン背面の収納スペース。キャビネットやパントリーなど。
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対面収納
キッチンのリビング・ダイニング側にあたる部分の収納スペース。
扉
キッチンの見た目を大きく左右する扉。お部屋の雰囲気やインテリアテイストと合う素材・色を選ぶと、空間全体に統一感が生まれます。
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塗装
塗料の違いによって、仕上がりのイメージがさまざま。
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シート
色や柄が豊富で、お手入れが簡単。
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ステンレス
さびにくく、耐久性に優れている。
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木製
木の風合いが楽しめるが、こまめなお手入れが必要な場合も。
その他にも…
ホーロー | 金属にガラスの釉薬を焼き付けたもの。耐久性にすぐれる。 |
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取手
取手選びは見た目のデザインだけでなく、使い勝手が重要なポイントです。開け閉めがしやすいのは、どのタイプか、実物に触れてご自身の感覚で確認することをおすすめします。
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ハンドル、バー取手
扉から出っ張った形状の、最も一般的な取手。
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ライン取手
一本の線のような形状の取手。デザイン性が高い。
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取手なし (プッシュ式)
取手自体がなく、扉を押すことで開閉するタイプ。
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掘り込み取手
扉に掘り込み加工をしている取手。
その他にも…
つまみ取手 | 種類や素材が豊富で、簡単に変えることができる。 |
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その他
他にも、くらしを便利にする設備はさまざま。忘れがちな設備もあるので、キッチン選びの際は注意しましょう。
キッチン購入までのステップ(リフォームの場合)
リフォームとは古くなったキッチンを新しいキッチンに交換するだけではありません。
あなたが思う「理想の暮らし」を叶えることが、リフォームの本質。
自分らしい「理想の暮らし」を見つけて、リフォームを考えてみることが大切です。
システムキッチンのリフォームの費用相場
実際にクリナップのキッチンリフォームを実施された方に伺うと、200万円以内がもっとも多いようです。
200万円以内でリフォームをした方は、コンロやレンジフードなどの設備機器の入れ替え、レイアウト変更を伴わないキッチン本体の入れ替えや、内装 ( 床や壁紙など ) リフォームも含めたキッチンリフォームをしている方が多いようです。
※参考データには、「キッチン本体のみの入れ替え」「本体含むキッチン空間のリフォーム」「LDKや水まわりなど広範囲のリフォーム」を含んでいます。
出典:https://clrfmk.cleanup.jp/gallery.php 2022年12月31日時点 N=297
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